中身はおっさんで口の悪いテディベア、テッドが主人公の大ヒットコメディ映画『テッド』シリーズの前日譚ドラマ『テッド ザ・シリーズ』。一瞬だけ世界的な人気者だったテッドが、高校生のジョンやその両親マティとスーザン、いとこのブレアとともにボストンで暮らす姿を描く。そのシーズン2がU-NEXTで5月より独占配信! 字幕版と同時配信となる日本語吹替版を担当する神谷浩史(テッド役)と河西健吾(ジョン役)を直撃し、シーズン1よりもさらにパワーアップした新シーズンについて語ってもらった。
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『テッド ザ・シリーズ』シーズン2が5月に配信!日本語吹替版には神谷浩史らが続投
U-NEXT(ユーネクスト)にて、映画『テッド』の前日譚ドラ …
あの名作映画もネタに!「翻訳のセンスは本当に凄い」

――本作の魅力の一つはテッドとジョンの漫才のようなかけ合いですが、お二人のかけ合いが特にぴったりハマったシーンはありましたか?
河西:あまり覚えていないんですよね(笑) 面白かったという記憶はあるんですけど。
神谷:そうなんですよね。この作品って、やったそばからどんどん忘れていってしまうんです。河西君が言ってくれたように「面白かったな」という感覚は残るんですが、何がどう面白かったかを具体的に説明するのは難しいんです。もちろん「あのシーン酷かったな」「ここ面白かったな」というのはあるんですが、僕らがそれを長く覚えていられるかというと意外とそうでもなくて(笑)
河西:(笑) 特別に苦労したとか、何度も撮り直した記憶もあまりないですし、台詞も事前に調整されているので、僕らは基本的に書かれているものを読むだけなんです。収録が終われば作品は手を離れて、あとは視聴者のみなさんに自由に楽しんでもらう、という感覚ですね。
神谷:だから、自分の強い意思が宿っているかというと、必ずしもそうではないというか……不思議な作品なんですよね。力を入れるのが正解という作品ではないので、軽やかに楽しみながら演じて、「面白かった」と言っていただけたら「僕らも楽しかったです」と帰る、そんな現場です。
河西:神谷さんと一緒に毎回アフレコしながら「酷い話だよね」なんて話すんですけど、苦労はないですね。終始楽しくやらせていただいています。

――1990年代前半が舞台なので当時の映画やドラマの話題も盛り込まれていますが、印象に残ったくだりはありますか?
神谷:画期的な言葉だなと思ったのは、シーズン2第1話に出てくる「ショーシャンクる(脱獄する)しかねえな」っていう台詞ですね。『ショーシャンクの空に』のタイトルを動詞にして脱獄するという意味にするのは、うまい訳だなと。そういうところは本当に関心しかないですよね。あと、原音のニュアンスが気になって聞いた時は、毎回なるほどって感心しちゃいますね。日本語だと普通に聞こえるところが、実は原音だとこんな変な言い方してるんだとか、その逆もありますし。そういう吹替版と字幕版の違いみたいなものを、僕らも感じながらやっている感じです。
河西:今おっしゃったように、翻訳のセンスは本当に凄いと思います。毎回台本を見て「こういう言い回しになるんだ」と驚きますし、どう解釈して訳しているのか、翻訳家の方に一度お話を聞いてみたいですね。
神谷:例えばシーズン2の第1話で、英語では“masturbater”と言っているところを日本語では「マスカキ野郎」と訳していて、原音のニュアンスがうまく伝わるようにきっといろいろ工夫されているんですよね。そういう言葉だけでは埋めきれない細かい部分を、僕らが演技で補っている感覚もあります。
テッドが爆散!?「スタッフの遊び心が増している」

