『タイタニック』ジェームズ・キャメロン、当初ジャック役だったマシュー・マコノヒーでなくレオナルド・ディカプリオが射止めた納得の理由を明かす

ジェームズ・キャメロンが、1997年公開の名作『タイタニック』で、なぜレオナルド・ディカプリオが、当初ジャック役と言われていたマシュー・マコノヒー(『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』)を圧して主役を獲得したのかその理由を改めて語った。米Cinemablendが報じている。

トーク番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」に出演したキャメロン監督は、司会のジミー・ファロンから、「『タイタニック』であなたはジャック役にマシューをキャスティングしたかったのに、彼が断ったと言われているけれど、それは本当ですか?」と言われ、当時のキャスティングの様子を語った。

「まず最初に言っておきたいが、インターネットの世界で耳にする情報の全てが真実ではないということを強調したいよ。確かに、マシューは台本を読んでくれていたんだ。そのあとにレオと会ったけど、奇妙なことが起きたんだ。なぜか知らないけど、女性スタッフ全員が、私たちの話し合いの場に集まったんだ。全然関係ない業務の女性だよ。会計事務の子や、警備員や、女性という女性が全員来てね。普通は、私とスタッフもう一人とかいう状況なんだが、それを見て、"(これだけ女性を惹きつけるなら)レオをキャスティングした方がいいのかも"と思った結果がこうだったんだ」と真実を明かした。そして「マシュー、もしこれを見ていたら言っておきたいんだけど、私たちの仲は大丈夫だな? 私の一存でレオにしたわけじゃないんだよ」と笑いをとった。

また、キャメロンが復帰する『ターミネーター』シリーズの最新作『Terminator:Dark Fate』、そして『アバター』においては5作目までの脚本の構想があることを述べた。

さらに、キャメロンが製作総指揮を務めている、世界15の国と地域で翻訳された木城ゆきと原作による伝説の漫画「銃夢」を、壮大なる構想を経て遂に実写化した新作映画『アリータ:バトル・エンジェル』。本作の製作に関しても、自分の娘がきっかけだったと語った。「木城さんの作品に出会った時、長女は6歳だった。そこでこう思ったよ。男性社会の中で、この子がどんな風に生きぬいていくのかとね。この世界で女性が力を、そして自信を持って生きるのは難しいのだろうか、と。この映画は、そんな男性社会の中で、力強くと自信いっぱいに生きて行くアリータという少女の物語なんだよ」

続けて、「アリータを演じるローサ・サラザールは、武術も習いアクションもたくさんこなして、本当に最高だった。この映画は彼女ありきなんだ」と彼女のアクションや演技を絶賛している。

『タイタニック』で、マシューに競り勝ったレオナルドは、当時すでに『ギルバート・グレイプ』や『ロミオ&ジュリエット』などに出演し、女性の心を掴んでいたことから同作のジャック役を射止めたという裏話を公表したキャメロン。そんなキャメロンが製作総指揮を務める超大型大作『アリータ:バトル・エンジェル』は、2月22日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

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ジェームズ・キャメロン (c)James Warren/Famous