『ダウントン・アビー』ドラマの世界観をもう一度...あの人たちの恋模様も|映画レビュー

1912年から1925年のイギリスを舞台に、大邸宅‟ダウントン・アビー"で暮らす貴族クローリー家とその使用人たちの生活を6シーズンにわたり描いた英国傑作ドラマ『ダウントン・アビー』。2010年の放送開始以来、ゴールデングローブ賞やエミー賞に輝き、世界200以上の国と地域で大ヒットした英ITVの傑作ドラマシリーズの映画版がついに2020年1月10日(金)より全国公開する。

20191114-downton_4-dramanavi-1-00-view.jpg本国や全米では今年9月に公開され、全米初登場ナンバー1、FOCUS作品歴代ナンバー1オープニングという華々しい記録を打ち立て、米大手批評サイト「ロッテン・トマト/Rotten Tomatoes」では批評家から84%、一般視聴者から95%の高い支持率を獲得している待望の本作。劇場公開に先駆けて、NAVI編集部スタッフが一足早く鑑賞してきたのでその見どころをたっぷりの場面写真とともに紹介しよう。

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映画版の舞台はTVシリーズ最終回から2年後の1927年。英国ジョージ5世国王とメアリー王妃の「ダウントン・アビー訪問」という一大事が訪れようとしていた。歴史的な一日を迎えようと、ダウントン・アビーで暮らすクローリー家の人々や使用人たち総動員でパレードや豪勢な晩餐会の準備にあたる。そんな中、一族やメイドたちのスキャンダル、ロマンス、陰謀が次々と明るみに――。

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TVシリーズを通して観ていたファンにとってはお気に入りのキャラクターたちのその後が確認できて至福の時間を過ごせることは間違いないのだが、シリーズ途中で挫折してしまったファンにとっても楽しめるポイントがたくさん用意されている。これまで以上に豪華な衣装や調度品をはじめとして、何より本作一番の魅力である細部にまでリアリティを追求した世界観は、これぞ『ダウントン・アビー』というところだろう。

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まずは大前提として知っておいた方がよいのは、現在大邸宅「ダウントン・アビー」には、当主のグランサム伯爵ロバート・クローリーと、その妻でアメリカ出身のコーラ、長女メアリーとその息子、亡き三女シビルの夫でアイルランド出身のトム・ブランソンと娘が一緒に暮らしているが、ダウントンを切り盛りしているのは、長女メアリーであること。次女イーディス一家や、先代伯爵夫人バイオレットや、メアリーの亡き夫マシューの母親イザベル・マートンもたびたび訪れている。

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そして、使用人に関しては、執事を務めていたカーソンは引退してトーマス・バローに執事を任せ、妻であり家政婦長のエルシー・ヒューズと暮らす自宅で庭仕事などをして過ごしている。従者ジョン・ベイツと侍女アンナの夫婦、パットモア料理長、助手のデイジー、下僕のアンディと侍女のバクスター、元下僕のモールズリーも引き続き登場してその結束力の強さを見せてくれる。

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ロイヤル・ファミリーを迎えるというのは、手放しで喜べるものではなく、準備もしかり、進行にもとても気を遣わなければならない。そして当たり前だが、好意的な者ばかりではないということ。一世一代の訪問に伴い、様々なトラブルが噴出する。ダウントンの面々がどのように解決していくのか、懐かしい顔ぶれとともに楽しんで欲しい。

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そして今作の見どころは、何といっても3つのロマンスだろう。ドラマシリーズのファンであればきっと気になっていたであろうあの人たちのロマンスがついに描かれる...後はスクリーンで是非確かめていただきたい。

贅沢な世界観に再び浸ることができる映画『ダウントン・アビー』は、東宝東和配給にて2020年1月10日(金)より、TOHOシネマズ日比谷他にて全国ロードショー。

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Photo:映画『ダウントン・アビー』© 2019 Focus Features LLC and Perfect Universe Investment Inc.