――ジョンとテッドは毎回トラブルを起こしますが、印象に残っている“やらかし”は?
河西:シーズン2の第1話だと、自転車で無茶なスタントをして怪我するシーンがありましたね。
神谷:架空の不良をでっち上げるためにね。あれ酷かったね。背中がすごくこすれて痛そうだった。あんなのじゃ普通騙されないと思うんですけどね。基本的にこの作品はブレア以外、常識が通用しないので、「そんな解決方法ある?」と思いながら演じています。慣れてくると感覚がズレてきますね(笑)
河西:あと、今シーズンはCGもかなり頑張っている印象です。テッドが爆散したりとか(笑)
神谷:ほかに印象的だったのは、舞台で緊張をほぐすために良くないものを食べて大変なことになるエピソードですね。酷かったけど面白かったです。ジョンとテッドは台詞がないのに、ステージ上で小声で話してるつもりでずっとでかい声でしゃべり続けて(笑) あのシーンもCGが凄かったですね。

――シーズン2で特に見てほしいポイントは?
河西:今回CGが凄いとさっきから何度か言っているんですけど、全体的にテッドが変幻自在というか、表現の幅が広がっていて、見た目の変化なども含めてスタッフの遊び心が増していると思います。
――本作には学生生活や家族の描写もありますが、お二人が共感した部分はありますか?
河西:設定が特殊すぎて共感というよりは違いを感じますが、(ジョンの母親である)スーザンの頑張りは印象的でしたね。ジョンが警察沙汰になりかけた時にスーザンが身を挺してかばってくれて。ジョンとテッドはその代わりに家事を任されて頑張ってやるんですけど、何事も立ち行かなくて、スーザンが帰ってくるまで家は荒れ放題。なぜか家の中に蜂の巣もできたりして、カオス状態に陥るんです(笑) 彼女がいないと家庭が崩壊するというか、母親の偉大さを感じました。

字幕版と吹替版双方で楽しめる作品「違いを味わって」
――お気に入りのキャラクターは?
神谷:シーズン1にも出てきた、ジョンの親友を名乗る変わった人ですね。ジョンが車を借りに行った時に彼はガウンしか身に着けていない状態で登場するんですが、あのシーンは表現としてかなり挑戦的でした。彼の丸出しになっている部分が作り物なのにモザイクがかかっていたりして、ストーリー上まったく必要のない描写なんですが、作り手であるセス・マクファーレンの意図なんかも考えさせられるシーンでした。そういう意味で印象に残っています。
河西:僕はフェチコさんも好きですね。シーズン1の時から実は出ていたご近所さんなんですが、独特な存在感があって、ジョンとの絡みも含めて面白かったです。新しいジョンが見られるきっかけをくれた素晴らしいフェチコさんが大好きです。
神谷:いいキャラだよね。

――最後に、シーズン2を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
河西:神谷さんもおっしゃいましたけど、字幕版と日本語吹替版、両方で楽しめる作品だと思います。どちらを先に見ても面白いので、ぜひ2回見て違いを味わっていただきたいです。
神谷:登場人物は“愛すべきバカ”ばかりで、常識や倫理観が大きく揺さぶられる作品です。自分の常識を再確認する意味でも楽しんでいただけると思います。ただ、あまり人には薦めにくいかもしれません(笑)
テッドが大好きだっていう人は、僕は多分友達になれると思うんですけど、あんまり人に言わない方がいいかもしれないなとは思っています。

それはさておき、河西君も言っていましたけど、吹替版ではニュアンスの調整にもこだわっています。テッドは見た目の可愛さで中和されていますが、かなり過激なことも言っています。中身は完全におっさんなテッドに、ちょっとでも愛らしさみたいなものが乗っかるといいなと思いながら演じているので、少しでも愛嬌を感じてもらえたら嬉しいです。「テッドがいたら楽しいだろうな」と思ってもらえたら成功ですね。

『テッド ザ・シリーズ2』(字幕版・吹替版)はU-NEXTにて5月1日(金)より全8話一挙独占配信! シーズン1のほか、映画シリーズも配信中だ。(海外ドラマNAVI)




