ここ数カ月にわたりソニー・ピクチャーズとディズニーがスパイダーマンの未来について交渉を行ってきたが、スパイダーマンのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)離脱が決定した。そのことについて、映画シリーズに主演するトム・ホランドが胸中を語っている。米Entertainment Weeklyが報じた。
トムが主演する『スパイダーマン』シリーズ(『スパイダーマン:ホームカミング』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)はそもそも同キャラクターの権利を有しているソニー・ピクチャーズが製作し、スパイダーマンがアベンジャーズのメンバーとして登場するMCUシリーズ(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』)はディズニーが手掛けてきた。そんな両社は新たな契約をめぐって交渉を続けたものの決裂。スパイダーマンはMCUから離脱することになった。
そのショッキングな結果について、トムが次のように話したという。「何よりもまず、僕らは5本の素晴らしい映画を作れたし、驚くべき5年間だった。僕の人生で最高の時だったよ。でも、将来何が起こるかなんて分からないよね? 分かっているのは、僕はスパイダーマンを演じ続けて人生を謳歌するってこと。きっと楽しい作品になるだろう。スパイダーマンの未来はこれまでとは違ったものになるけど、同じぐらい素晴らしく驚くべき映画になるはずだし、もっとカッコいい作品を作れるよう新しい方法を見つけるよ」
交渉が決裂したことについて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はディズニーのイベント「D23 Expo」で、「スパイダーマンに感謝と喜びを感じている。MCUで単独映画2本と、スパイダーマンとアベンジャーズが組む映画3本を製作できた。これは実現するとは思っていなかった私の夢だが、だからといって永遠に続く夢ではなかった。スパイダーマンの映画を製作できる時間が限られていることは知っていたので、我々は伝えたいストーリーを語り尽くせたし、そのことにずっと感謝し続けるよ」と述べていた。
なお、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に続く、MCUフェーズ3最後の作品として公開された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、全世界での興行収入が11億ドル(約1166億円)超と、ソニーの映画として歴代最多の興行収入を記録していた。ディズニーとソニーが別々の道を歩むことになった後も、マーベルはディズニーの下でスパイダーマンが登場する子ども向け新作アニメシリーズ『Marvel"s Spidey and His Amazing Friends(原題)』を手掛けるとのこと。対するソニーは、『スパイダーマン』シリーズの単独映画2本を製作する予定だと報じられている。(海外ドラマNAVI)
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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
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