悪のカリスマを描く映画『ジョーカー』にロバート・デ・ニーロを起用できた理由とは?

バットマンのヴィラン、ジョーカーはいかにして誕生したのか――。孤独だが心優しかった男が悪のカリスマに変貌していく衝撃のドラマをアカデミー賞常連スタッフ&キャストで描くサスペンス・エンターテイメント『ジョーカー』が10月4日(金)に日米同日公開となる。同作には名優ロバート・デ・ニーロも出演しているが、その出演経緯についてトッド・フィリップス監督(『ハングオーバー!』)が語っている。

ジョーカーはヴィランとして高い人気を誇りながらも、そのバックグラウンドはベールに包まれてきた。そんな悪のカリスマ誕生の謎に迫る本作について、フィリップス監督は「今の映画界で最高のメンバーが揃った」と語る。その一人がアカデミー賞を2度受賞しているロバート。レジェンド起用の決め手について、監督は「彼が脚本を気に入ってくれたんだ」と説明する。

「どんな時も笑顔で」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。そんな彼にとって英雄も同然の人気トーク番組の司会者マーレイ・フランクリンをロバートが演じている。フィリップス監督は「トークショーのホストが30年くらいその番組をやっているように感じさせたかった。その役のキャスティングで僕と脚本を一緒に書いたスコット・シルバーの夢はロバート・デ・ニーロだった。理由の一つはマーレイがロバートだから。そして少し『キング・オブ・コメディ』とのつながりがあるんだ」と、マーレイはロバート自身のように誰からも憧れられる存在で、さらに1982年の映画『キング・オブ・コメディ』でロバートが演じたコメディアン志望の男性へのオマージュでもあると明かす。「彼がまず脚本を気に入ってくれたので、僕が彼のオフィスに行ったんだ。そこでマーレイの見た目や雰囲気について話した。そして、最終的に彼が参加することになったんだ」と当時を振り返り、夢のキャスティングを叶えた要因の一つは脚本だったという。

主人公アーサーを演じるホアキン・フェニックスも脚本を一読して興味が沸いたそうで、「大胆で重厚なストーリーだと思ったよ。こういう脚本は今まで読んだことがない。トッドは物の見方がユニークなんだ」と語る。数多くの作品に出演し、二人合わせて10度のアカデミー賞ノミネートを誇る名優たちをもうならせた脚本は、フィリップスと『ザ・ファイター』でアカデミー賞脚本賞にノミネート経験もあるスコット・シルバーが共同で務めた。フィリップスは「僕は一筋縄ではいかないジョーカーのファンだから、彼の原点は映像化する価値があると思った。今まで誰も手をつけてこなかったし、コミックの中にも正式な誕生秘話は出てこない。そこでシルバーと一緒に、複雑な事情を抱える男の物語を書いた。この男がどう変わり、どうやって悪に転じるのか。ジョーカー自身でなく、ジョーカーの"成り立ち"の方に興味があったんだ」とジョーカーへの愛が原動力となり、どのようにして悪のカリスマになったのかに惹かれたという。

「どんな時も笑顔で」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。ドン底から抜け出そうとした彼はなぜ"悪のカリスマ"ジョーカーに変貌したのか?

『ジョーカー』は日米同日10月4日(金)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

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『ジョーカー』
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