『となりのサインフェルド』ジョージの母親ことエステル・ハリス、93歳で逝去

『となりのサインフェルド』のエステル・コスタンザ役などを務めたエステル・ハリスが93歳でこの世を去ったことをTV Lineが報じている。

TV史上最高のコメディドラマといわれる『となりのサインフェルド』で、ジェイソン・アレクサンダー(『ヤング・シェルドン』)演じるジョージ・コスタンザの母親役でお馴染みのエステル・ハリスが、94歳の誕生日(4月4日)を迎える目前に亡くなった。

4月2日、エステルの最期を看取った息子グレンはDeadlineにコメントを発表。「大いなる悔恨と悲しみと共に、午後6時25分にエステル・ハリスが亡くなったことを報告します。彼女の優しさ、情熱、繊細さ、ユーモア、共感性、そして愛はほぼ比類なく、彼女を知る人々から大変恋しく思われることでしょう」

子育てを終えてからキャリアをスタートさせたエステル。CMなどを中心に活動を始め、1992年には彼女の代表作となる大ヒットシットコム『となりのサインフェルド』に出会う。シーズン4で初登場を果たすと、1998年にシーズン9で幕を下ろすまで度々出演。計27エピソードに出演し、愛される強烈ママを演じきった。

息子役を演じたジェイソンは自身のTwitterアカウントに「僕が大好きな人の一人が、この世を去りました。僕のTVママ、エステル・ハリス。彼女と演技をした喜び、輝かしい笑顔は宝物です。愛おしいよ、エステル」と追悼の意を示し、作中の名言「Serenity now/鎮まりたまえ!」にかけて、安らかに眠ってほしいと言葉を贈った。

その他には『あなたにムチュー』や『LAW & ORDER ロー&オーダー』、『ラリーのミッドライフ★クライシス』『ER 緊急救命室』などにゲスト出演。さらに、コミカルな甲高い声を活かして声優としても活躍し、『トイ・ストーリー』ではミセス・ポテト・ヘッドの声を担当。その他にもディズニー・チャンネルの人気アニメシリーズ『キム・ポッシブル』や『Mickey Mouse Works(原題)』、『House of Mouse(原題)』などで声優を務めたほか、『ファミリー・ガイ』『アメリカン・ダッド』『フューチュラマ』などのコメディアニメシリーズでも声優として活躍した。

常識にとらわれることなく、やりたいことに全力で挑み、夢を叶えるのに年齢は関係ないのだと教えてくれたエステル。ご冥福をお祈りいたします。(海外ドラマNAVI)

 

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Photo:エステル・ハリス© Hubert Boesl/FAMOUS