お蔵入りしたもう一つの『デクスター』続編のシナリオ

2006年より8シーズンにわたり米Showtimeで放送されたサイコ・サスペンスドラマ『デクスター』。その続編『デクスター:ニュー・ブラッド』が日本でもついにHuluにて独占配信が開始したが、実はもう一つのシナリオが存在していたことがわかった。米Screenrantが報じている。

『デクスター』は、マイアミメトロ警察殺人課で血痕分析官を務めるデクスター・モーガン(マイケル・C・ホール)が、野放しになっている犯罪者をターゲットに夜な夜な殺人を繰り返す...というストーリー。シリーズ最終話はファンの間でも賛否両論だったが、続編『デクスター:ニュー・ブラッド』ではその10年後が描かれる。

実は、続編を作るというアイデアは以前にもあがっており、ファイナルシーズンとなったシーズン8のショーランナーであるスコット・バック(『Marvel アイアン・フィスト』)は、お蔵入りになっていたリブート案について詳述。Showtimeはバックにデクスターを医者として復活させるアイデアを持ちかけていたというのだ。

「デクスターが医者になるという話には興味が湧きましたが、わずか数年でいきなり医者になるというのは、少し突飛な感じがしました。また、医師免許の資格を違法に持つというのも面白いと思いましたが、何か物足りない感じもしました。そこで、彼が救急隊員になることを提案しました。救急隊員でもまだ科学者として人体に関わる仕事をしているわけですから、いろいろな意味で理にかなっていると思ったのです」

デクスターはオリジナルで多くの罪を犯しているが、ニセ医者となるのは少し無理があったかもしれない。救急隊員のアイデアは、デクスターがオリジナル・シリーズと同じように、人体のパターンを研究できる仕事に就き、関係者の運命をより大きく左右することになるので検討されたという。だがバックは最終的にデクスターを演じるマイケル自身の興味を引くことができなかったためお蔵入りしたと説明している。

『デクスター:ニュー・ブラッド』放送後、デクスターの息子ハリソンを主人公にしたスピンオフ作品の可能性もファンの間では議論されているが、それが実現するかどうかを判断するのは時期尚早だろう。

Huluプレミア『デクスター:ニュー・ブラッド』(全10話|字・吹)は、3月7日(月)からHuluにて独占配信スタート。以降、毎週月曜日に1話ずつ追加配信予定。『デクスター』シーズン1~8(字・吹)もHuluで配信中。(海外ドラマNAVI)

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