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『イコライザー』クィーン・ラティファ、ハリウッドの固定観念を打ち破った誠実さ

2026年2月19日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ディズニープラス
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『イコライザー』クィーン・ラティファ

サウジアラビアで開催されたレッド・シー国際映画祭にて『イコライザー』でおなじみのクィーン・ラティファが対談イベントに登場。超満員の聴衆を前に、ポッドキャスターのモー・イスラムを相手に、自身の進化と誠実さについて熱く語った。

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芸術に囲まれた幼少期と可能性の種

クィーンの表現者としてのルーツは、音楽や本、そして芸術的な可能性に満ち溢れた家庭環境にあったという。「家には多くの音楽と芸術、そして本があった。家族の中では、できないことなどほとんどなかった」と振り返る。特に、兄と同じ機会を与えられるべきだと主張した両親の存在が、彼女の人生を大きく決定づけた。「そのおかげで、女の子にとっても非常に多くのことが可能であると、とても早い時期に知ることができた」という。この不屈の精神こそが、後にハリウッドの既成概念を覆していく彼女の武器となったのだ。

彼女が最初に自分の声を見つけた場所は、ヒップホップだった。それは、単なる音楽ジャンルではなく、コミュニティの窮状を訴える政治的な手段でもあった。「これは親世代のR&Bではなかった。薬物、人種差別、階級差別、アパルトヘイト……。自分たちの目に映る現実を語ることができた」

その率直さは、特に女性を鼓舞すること(エンパワーメント)へのこだわりにおいて顕著だ。名曲「レディース・ファースト」などに込められた「女性へのリスペクトを必ず要求する」という姿勢は、現在の彼女が演じる強く気高いキャラクターたちにも脈々と受け継がれている。

メディアが描く歪んだ像への挑戦

世界的な成功を収めたクィーンは、旅を通じて可視性と表象(レプリゼンテーション)の重要性を再構築していった。「アフリカ系アメリカ人は、メディアにおいて実際にあるようには描写されていない。それはリアルではないと感じた」という気づきは、一つの確信を与えた。それは、単一のナラティブ(物語)で他人を判断せず、自分たちが何者であるかを正しく示すチャンネルを持つことの必要性だ。

Q&Aセッションで、イギリスのクリエイターがアフリカ系アメリカ人のアーティストから何を学べるかと尋ねた際も、力強く答えた。「私たちは、いまだに立ち続けている、回復力のある素晴らしい人々。あなたの物語を、あなたが見るままに語りなさい。自分の場所で強く立つのです」

オスカーノミネートから『イコライザー』へ

映画界への転向における決定的な瞬間は、映画『シカゴ』でのアカデミー賞ノミネートだった。「オスカーにノミネートされた時、キャリアが変わった。思いもよらなかった場所の人々に知られるようになる」と語る。

この認知を追い風に、彼女は自身の制作会社を拡大し、『ビューティー・ショップ』や『女神が家(ウチ)にやってきた』といったプロジェクトでプロデューサーとしての地位も確立。「自由に決断を下し、容易に方向転換できることが大好きだった」という彼女のスタイルは、単なる俳優の枠を超えたクリエイティブな自由をもたらした。

特筆すべきは、彼女が役柄に惹かれる理由だ。自身が演じてきた多くの役が、元々は「女性のために書かれたものではなかった」という衝撃の事実を明かした。「脚本の中に自分が持ち込める何かを探し、役を変え、そうして作品を形にしてきた」

この「既存の枠を自分色に塗り替える」手腕は、現在放送中のヒットドラマ『イコライザー』にも鮮やかに反映されている。かつてデンゼル・ワシントンが演じた元CIAエージェントというキャラクターを、彼女は全く新しい、強さと慈愛に満ちた現代のヒーローへと再構築してみせた。

スタジオからの的外れな修正指示に直面しても、彼女は毅然としている。「創造性がなく権力を持っている誰かからの反発にはぶつかることもあるが、良い意見は取り入れようとする」と、プロフェッショナルとしての柔軟性も見せた。

四半世紀以上にわたり、ヒップホップ、映画、そしてドラマ界の頂点を走り続けるクィーン・ラティファ。彼女が体現する「誠実さ」と「生きた経験」は、これからも世界中の視聴者を魅了し続けるだろう。

イコライザー』はPrime Videoにてレンタル配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:Variety

Photo:『イコライザー』シーズン5© 2024 Universal Television LLC and CBS Studios Inc. ALL RIGHTS RESERVED.

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海外ドラマNAVI編集部

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