ミッシェル・クルジック 独占インタビュー(前編)

ミッシェル・クルジック一昔前のハリウッドでは、アジア系の女性といえば、東洋の情緒たっぷりのお飾り的な存在か、もしくは医師や弁護士やビジネスウーマンのようなお堅いイメージの脇役ばかりという時代があった。
しかし近年、アメリカの映画やテレビドラマ業界では、"強く、主人公を支える女性"、"謎めいた過去を持つ女性"、といった役どころにアジア系の女優を起用することが、目に見えて増えている。

ミッシェル・クルージックは、
今、アメリカのテレビドラマ界で手堅く仕事を重ね、
そして新たなアジア人スターへの可能性をも秘めている、
最も有望な女優の一人なのだ。

その彼女に、今回はインタビューを試みた。

*   *   *   *   *

尾崎:ミッシェル、僕があなたに興味を抱いたきっかけは、実はあなたの演技を数年前にある舞台で見させてもらったことがあるからなんです。女性の心情を大胆に描いた作品でしたが、あなたの演技がとにかく素晴らしかったので。その時はまだ、僕はロサンゼルスには住んでいなくて、芸能エージェントへの自分の売り込み活動のために短期滞在で訪問していたんです。なので、あなたの演技に出会えたのは凄く幸運でした。

ミッシェル:どうやって公演のことを知ったの?

尾崎:タムリン・トミタと友達だったからです。

ミッシェル:ああ、そうなの!

尾崎:彼女は長年、僕のメンターで 、だから彼女も出演していたあの公演をリトル東京で観たんですよ。あの時のあなたの演技にはみんな圧倒されました!文字通り、作品を「独り占め」するかのように、観る者を魅了しましたね。とても素晴らしいと思ったのは、あなたのようなアジア人の女優が何も惜しみ隠すことなくすべてをさらけ出す、その気迫でした。そこに僕は敬意を覚えたんです。あなたはそれぞれの役柄で、とても異なる表情を見せてくれます。だから、こうしてお話を聞きたいと思っていたんです。

ミッシェル:ありがとう。

尾崎:では、さっそく始めましょうか!ミッシェルさんは台湾で生まれたんですよね。

ミッシェル:はい。

尾崎:台湾でしばらくの間は育ったんですか?

ミッシェル:そう、5歳くらいまでは台湾にいて、その後、アメリカに移住しました。

尾崎:何故アメリカへ?

ミッシェル:私は叔母の養子になったんです。私の実母は16歳の時に私を産んだの。経済的、現実的な理由がいろいろあって、私は叔母とアメリカに移住しました。その方が私によりよい生活環境を整えてあげられると考えたようです。

尾崎:なるほど。じゃあ、あなたは基本的にはアメリカ人ということですね?

ミッシェル:そうね。でも私の母は台湾人としてとても強いアイデンティティを持っている女性だったので、私は台湾とアメリカ、両方の文化の影響を受けて育ちました。家の中では常に台湾人として、外ではアメリカ人として育まれました。私の育ての父は白人なの。だから、私は移民一世ではなく、完全な台湾人でもなく、「1.5世」っていう感じだと思うわ。

尾崎:興味深いですね(笑)。言語は両方話せるんですか?英語はもちろんですが...?

ミッシェル:中国語も。

尾崎:完全なバイリンガルですか?

ミッシェル:私の中国語はエイジロウの英語ほどは良くないわ(笑)。

尾崎:本当?

ミッシェル:多分、6年生か中学生くらいのレベルだと思います。

尾崎:中国語と言えば、映画『素顔の私を見つめて(原題:Saving Face)』では中国語で話をしていましたよね!?

ミッシェル:あの時は、役のために練習したの。

尾崎:そうなんだ。どのくらいかかったんですか?

ミッシェル:随分かかりましたよ。多分、3~5か月くらいかけてセリフのために学んで、その後、数年かけてもっと流暢に話せるようになっていったの。相手役のジョアン・チェンと中国語で即興的に演じたかったし、彼女の言葉のすべてを本当に理解しなきゃいけないと思ったの。だから中国語が必須だったわ。1か月トレーニングして、少し休んで、また再び1か月トレーニングっていう風に準備をしました。

尾崎:大変なチャレンジだったね。

ミッシェル:ええ、 厳しかったわ。

尾崎:わかる!

尾崎:でも、その仕事は報われましたよね。あなたは、この作品の演技で、
金馬奨(ゴールデン・ホース映画祭)の主演女優賞にノミネートされました。

ミッシェル:ええ。

尾崎:台湾のアカデミー賞ともいえる賞に認められるというのは、どんな気持ちだったのでしょうか?

20120925_c01.jpgミッシェル:とっても驚きました。ハリウッドでは、いわゆる"稼げる映画" だけしか相手にされず、そうでない作品は流されていってしまうでしょ。でも、この作品は "中華圏のオスカー" に選ばれたこともあって、批評も良かった。私もアジアで認識されるようになったの。アジア系アメリカ人として、私を支えてくれるコミュニティーがそこにも在ることに初めて気がつきました。とても新しい発見だったわ。エイジロウもハリウッドで活動して感じると思うけど、ハリウッドでアジア人が「認識される」っていうのはとても難しいチャレンジよね。

尾崎:本当に、そう思います。

ミッシェル:だから、ノミネートを受けた時は、私は初めて私の(ルーツの)人々に祝福されたんだと実感しました。私はアメリカで育ったので、自分自身をアメリカ人だと感じていたけど、このノミネートで、自分には台湾人のアイデンティティーがあるんだって深く認識したわ 。

尾崎:あなたの作品のエピソードやクリップを何本か見ましたが、役によっては中国語訛りを加えて話をしていますよね?それもトレーニングしているんですか?

ミッシェル:中国語を、訛りを入れて?

尾崎:いえ、英語を。中国人の口調で話すという意味です。

ミッシェル:たとえば私の母にとって、英語は第二言語だし、私は多くの親戚が中国語訛りの英語を話す中で育ったから、音の変化にはとても慣れ親しんだものだったの。それに、俳優って、"アクセント(訛り)" で演じるの、好きよね?とっても楽しいし。そういう意味で、訛りに対して私は耳も良かったと思う。中国語訛りの英語、日本語訛りの英語、どんななまりの英語も、イギリス英語を学ぶのとは同様だったわ。スコットランド訛りやドイツ訛りもそう。

尾崎:じゃあ中国語アクセントだけじゃなく、いろいろな訛りが話せるんですね。

ミッシェル:あ、でも、テストしないでね(笑)。

尾崎:(笑)それは素晴らしいですね、凄いなぁ。少し話を戻して、あなたはアメリカで育ったわけですけど、女優を志したきっかけは何だったんですか?これは僕の友人の俳優からの質問なんですが、いつ、どのようにしてあなたがハリウッドを目指したのかを聞いて欲しい と聞かれたんです。というのも、先ほどおっしゃっていたように、ハリウッドでアジア人が活躍するというのはとても至難の技で、厳しい状況にある。そんな中、なぜ敢えてハリウッドで挑戦しようと思ったんでしょう?

ミッシェル:難しい質問ね。どうして女優を目指したか?それには二つの要因があると思うわ。一つ目は私は子どもの時、実はダンサーになりたかったの。

尾崎:レッスンをしていたの?

ミッシェル:いいえ、十分なレッスンを受けたことはないの。というのも、裕福な家庭で育ったわけではないので。お金が無いと、なかなかそういう機会への足がかりは掴めないから。でも、心の底からダンサーになりたかったの。

尾崎 :本当に?今の発言で、あなたのNYでの新作舞台『Made in Taiwan』のシーンのクリップを思い出しましたよ。ミッシェルは、コメディ、表情作り、タイミング(間)の卓越したセンスがありますよね。特に、身体の動きが洗練されていて、動きそのものにキャラクター性があるって思いました。

ミッシェル:ありがとう。日頃から、こうやって褒められたいわ(笑)!

