【まとめ】エマ・ストーンにレディー・ガガも!リアリティショーからアカデミー賞まで上り詰めた人々<前編>

アカデミー賞の名声、名誉、魅力は、リアリティ番組のそれとは正反対にあるように見えるかもしれない。しかしながら、これまでオスカーにノミネートされた役者・製作関係者の中には、リアリティショーからキャリアをスタートさせた人たちが何人もいることをご存知だろうか? リアリティショーで知名度を上げ、ハリウッド最高の栄誉を手にした、または届きそうだった9人の俳優・シンガー・製作スタッフを英Digital Spyがピックアップしている。今日はその中から、俳優部門でノミネートされた5人を紹介しよう。

1.エマ・ストーン

ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』で2017年のアカデミー主演女優賞に輝いたエマ・ストーンは、米ケーブルチャンネルVH1の『In Search of the Partridge Family(原題)』でキャリアをスタート。同作は、1970年代に放送されたミュージカルシットコム『人気家族パートリッジ』のリバイバル版を製作するための新キャストを見つけるというオーディション番組。エマはこの番組で長女ローリー役を見事勝ち取った。

しかしながら、リバイバル版はパイロットの先に進むことができず、結果的にエマがブレイクしたのは、2007年に公開されたコメディ映画『スーパーバッド 童貞ウォーズ』だった。

2.ジェニファー・ハドソン

活動休止中の人気ボーイズグループ「ワン・ダイレクション」は、オーディション番組『Xファクター』で3位という順位だったが、世界中で一大旋風を巻き起こした。しかし、それより6年も前に、ジェニファー・ハドソンはオーディション番組で優勝しなくてもブレイクすることができるということを証明していた。

歌手・女優として活躍しているジェニファーは、2004年に音楽プロデューサーのサイモン・コーウェルが審査員を務める『アメリカン・アイドル』シーズン3に出演。ビヨンセに引けを取らない歌唱力を持っていたが、7位という結果に終わっていた。しかし、それから数年後には、ライバルだったファンテイジア・バリーノ(シーズン3優勝者)を『ドリームガールズ』のオーディションで打ち負かしてエフィー・ホワイト役を勝ち取り、助演女優賞で見事オスカー像を手にした。

3.ブラッドリー・クーパー

『アリー/スター誕生』で主演、そして自身初の監督を務めたブラッドリー・クーパー。今年のアカデミー賞では残念ながら期待されていた監督賞へのノミネートを逃してしまったものの、主演男優賞、作品賞、脚色賞にはリストアップされている。

2013年から2015年には、『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』『アメリカン・スナイパー』で3年連続オスカーにノミネートされており、名実ともに"オスカー俳優"といえるだろう。

しかし、実は彼にとって最初の大きな仕事となったのは、旅番組『Globe Trekker(原題)』。世紀の変わり目となる2000年から2001年に、英国のロングラン番組の9エピソード分でホストを務めた。

4.レディー・ガガ

『アリー』でブラッドリーと共に主演を務め、初映画出演にしてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされている歌姫レディー・ガガも、実はリアリティ番組の出身。

19歳当時、まだステファニー・ジャーマノッタ(ガガの本名)だった頃に、100ドルのために様々なストレスへの忍耐を試す米MTVのドッキリ番組『Boiling Points(原題)』に出演していた。残念ながら、ガガは挑戦に失敗し、賞金は獲得できなかった。

5.トム・ハーディ

トム・ハーディといえば、2016年のアカデミー賞で助演男優賞にノミネートされた『レヴェナント:蘇りし者』のように、寡黙でクールで屈強なタイプをイメージする人が多いと思うが、若かりし頃の彼は少し違ったようだ。

約20年前、トムは男性スーパーモデルを発掘する英国の番組『The Big Breakfast(原題)』に出演していた。しかも、髪型はオールバックで、90年代のファッションアイテムだったビッグサイズのカーゴパンツにサンダルを合わせたスタイルで...。ホストのジョニー・ヴォーンから「エディ・イザード(スタンドアップコメディアン)は好きだけどサッカーは嫌いな乙女座の演劇学生」と表現されたトムはこのオーディションで優勝し、モデルとしてエージェントと契約を結ぶことになった。

(海外ドラマNAVI)

Photo:

レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー
第75回ベネチア映画祭『アリー/ スター誕生』レッドカーペットにて
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