『アリータ:バトル・エンジェル』ジェームズ・キャメロンが描く、新たな愛の世界とは?

SF漫画の最高峰として語り継がれ、日本はもとより世界17の国と地域で翻訳された木城ゆきと原作による伝説の漫画「銃夢」。その「銃夢」が、長年に渡り映画化を切望してきた巨匠ジェームズ・キャメロンが製作・脚本を手掛け、ロバート・ロドリゲスがメガホンを取った『アリータ:バトル・エンジェル』として、2月22日(金)より全国公開中。『タイタニック』を手掛けたキャメロンが本作で新たに描くピュアなラブストーリー、サイボーグの少女アリータと人間の青年ヒューゴのラブロマンスについて、キャメロン、ロドリゲス、そしてヒューゴを演じたキーアン・ジョンソン(『フォスター家の事情』)本人からの貴重なコメントが到着した。

本作を25年もの構想をかけて温めてきたのは、これまでに数々の伝説的作品の数々を世に送り出してきたキャメロン。彼が監督を務めたラブロマンスの代表作といえば1997年全米公開の『タイタニック』だろう。貧しい青年と上流階級の娘の悲恋を描き、歴史に残る名作として世界中から今もなお愛され続けている。また、2009年公開の『アバター』でも、人間の青年と先住民ナヴィという種族の垣根を越えた恋愛を神秘的に描き出し、観客を魅了した。

そんな境遇の異なる二人の恋愛を描いてきたキャメロンは、本作でも新たなラブロマンスを描き出している。その対象となるのは、本作の主人公である"サイボーグ"の少女アリータと、"人間"の青年ヒューゴだ。過去の記憶を失っているアリータは、荒廃した瓦礫の中からサイバー医師イドに拾われ、荒廃したスクラップの街アイアンシティで見守られながら成長していく。彼女と出会い、彼はよりよい生活を手に入れようと苦闘し、アイアンシティで世界をまだ知らないアリ ータを手助けすることとなる。彼はやがて純粋な心を持ち、誰よりも人間らしいアリータと恋に落ちていく...。

アリータのロマンスの相手ヒューゴを演じるのはアメリカ出身の22歳、キーアン。ロドリゲス監督は、「アリータのキャラクターとマッチする若者を探した。キーアンは、ヒューゴの夢見る表情を見事に表現していたよ」とキーアンがヒューゴに適役であったと絶賛する。キャメロンは、「アリータが恋に落ちるという難しい役を、説得力を持って演じていた」と称賛し、「本作はアリータの旅の物語で彼女はすぐに恋に落ちるが、アリータが恋する理由には説得力が必要だ。キーアンは完璧だった。キスも上手だったね(笑)」と、キーアンの存在がアリータのロマンスには不可欠であったと語った。

そんなキーアンは、ヒューゴとアリータのロマンスについて「世界は酷いものだとヒューゴは思っていたんだ。だけどアリータと出逢って純粋な彼女を守りたいと思うようになる。アリータと一緒の時間を共に過ごすことが、彼にとっての幸せの定義に変わるんだ」と、ヒューゴのアリータを想う心の内を明かした。「これは二人の若者の壮大なラブストーリーだ。だから、どんな人でも共感できると思う」と話し、サイボーグと人間という垣根を越えた恋愛物語であると強調した。

舞台は、"支配する者"と"支配される者"の二つの世界に分断された、謎めいた遠い未来。サイバー医師のイドは、瓦礫の中から少女の人形の頭部を拾い上げる。彼女は300年前のサイボーグであり、なんと脳は生身のまま生きていた。イドは、過去の記憶を失っていた少女に新たな機械の身体を与え、アリータと名付けて成長を見守る。ある日、自分の中に並外れた戦闘能力が眠っていることに気づいたアリータは、自分が300年前に失われたテクノロジーで創られた"最強兵器"だということを知る。逃れられない運命に直面した少女は、与えられた自分の命の意味を見つけるために、二つの世界の秩序を揺るがす壮大な旅に出る。

心を持つサイボーグの少女アリータと人間の青年ヒューゴのピュアなラブストーリーの行方にも期待が高まる『アリータ:バトル・エンジェル』は、20世紀フォックス映画配給にて、2月22日(金)より全国公開中。(海外ドラマNAVI)

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映画『アリータ:バトル・エンジェル』
(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation