【海外ドラマを100倍楽しもう!】ヒット作はここから生まれる!?ライトノベルは宝の山

映画『トワイライト・サーガ』の大ブレイクを機に、空前のヴァンパイア・ブームに沸く全米エンターテインメント業界。日本ではあのバカ殿風白塗りメイクがどうしても冗談にしか見えなかったせいか、いまいちその熱気が伝わりにくいのだが、ティーンの間での熱狂ぶりはたいしたもの。その波に乗って製作されたのがこの夏上陸する『ヴァンパイア・ダイアリーズ』だ。

イケメン・ヴァンパイア兄弟がひとりの女子高生を巡って対立する恋愛ドラマの王道を描きながら、同時にヒロインの出生に関わる本格ミステリーも展開され、青春ドラマ好きはもちろん、ミステリー好きにも見応え抜群。米CW局で放送がスタートするやいなや、局の看板番組に躍り出た注目作だ。

さてこの2作、ヴァンパイアものという点のほかに、どちらもライトノベル原作という共通点がある。実は、ライトノベルは今、全米エンターテインメント業界が注目するヒット作の宝庫なのだ。『トワイライト・サーガ』も『ヴァンパイア・ダイアリーズ』もそもそもライトノベルのベストセラーとしてティーンから絶大な人気を誇っていたシリーズ。ベストセラー小説の映像化など珍しくもないけれど、ティーンをターゲットにしているだけに、通常の小説よりはるかに熱狂的なファンがつきやすいのがライトノベル原作の特徴なのだ。

もちろん、この人気はヴァンパイアものに限った話ではない。オシャレ女子に大人気の『ゴシップガール』や、ティーン版『デスパレートな妻たち』と言われ、今全米で人気を集めている『Pretty Little Liars』、映画であれば『ゴシップガール』のブレイク・ライブリー、『アグリー・ベティ』のアメリカ・フェレーラ、『ギルモア・ガールズ』のアレクシス・ブレーデルが揃って出演していた『旅するジーンズと16歳の夏』『プリンセス・ダイアリーズ』もみーんなライトノベルが原作だ。

制作側にとって、ティーンの人気を集めれば、視聴率や観客動員だけでなくグッズなどの収益も見込めるというメリットがある。それに加えて、ライトノベルの人気作というのはシリーズ化されているものが多いので、これを実写化した場合、最初からある程度ヒットを見込みやすいのだ。映画であれば続編が作りやすいし、ドラマであれば最初からある程度長いスパンで物語を構築できるというメリットもある。全米ではこの秋から『ヴァンパイア・ダイアリーズ』と同じ原作者の女子高生魔女がヒロインのシリーズ、『The Secret Circle』もスタートすることが決定。もちろん熾烈な視聴率競争を繰り広げるTV業界だけに継続できるかはフタを開けてみないことには分からないけれど、少なくともライトノベルの原作人気は当分続きそうだ。