『ラ・ラ・ランド』音楽チームが贈る『ディア・エヴァン・ハンセン』ベン・プラットに注目!

『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』の音楽チームが贈る感涙ミュージカル映画『ディア・エヴァン・ハンセン』が11月26日(金)より公開となる。舞台版の記憶を全て削ぎ落とし、一から役を作り直す、そんな"無理難題"をこなす多彩な才能の持ち主で圧倒的な歌声で魅了するベン・プラットに注目して欲しい。

『ディア・エヴァン・ハンセン』は第71回トニー賞6部門(主演男優賞、作品賞、脚本賞、楽曲賞、助演女優賞、編曲賞)、第60回グラミー賞(最優秀ミュージカルアルバム賞)、そして第45回エミー賞(デイタイム・クリエイティブ・アーツ・エミー賞)を受賞したブロードウェイ・ミュージカル『Dear Evan Hansen(原題)』の映画版。そんな話題作が第34回東京国際映画祭のクロージング作品としての上映が決定し、国内外を問わず大きな期待と注目を集めている。

主人公のエヴァン・ハンセンを演じるのは、舞台で初代エヴァン役を務めトニー賞主演男優賞に輝いたベン。『ピッチ・パーフェクト』シリーズのベンジ―役やNetflixオリジナルシリーズ『ザ・ポリティシャン』の御曹司ペイトン役など、ブロードウェイを離れたあとも様々な作品で活躍している。本作では、監督の熱望を受けて「エヴァン役はこれが最後」と出演を決意。ベンのはまり役として名高い伝説の"エヴァン・ハンセン"がスクリーン上にて再びよみがえる。

ベンは、「何年にもわたってエヴァンを理解し、彼と一体化した。エヴァンは僕にとってすごく特別な存在だったし、第二の人格のようだった」と振り返り、"エヴァン・ハンセン"は6年以上もの間、彼の世界に不可欠な存在だったと明かしている。それほどまでに体に染みついた役柄を映画で演じるには、映画の世界に合わせて演じ直す必要があったそうで「ベンは舞台の上でエヴァンを何百回と演じている。体で覚えているキャラクターを映画のために役作りし直すなんて、不可能に近いと思った。舞台版エヴァンの記憶を全て削ぎ落とし、映画版のエヴァン像に最適な陰影や視点を加えて一から役作りをするなんて、無理難題だよ」と、舞台版にも携わり本作では製作総指揮と楽曲を担当するジャスティン・ポールはベンの無謀とも言える試みに驚きを隠せなかったようだ。

しかし、ベン本人は「より現実的なキャラクターに調整しつつ、ミュージカル公演を通して築いたキャラクターの本質も残すことが重要だったんだ。舞台で役を作り上げ、映画用に解釈し直すのはすごくユニークな経験だったよ。今後同じ経験ができる機会は恐らくないだろうね」とコメントしており、"やりがい"として喜んで難題を受け入れた様子。また、「思いやりのウソには欠陥がある。つまり、誰かの傷を癒すためだったり、誰かと心を通わすためだったり、優しさゆえに偽るんだ。そういうウソは複雑で簡単にはつけない。偽る理由は理解できるし、エヴァンも善意からウソをついた。偽ることで人を救えると彼は判断したんだ。このテーマは複雑だからこそ、人の心に響くのだと思う」と本作の魅力を語っている。

『ディア・エヴァン・ハンセン』は11月26日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

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