5月27日(金)にNetflixで配信が始まった『ストレンジャー・シングス 未知の世界4』。本作に出演するイレブン役のミリー・ボビー・ブラウンとウィル役のノア・シュナップがウィルのセクシュアリティについて話したと米Varietyが伝えている。(※本記事はシーズン4の内容を含みます。)
満を持して解禁された『ストレンジャー・シングス』シーズン4のパート1。お馴染みのキャラに、個性豊かな新キャラクターも加わり、舞台もホーキンスを飛び出してソ連時代のロシアを含む5つの主要なロケーションで展開。ますますスケールは大きくなっているものの、思春期特有の豊かな感情は引き続き丁寧に描かれている。初恋の高揚感が描かれたこれまでに対し、シーズン4ではその先に待っている付き合いの難しさ、破局後の気まずさなどにフォーカス。イレブンとマイクの遠距離恋愛やスティーヴの難航する彼女探しなど、ファンが展開を見守る中、注目を集めているのがウィルのセクシュアリティだ。
注目を集めるシーズン4でのウィルの言動
カリフォルニアの高校に通い始めたイレブンとウィルはある日、憧れるヒーローについて授業で発表することに。同級生に馬鹿にされながらもホッパーを選んだイレブンに対し、ウィルは数学者アラン・チューリングをチョイス。現代計算機科学の父として称される偉業を成し遂げるものの、50年代に同性愛の罪に問われ、化学的去勢に苦しんだという人物で、ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のモデルにもなっている。
この他にも、好意を寄せる女子からのアピールに嫌悪感を見せる姿や、春休みに訪ねてきたマイクがイレブンに夢中で自分に無関心であることに腹を立てる姿などが描かれたことで、ウィルのセクシュアリティに対する関心が高まっている。
ウィルのセクシュアリティについて、キャストの見解は?
Varietyのインタビューに応えたミリーとノアは、この件についてコメント。ノアは「製作陣が実際にそれを狙ったり、ウィルがどうであるかをあからさまにしたりはしていないと思う」と話し「それはそれで美しいと思う。ただ観客の解釈次第なんだ。ウィルが大人になるのを拒んで友達たちよりもゆっくりと大人になっていくのか、それともゲイなのか」と意見を述べた。
これにミリーも賛同。「これだけ言わせて。今は2022年で、物事を分類する必要はかならずしもない。ウィルのキャラクターの本当に素晴らしいところは、自分が抱える問題や内なる悪を乗り越えようとしている一人の人間であるということ。多くの子供たちが知らないけど、それはそれでいい。知らなくて大丈夫だし、ラベルを付けて分類しなくて大丈夫」と話した。さらに「成長するってどんなことか知らない子供たちの見本になる」とウィルというキャラクターを絶賛した。
ノアはさらに、「ウィルは訳が分からないまま成長している。それこそ子供でいるっていることだと思う」と、演じた立場でウィルの心境を考察。加えて「ウィルは馬の群れにまぎれたシマウマのよう。ちょっと目立ってしまう。ファンがそれを『ストレンジャー・シングス』を通して見て、繋がったり、関わったりするのは良いことだと思う。だって視聴者の多くが、キャラクターたちと同じステージにいる若い子供たちだから」と話した。
ウィルをはじめとして、個性豊かなキャラクターたちの成長が描かれる『ストレンジャー・シングス』。現在、シーズン4のパート1までが配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『ストレンジャー・シングス 未知の世界4』(C)Courtesy of Netflix