日本にルーツを持つイケメン俳優"イアン・アンソニー・デイル"に直撃! 『THE EVENT/イベント』を語る

『THE EVENT/イベント』『NIKITA』や『HAWAII FIVE-0』など、今、アジア系俳優が活躍する海外ドラマが熱い日本! そんな中にまた一つ、アジア系俳優が活躍する骨太の海外ドラマが日本初上陸を果たした。

その名は『THE EVENT/イベント』。『24-TWENTY FOUR-』のエヴァン・カッツが製作総指揮をつとめ、クロス・タイムライン・サスペンスとして展開スピードや登場人物たちの複雑な人間関係が魅力的なこの作品は、全米のメディアで絶賛されている。

複雑な人間関係を演じるキャストには、ジェイソン・リッター(『フレディVSジェイソン』)、サラ・ローマー(『呪怨 パンデミック』)、ローラ・イネス(『ER 緊急救命室』)、ブレア・アンダーウッド(『LA・ロー』)、ジェリコ・イヴァネク(『ハンニバル』『ダメージ』)など新旧の実力派俳優が揃うなか、メインキャストの一人としてカギを握るCIA係官サイモン・リー役を演じるのが、イアン・アンソニー・デイル。彼こそが、日本にルーツを持つ"イケメンアジア系俳優"なのだ。

実はこのイアン、母親が神戸出身の日本人で、彼自身ロサンゼルスにある大阪産業大学で日本語を学んだことがあるという、とーっても、日本にゆかりのある俳優である。

そんなイアンが初来日、ということで、彼を直撃した。
数日後が誕生日ということでプレゼントに"竹とんぼ"と"だるま"をもってインタビューに臨んだのだが、竹とんぼのことは知らず、なんとだるまは家にあるとのこと。今回プレゼントしただるまには「『THE EVENT/イベント』が成功したら目を塗りつぶして欲しい」とお願いすると、「Yeah!」とさわやかに快諾。

イアン・アンソニー・デイルつかみはOK、ということで早速インタビューへ。
母親が日本人なので、まず聞いてみたかったのは日本のこと。日本のことはかなり詳しいのでは、と思い込み、来日の印象を聞いてみたとこと、少し意外な言葉が返ってきた。

「日本に来る前は、不思議でファンタジーな想像を抱いていた。家にだるま人形があるように、少し日本の習慣にも触れていた。例えば、お正月にお餅を食べたりとかもしていた。それと日本の写真を見たり、本を読んだり、いろんな話を聞いたりはしていたが、自分の中の日本人の部分はあまり探求したことはなかった。まだ見つけていないという気持ちを常に感じていたから、今回の来日は夢が叶った思いです! 日本は、なにより人が優しく、親切で、温かいということと、街に出ると建築物やファッション、食べ物なども本当に素晴らしく、もう次回の来日が楽しみ。もっとたくさん自分の"日本人としてのルーツ"を探りたい」

日本の印象を尋ねてみると、「浅草寺が一番気に入った。歴史や文化、神聖な場所ということを強く感じることができた。それと同時に、表参道に行くと非常に流行の最先端をいっていたりして、古さと新しさを両方見れたというのも良かった。あと色々なお店をまわって思ったのだが、未来的な建築物に興味を惹かれた。あと、目黒区にある"東山"というところに食事をしに行き、とても日本的なものを食べたが、今までの食事の中で最高の部類に入るものだった」と、好印象の様子。

自身の中に日本人の部分を持ち今後も探求してみたいと話すイアンは、きっと自分がアジア系俳優ということを意識しているはず...。

そこで、『NIKITA』のマギー・Qや『HEROES/ヒーローズ』のマシ・オカ、『HAWAII FIVE-0』のダニエル・ディ・キムやグレイス・パーク、『フラッシュフォーワード』の竹内結子、タムリン・トミタ、そして海外ドラマNAVIのライターでもある尾崎英二郎など、日本、そしてアジア係俳優の活躍が目立ってきていることについて聞いてみた。
 
イアン自身も何かを感じているようで、「アジア系の俳優が色々なドラマなどに出ているし、とてもトレンドを感じる。そもそもこの業界ではアジア系ですとステレオタイプで描かれることが多い。でも必ずしも理想としている形ではないので、できるだけ型を破っていきたいとは思っている。だから今回のサイモンという役は、アジア系アメリカ人だったというだけではなく、リーダー的、英雄的な要素も含まれているという点でとても素晴らしいと思う。そういう役がどんどん増えていけばいい」と願っているようだった。

続けて、今後アジア系俳優だったら誰と共演してみたいか? と尋ねたところ、「マギー・Qやマシ・オカなど、今、名前があがったアジア系俳優の方々はみんなと共演したい。希望としてはアメリカのプライムタイム(日本のゴールデンタイム)で、アジア系の人たちばかり出て主役をはれるような番組をするのが夢。日本人の俳優であれば、渡辺謙、真田広之のような方と共演してみたい」と夢を語るイアン。中でも特にマギー・Qとは共演してみたい様子。

『THE EVENT/イベント』『THE EVENT/イベント』のサイモン・リーという役柄はリーダー的要素も含まれ、ストーリーの中でかなり鍵を握る難しい役どころ。「サイモン・リーという人物はとても多くの素晴らしい資質を持っている。彼はアクションヒーローでもあり、いろいろな複雑な面を出すこともできる。ぼくとの共通点だが、僕もリーダーの資質があると思うしコントロールするのは得意で、また人に対する思いやりという部分でも似ていると思う。サイモン役はとてもオイシイ役でチャレンジングだったが、俳優としてチャレンジが好きなので良かった」とイアンの更なる活躍が期待される言葉が。

そのチャレンジの機会をイアンに与えてくれた一人、製作総指揮のエヴァン・カッツについては、「彼は素晴らしい語り手なので、『24-TWENTY FOUR-』の持っていた速いペースやアクション、アドベンチャー、サスペンスの部分や緊迫感などもあるし、それと同時にキャラクターも素晴らしい」と絶賛。その上で「今回の作品は、本当に掘り下げられていて人間味のあるストーリーが展開される上に、陰謀や謎なども絡んでくるので観客は目が離せなくなると思う」と、『THE EVENT/イベント』の魅力について語った。

この"イアン・アンソニー・デイル"がさらに活躍し、イアンの夢でもある、アジア系俳優、そして日本人俳優がプライムタイムのドラマで主役として活躍するドラマが増えてくるかもしれない。今後が非常に楽しみな役者だ。

■『THE EVENT/イベント』
スーパー!ドラマTVにて7月26日(火)22:00独占日本初放送スタート!
初回第1話・2話 2時間スペシャル

(c)NBC UNIVERSAL, INC.