人気医療ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』でニール・メレンデス医師を演じたニコラス・ゴンザレスが、米NBCの新作ドラマ『La Brea(原題)』について語っている。
『La Brea』は、謎に包まれた巨大なシンクホール(陥没穴)がロサンゼルスに現れたことで引き裂かれてしまった母親イヴ(ナタリー・ジー)と息子、父親ギャヴィン(オーエン・マッケン)と娘の運命が描かれる。説明のつかない原始世界にいることに気づいた彼らは、生き残るために見知らぬ人々と協力し合い、一体自分たちがどこにいるのか、どうやって家へ戻ればよいのか謎を解いていく...というストーリー。
米Currentのインタビューで、ギャヴィンの親友で空軍パイロットのレヴィ・デルガードを演じるニコラスが、新作への出演について答えている。
――『La Brea』のどこに惹かれましたか?
このファンタジーの世界に巻き込まれずにはいられなかった。 こういったシンクホールは現実でも発生するのを見てきたけど、それは恐ろしいことだ。車や建物、そして、時には人間が飲み込まれてしまうからね。"シンクホールはどこに繋がっているのだろうか?"と疑問に思うし、この番組は一つの可能性を語るワイルドな作品だ。 今、世界はこんな現実逃避を必要といると思うよ。
――キャストの一人はジョン・セダですが、あなたは以前にこの業界で彼に会っていますよね?
いつも僕たちは同じ役をやりたがってきたから、これまで同じプロジェクトで僕たちを一緒に目にすることはなかった。だから面白いよね。『La Brea』で共演することになって、彼はこれ以上ないぐらい素晴らしい人だよ。おそらく彼が番組の聖人であることに誰もが同意するんじゃないかな。
――もともと、あなたのキャラクターの名前はレヴィ・ブルックスでした。その役はラテン系俳優のために特別に書かれたものではなく、あなたがキャスティングされたことで名前が変更されたのでしょうか?
そうだよ。もともと彼の名前はレヴィ・ブルックスだった。よく起こることだけど、そのキャラクターがどんな人物になるかというアイデアを持っていても、それが通らないことが時にある。この業界にはホワイトウォッシング(非白人キャラクターを白人が演じること)の例が数多くあるけど、『La Brea』は例外だ。彼が"レヴィ・デリガード"であることを誇りに思うし、シリーズで見せることできる彼の別の側面であることにも誇りを持っている。
――20年前にはラテン系俳優が、レヴィ・ブルックスという名前のキャラクターのオーディションに呼ばれることはなかったと仮定してもよいでしょうか?
そうだね。私は、"その役は白人にされてしまうだろう"とよく言われたよ。だから、私やアフリカ系アメリカ人の俳優、アジア系の俳優は、マイノリティのキャラクターになりそうな一つの役を奪い合わなければならなかった。多様性を重視する傾向の到来で、みんながその象徴を強く求めていて、それは要するに人間と特異な経験だ。私たちは人間として普遍的であることを好むけど、より物語が具体的になるほど、より人間が普遍的になることを理解していると思う。
ニコラスとジョンが共演し、初回放送で好調な滑り出しを見せた『La Brea』はNBCにて毎週火曜に放送中だ。
(海外ドラマNAVI)
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ニコラス・ゴンザレス公式Instagramより(@eltexmex)