『私立探偵マグナム』シーズン4で終了、各局が打ち切りを一挙発表

2021年秋にスタートした今シーズンが間もなく幕を閉じる。それに伴い、作品を左右するシーズンが到来、更新なのか打ち切りなのか―。米CBSと米CWが一挙に作品の打ち切りを発表したのでまとめて紹介。

CBSとCWが発表した打ち切り作品

『私立探偵マグナム』

1980年代にトム・セレック主演で人気を博した往年のTVドラマを、2018年にCBSがリブートした『私立探偵マグナム』。5月6日(月)にシーズン4の第20話が同局で放送されたが、同エピソードがシリーズ最終話となってしまった。

シーズン4の平均週視聴者数は74万人で、デモレーティングは0.7(当日放送&7日以内のDVR再生を含む)。シーズン3の数字(75万人/0.8)からわずかに下がっているが、CBSが今シーズン放送した14のドラマのうち、総視聴者数で9位にランクしている。CBSはシリーズ存続の意志があったが、ライセンス料についてスタジオと合意に至らなかったことがキャンセルに繋がったと米Deadlineは伝えている。

『レガシーズ』

『ヴァンパイア・ダイアリーズ』フランチャイズは13年で幕を閉じることに。『オリジナルズ』に続くスピンオフドラマとして人気を集めていた『レガシーズ』は、6月16日(木)にCWで放送されるシーズン4の最終話でフィナーレを迎える。

シーズン4の平均週視聴者数は76万人で、デモレーティングは0.2(当日放送&7日以内のDVR再生を含む)。前シーズンより振るわず、CWが今シーズン放送した19作品の中で12位にランクイン。同作においては、シーズン4の途中でオリジナルキャストがシリーズから降板していた。

『Naomi(原題)』

今年1月に放送開始されたCWのDCドラマ『Naomi』はシーズン1をもって終了することに。同作は2019年にコミックデビューしたばかりのキャラクターを実写化し、スーパーパワーをもつ女子高生がヒーローとして目覚める姿を描いている。

CWのDCドラマは先日、『BATWOMAN/バットウーマン』『レジェンド・オブ・トゥモロー』のキャンセルが発表されたばかり。既存のDCドラマで更新が決まっているのは、『THE FLASH/フラッシュ』と『スーパーマン&ロイス』のみ。(『Stargirl(原題)』はシーズン3の撮影終了が報告され、今年後半に放送予定)

その他

米CWでリブートされた『4400』が、1シーズンで打ち切りとなった。平均視聴者数73.2万、0.1デモレーティング(当日放送&7日以内のDVR再生を含む)。この数字はCWが今シーズン放送した19作品の中で14位にランクイン。しかしDVR再生では3位を記録していた。

2004年から4シーズンにわたって米USA Networkで放送されたオリジナル版『4400 未知からの生還者』ではクリフハンガーで幕を閉じ、今回のリブート版で無事最後まで見られるかと思いきや、劇的なクリフハンガーで締めくくられた。

 

その他、日本ではNetflixにて配信されているリブート版『ダイナスティ』がシーズン5で、2018年に放送開始した『チャームド~魔女3姉妹~』のリブート版『Charmed(原題)』がシーズン4で、『ロズウェル/星の恋人たち』のリブート版『Roswell, New Mexico』は6月6日(月)より放送されるシーズン4で、盲目の女性が事件の真相を追うミステリードラマ『イン・ザ・ダーク』もシーズン4をもって終了することが一挙に発表された。

CWにおいては、今シーズン、打ち切られた作品が多い印象だが、今年1月に親会社米WarnerMediaとViacomCBSが同局の売却を検討していることが報じられおり、その影響があるのではと推測されている。

また、『私立探偵マグナム』の放送局CBSは、その他4作品のキャンセルも伝えている。シットコムの『United States of AI(原題)』と『B Positive(原題)』が2シーズンで、今年3月にスタートしたばかりのシットコム『How We Roll(原題)』、『シカゴ P.D.』のソフィア・ブッシュと『ハリー・ポッタ』シリーズのジェイソン・アイザックスが共演する医療ドラマ『Good Sam(原題)』がシーズン1をもって終了する。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『私立探偵マグナム』© 2019 CBS Studios Inc. and Universal Television LLC. All Rights Reserved./『レガシーズ』シーズン2 (C) Warner Bros. Entertainment Inc.