尾崎:いつも(動作について)意識しているんですか?

ミッシェル:うん、考えてる。私はいろいろなことを考えながら育ったわ。たとえば賢くなると、賢いって褒められて、さらに賢くなっていくものよね。たくさん思えば思うほど、体がその思いを覚えていく。私はダンサーになりたいってずっと思っていて、体の中にそれが染み付いていて、それはちょっと、俳優でありたいこととは乖離しているかなって感じたこともあったけど。役を演じている時と、ダンスを踊っているときは完全に別人になった感じだったし。でも今、現在はね、私は女優として、身体的なトレーニングに戻ってみることに、とても興味を抱いているの。もっとフィジカルな役もやりたいし。『Made in Taiwan』は、私にとって、身体的なものの必要性を問う作品だったの。最近は、映像作品であっても、フィジカルな役柄を自分が演じ始めていることに気づかされるわ。

尾崎:なるほど。
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ミッシェル:"どうして女優になろうと決めたのか?" っていう質問に、完全には答えられていないかもしれないけど、でもきっかけとして、もともとダンサーになりたかったという思いから、芸術学校のダンスプログラムのオーディションを受けたんだけど、結果的には、演技のプログラムに進むことになったの。

尾崎:で、その演技プログラムから、どうやってこの業界に入ってきたのですか?

ミッシェル:業界との関わりは...、私がバージニア州の海辺の街で育った時、その地域にアジア人の俳優ってまだほとんどいなくて、12歳の時に、たまたま芸能エージェントと出会って契約をし、あちこちで小さな役をもらうようになったんです。で、私が少し稼ぐようになって、母も「OK...」って仕事をすることに反対しなかったの。 高校では、演技をトレーニングをする一方で、オーディションに応募して受けていたわ。そして15歳の時、最初のテレビドラマに出演しました。たいした番組ではなかったんだけど、演技が"本業"になっていった瞬間でした。その役を16歳の時に解雇されて、「働かなきゃ」って意識したの。幸運なだけじゃダメだな、って。幸運だったとしても、それを当たり前に思っちゃダメだなって。真剣に仕事をしなければと認識させられたのです。

尾崎:その後、ハリウッドへ引っ越したの?それともNYへ?

ミッシェル:大学を卒業と同時に、テレビの旅番組の進行役に抜擢されて、世界中を旅することになったんです。

尾崎:確か、50か国ですよね。

ミッシェル:そう。世界中を旅すること2年、その後ロサンゼルスに住んだの。

尾崎:おお、そういうことですか。
過去、演技者としての道のりで、あなたに影響を与えた俳優、女優、監督はいますか?これまで一緒に仕事した人物でもいいですし、一緒に働いてみたい願望がある人物、誰でもいいです。

ミッシェル:私は、常にダークな役柄に興味があるんだけど...。

尾崎:えぇ、本当に(笑)!?

ミッシェル:えぇ、影のある役が好きなのね。
一人、最近気になっている監督がいるわ。『メランコリア』っていう映画があって、監督の名前はラース・フォン・トリアー。とても興味深い映画を作るのよ。全てが好みのわけではないけど。監督としてもの凄く大胆で、彼と働くのはタフだって聞いたけどね...(笑)。彼の芸術的な感性が好きだし、彼の作品には確信めいた何かがあるのよね。ストーリーも面白い。彼は素晴らしいフランス系英国人女優のシャルロット・ゲンズブールと仕事をしているんだけど、彼女の演技も凄く好き。いつも彼の作品に惹かれていたんだけど、最近、彼の作品に再注目しているのよ。デンマークの監督なの。

尾崎:聞いていて、凄く面白いと思うのは、ミッシェルは舞台『Made in Taiwan』や映画『べガスの恋に勝つルール』といった作品群で、コミカルな役柄に度々配役されてその才能を評価されていて、その分野でとても成功していますよね、そのことについてどう思いますか?人々があなたのことを素晴らしいコメディエンヌと評価することに対しては?観客たちのあなたの仕事への反応を、ご自身はどう捉えているんでしょう。

