『POWER RANGERS S.P.D.』載寧龍二さん、田中理恵さん、塚田英明プロデューサーにインタビュー!(前編)

戦隊35周年のアニバーサリーイヤーを彩る目玉企画として、日本に逆輸入された『POWER RANGERS S.P.D.』(『特捜戦隊デカレンジャー』のリメイク版)。前回の「林剛史さん、伊藤陽佑さん、吉田友一さんに直撃インタビュー!」に続き、今回は『POWER RANGERS S.P.D.』のDVD-BOXが11月に発売されることを受けて、載寧龍二さん、田中理恵さん、塚田英明プロデューサーのお三方に、本作に対する思いや意気込みを伺いました。

■載寧龍二さん(ジャック・ランダース/レッドレンジャー:声)

――海外ドラマの吹き替えは、初挑戦だとか?

そうなんです。海外ドラマの吹き替えは初めてなので不安はありました。でも、『デカレンジャー』のメンバーとまた一緒に芝居ができるのはとにかく楽しみでした。食事に行ったり、街中で偶然会ったりと、当時のメンバーとはちょくちょく顔を合わせてはいたんですが、全員がそろうのは珍しいこと。懐かしかったですね。それにしても、みんな当時とまったく変わっていないんですよ! こんなに変わっていなくて大丈夫なのかと心配になるくらい(笑)

――『デカレンジャー』で演じた役とのギャップは?

『デカレンジャー』で演じていたバン(赤座伴番/デカレッド)と、『S.P.D.』で声を担当しているジャックは、性格が全然違います。バンは直情的ですが、ジャックは思慮深いタイプ。まったく別の役柄だと思って演じています。『デカレンジャー』時代のネタをセリフに盛り込もうとしているメンバーもいますが、僕はそういうのは苦手。「サービス精神に欠けてる!」って怒られそうですが(笑)

――エンディングのフリートークのコーナーはぶっつけ本番ですか?

何を話すかあらかじめネタを準備していったこともあるんですが、読み上げるとセリフのようになってしまうと分かったので、それ以降はほぼぶっつけ本番。生放送のラジオで「時間があるからあと30秒何かしゃべって!」と指示された場面を想定して臨んでます。緊張感と、瞬発力がポイントですね。プロデューサーの塚田さんが、「ドラマの『探偵物語』で主演の松田優作さんが担当していた予告編ナレーションのような感じにしたい」と言うので、何をしゃべってもいいし、はじけてもいいんだと解釈していましたが、「子どもが観るんだから!」とNGにされたネタもありました(笑)

――海外ドラマってご覧になってますか?

韓国ドラマですが、『朱蒙(チュモン)』を観てました! 大河ドラマ、大好きなんです。でも、『24 -TWENTY FOUR-』のような王道の海外ドラマは観ていないです。一度観たらハマッてしまいそうで怖いんです...。ハマると言えば、最近は少女時代に夢中です! YouTubeでプロモーションビデオを1回観ただけでノックアウトされちゃって(笑)少女時代って「One for All,All for One」という言葉がピッタリだと思うんですよ。メンバー全員がそれぞれの見せ場を理解していて、ほかのメンバーの見せ所では決して邪魔をしない。だからセンターもコロコロ変わります。誰を見ていいか分からないほどですが、それって、見方によってはどの角度から見てもイイということ。みんなが主役な感じですね。

――少女時代の魅力、よーく分かりました(笑) では、『POWER RANGERS S.P.D.』の魅力は?

結局、『S.P.D.』も少女時代と同じで、「One for All,All for One」という言葉が似合うと思うんです。チームワークを大事にしていた『デカレンジャー』からの流れですね。個々がいくらがんばってもダメ。みんなで力を合わせる大切さが伝わってくるところが魅力です。『デカレンジャー』時代から培ってきた「One for All, All for One」のスピリットが自分の中にあるから、自然と少女時代に惹かれてしまったのかもしれないですね(笑)

次は、キャット役の田中理恵さんにお話を伺います!(中編に続く)
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【プロフィール】

載寧龍二 ジャック・ランダース/レッドレンジャー(声):1981年10月8日生まれ。『特捜戦隊デカレンジャー』では赤座伴番/デカレッド役を担当。2011年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』第5話には、5年振りに赤座伴番役でゲスト出演。これまでの主な出演作は『ごくせん』『富豪刑事』『SPEC』など。