チャーリー・バーネット、降板させられた『シカゴ・ファイア』を振り返る

熱き消防士たちが繰り広げる米NBCの救命アクションドラマ『シカゴ・ファイア』で、シーズン1~3中盤までピーター・ミルズ役を演じたチャーリー・バーネットがシリーズを解雇された過去を振り返り、その心境を語っている。

チャーリーはシーズン3半ばで番組に別れを告げることになり、当時、製作総指揮のマット・オルムステッドが、彼の降板はストーリー上の都合によるものだと言及。人間関係が基盤となる番組ではストーリー展開の停滞を避けなければならず、チャーリーは素晴らしい人物で卓越した俳優だが、ミルズの退場により他のキャラクターに影響が及び、その結果として物語が活性化されたと説明していた。

英Digital Spyのインタビューで、『シカゴ・ファイア』の降板を振り返ったチャーリーが複雑な心境を吐露している。「番組は巨大な存在で、降板を予想していませんでした。番組に関われたことに感謝していますが降板させられて悲しかったし、長いこと辛かったです。でも、結果的に“災い転じて福となす”となり、みんなにそう言われました。悪いことが良いことになるなんて、一般的には余り起こりません。悪い出来事を悪いことだと認識していたら、良いことだとは思いませんよね。だから、災い転じて福となしたことに感謝しています」

『シカゴ・ファイア』降板後の活躍

『シカゴ・ファイア』の降板後にチャーリーは、米ABCのサスペンスドラマ『Secrets and Lies(原題)』、陸軍を舞台にしたドラマ『Valor(原題)』、Netflix製作によるドラマ『メリー・アン・シングルトンの物語』にレギュラー出演。また、Netflixの人気ドラマ『YOU ─君がすべて─』シーズン2では重要な役を演じ、米CWのDCヒーロードラマ『ARROW/アロー』シーズン8ではジョン・ディグル(デヴィッド・ラムゼイ)の息子役で出演。Netflixの異色ドラマ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』では2シーズンにわたってアラン役を演じ、破竹の勢いで活躍を続けている。『シカゴ・ファイア』を降板して大きくキャリアが開けたため、“災い転じて福となす”と見ているようだ。

またチャーリーは、『シカゴ・ファイア』のキャストと今も友情を温め続けているとも明かしている。「ユーリ・サルダロフ(ブライアン・“オーチス”・ズヴァナチェック役)とデヴィッド・エイゲンバーグ(クリストファー・ハーマン役)と、2週間前ぐらいにランチをしたばかりなんです。ジョー・ミノソ(ジョー・クルース役)は僕のブラザーだし、彼とはこれからもずっと会い続けるでしょう。モニカ・レイモンド(ガブリエラ・“ギャビー”・ドーソン役)とはフロリダで一緒に育ち大学が一緒で、ジュリアード音楽院にも一緒に進学しました。ジュリアード音楽院に行くよう僕を説得したのは彼女で、『シカゴ・ファイア』だけでなく、もっと長い繋がりがあるんです。ジョーについては、ロサンゼルスで彼のソファで寝泊まりしました。僕を泊めてくれて、その後もロサンゼルスで彼の裏庭に4~5カ月間も住んでいたから、彼とはずっと、ずっと、ずっと会い続けるし、奇妙な形で『シカゴ・ファイア』のファミリーの一員であり続けると思います」

『シカゴ・ファイア』からの降板は辛い体験となったようだが、それでもチャーリーはキャストの多くとかけがえのない友情を築き、彼にとって特別なシリーズであることは間違いないようだ。

『シカゴ・ファイア』はU-NEXTAmazon Prime Videoなどで配信中。(海外ドラマNAVI)

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