ミッシェル:私はとても運が良くて、コメディも演じているし、ドラマにも出演している。たいていの俳優はそのどちらかにしか出演できません。でも、最も訓練された俳優たちは両方できると思っています。でも、ハリウッドは俳優たちを分野ごとに分けたがるわ。私は今のところ、両方に興味があるの。両方とも凄く違うものだし、それぞれ独自の満足感もあるから。私は誰の目にも触れなかったような独立系のドラマ映画にも沢山出ていますし、皆さんにもおなじみのコメディにも出ている。どの作品で私を見たかによるけれど、私は出来る限り多彩な女優でありたいわ。どんな題材を与えられても、その人物に入っていく道を見つけることが出来るようでありたい。お客さんが私を見ても、私だと気がつかないこともあるでしょう。俳優本人でなく、その役としてみられなきゃいけない役があるから。映画であれば、リアリティーを追求するためにあるキャラクターに自分をハメなければいけないこともある。だからときどき私は舞台も演じるの。舞台上の俳優は、もう少し柔軟であることが出来るから。

尾崎:だから舞台にも出演するんですね。どの分野が好きですか?映画ですか?テレビドラマ?それとも舞台...?

ミッシェル:それはあまり違わないわ。私は芸術が本当に好きだから。実験的なダンス作品をやりたいなって思うし、今はフレンチのピエロ(道化師)に興味を持ってたりするの。常に、クリエイティヴなことの虜になっているわ。

尾崎:今後、ロサンゼルスで『Made in Taiwan』を上演するプランはありますか?

ミッシェル:映画化の企画が通るかもしれないの!上手くいって欲しいわ。映画化に投資できるっていう企業と仕事を進めてるの。ビジュアル・コミュニケーションという団体がプロデュースする最終候補の6作品のうち一つに選んでくれたの。

尾崎:先ほど、"ダークな役柄"が好きだと伺ったので、『FRIINGE/フリンジ』について聞かせてください。日本では『フリンジ』はかなり高い人気で、ファンも多く、Twitterなどでも話題が沸騰しているんです。

ミッシェル:いいショウよね。

尾崎:日本ではシーズン2の放送を終えて、これからシーズン3に入るところです。あなたが出演するのはシーズン4ですよね。

ミッシェル:はい。

尾崎:ファンの方々のために、あなたの役どころについての詳細は秘密にしておくことにします。言えるのは役名の"ネイディーン・パーク"だけ。

ミッシェル:別名もあるけどね。

尾崎:そうそう、そこは秘密です(笑)。
あなたはシーズン4の第一話から登場しますよね。非常にインパクトの強い役柄を演じていますが、悪役を演じる上での挑戦は何でしたか?

ミッシェル:『フリンジ』での最大のチャレンジと言えば、私はストーリー展開をすべて知っているわけではなかったことです。36話分の過去のエピソードをいろいろ見返して、全体の世界観と流れを把握しました。勇気が要ったのは『フリンジ』のような多くのファンがすでに存在する作品に足を踏み込むってことだった。もちろん作品に貢献したいという思いで臨んだけど、皆が大好きなショウなので、決して期待を裏切りたくはないでしょ。
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尾崎:俳優として、尻込みしてしまう感じはありましたか?それとも純粋に、あの独特なキャラクターを演じるのを楽しんだのでしょうか?

ミッシェル:楽しむように心がけたわ!先の展開だって予想がつかないし。私は(役の)彼女が誰なのか、どんな人格なのかに関して、しっかりしたコンセプトも持っていた。でも彼女は新しい登場人物だし、熱烈なファンがとても多い作品への出演なので少し怖い部分も面も確かにありましたね。でも、自分の役の面白い、クールな部分もあったので、楽しんだと思う。

尾崎:そうだよね!!ファンの方からの反応はどうでした ?

ミッシェル:とってもいいわ!

尾崎:凄く面白かったですね。僕自身も『フリンジ』の大ファンなので、あなたが羨ましかったです。

ミッシェル:そうなんですか(笑)。
ね、思ったんだけど、今、私が関わっている映画があって、日本人の俳優を探しているのよね、あなたが私と一緒に出たらいいのよ。

尾崎:ハハハ。

ミッシェル:(カメラに向かって)ねぇ、こうやってここでいろいろ起きるのよ、ハリウッドはね!

尾崎:『フリンジ』の役作りのために銃等のトレーニングはできたんですか?

ミッシェル:したわ。でもね、番組スタッフは私の手に銃を持たせて、 銃を射つ場所を示すだけだから、自分から練習とリハーサル時間を要求したの。

尾崎:あなたの登場エピソードはどこで撮影したんですか?

ミッシェル:カナダのバンクーバーよ。

尾崎:たとえば、シーズン(4の)プレミアエピソードには撮影に何日かけたの?

ミッシェル:だいたい10日。多分、追加撮影とかあったはずだけど、私の登場部分はシンプルだったから。

尾崎:メイクが大変でしたよね?

ミッシェル:ええ、あれはかなり時間がかかったわ。

尾崎:もちろん、放送された映像は、実際のメイクとCGI(コンピューターで合成された画)の組み合わせだと思いますが、 メイクには毎回どのくらいかかったのんですか?

ミッシェル:だいたい1時間半くらいね。でも、私はメイクテストの数時間前には現場入りしなければならなかったの。CGIの場合には、二つのプロセスが必要で、まずは顔の型取りをしなきゃいけなくて、顔が覆われるから大変。もう一つのステップは顔の表面をスキャンし、それがコンピューターに取り込まれて、画面上に顔の3D映像ができるの。撮影中にCGIが必要な場面になると、バックスクリーンを緑にしたり、不思議な物体を顔の近くに持ってきて、顔の様々な画像を撮影するのよ。そのあとでいろいろ特殊効果をさらに加えるの。だからちょっと難しかった点は、自分で表情を演じて見せたい時に、「顔はそのままで、演じなくていいよ!あと で 顔に (CGで)描いていくから」って言われたこと。

尾崎:ああ、なるほど!面白いね。

ミッシェル:俳優としては、その瞬間を演じたいじゃない?でも「じっと動かないで、目をこちらに向けて!」みたいな感じで済んでしまったり。技術的な作業の演技なの。

尾崎:その二つのプロセスは両方バンクーバーで行われたの?

ミッシェル:いいえ。最初のプロセスはロサンゼルスで、CGIのプロセスはバンクーバーに行ってから。

尾崎:貴重な経験になりましたか?

ミッシェル:自分の顔がコンピューターで3Dで立体映像に変わるなんて初めてだったので、とてもクールに見えたわ。

尾崎: これまで、悪役のような役どころの経験は?

ミッシェル:今回が初めてです。あばずれや意地悪な役どころはやったことがあるけど、『フリンジ』が初めてね、「君は悪役で、人を手にかけるんだよ」みたいに言われた役は初めてです。

日本の『フリンジ』のファンへメッセージはありますか? 日本には、いったことある?

ミッシェル:旅番組の撮影で京都に仕事で行ったことがあります。祇園祭を見たの。私にとって日本は、何か、超越したイメージの国です。だから、もし日本人が『フリンジ』が好きでいてくれるのなら、『フリンジ』の価値が上がる気がする。『フリンジ』はとても才気に溢れたショウだし、日本で評価されるということは、ストーリーテリングのレベルが高いという証明だと思うから、日本のファンの皆さんには「正しいわ!」って言いたい(笑)。私たちの目線では、文化的に日本がハマるものなら、それはクールだから。

尾崎:今後、挑んでみたい役柄はありますか?

ミッシェル:日本の映画作品もやってみたいわ。

尾崎:本当に!?

ミッシェル:ホラーをやってみたいの!!
日本のカルト的な作品。観客が予想できないところから私が飛び出すなんて、やってみたいわ。

二人:(大爆笑)
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後編では、二人が出演するドラマ『TOUCH』についてトークを展開していきます。お楽しみに。

Photo:COREY HAYES