"スーパー詐欺師"たちの座談会!? 日本語版キャスト陣が《『レバレッジ』愛》を語りつくす!

詐欺&泥棒のスペシャリストが、絶妙なチームワークと巧みな作戦で悪いヤツらに報復!騙して奪って依頼人の恨みを晴らす――。彼らのお仕置き&活躍ぶりが爽快な『レバレッジ』は、現在フジテレビでシーズン2を地上波初放送中!
今回は、日本語版キャストの横島亘さん(ネイサン役)、日野由利加さん(ソフィー役)、高橋圭一さん(エリオット役)、うえだ星子さん(パーカー役)、杉村憲司さん(ハーディソン役)の5人が、都内某スタジオに集結。作品の魅力はもちろん、各キャラへの思い入れや吹き替え収録現場のウラ話など、自由気ままに語っていただきました!

―― 『レバレッジ』日本初上陸からこの春で3年が経ちました。まずは、この作品についての感想などお聞かせください。

日野:最初のころ、みんなで「このドラマって《海外版・必殺仕事人》だよね」って話しましたね。
横島:うん、したした。
高橋:勧善懲悪、日本人には合うんじゃない?
横島:人も殺さないし。
うえだ:そう!
横島:それが僕の気に入ってるところですね。
杉村:エリオットが無言で相手を殺すシーンはありましたけどね・・・。
高橋:でも、全体で見るとあんまり殺さないっていう(笑)。
日野:サービスショットもないしね。
横島:残念ながら。(!?)
日野:だから青少年にもおすすめです!

―― シリーズ開始時と比べて、キャラクターの成長を感じるのはどんなところですか?

杉村:ハーディソンは最初すごい自信過剰だったんですが、途中で「自分にできないこともある」って素直に認めることができるようになって。その結果、今はハラをくくって仕事ができるようになったんじゃないですかね。チームのみんなを信頼して、相手に気を配れるようにもなった。
4人:ほお~~~(感心)

高橋:シーズン1はじめのエリオットは、紳士的でスカした感じだったです。でもだんだん「野獣」に・・・。《イケメン》キャラだったのに、すっかり《ゴリラ》(笑)。アクションも増えたし、暴れてる最中の声も、前は「ハッ!」「ホッ!」って感じだったのが、今は「どぅぉりゃ~~~!!」みたいな? (笑) とにかく《野獣キャラ》が濃くなって楽しいです。
杉村:昔は子どもにも優しかったよね、エリオット。
高橋:いや、今も優しいって!

日野:ソフィーはペテン師だし「女優」ってこともあって、個人的な感情はあまり見せることがなかったんですけど、ネイサンとの関係に変化が出てきてからは、彼女(ソフィー)自身の感情が出てくるようになりました。チームの中でも少しずつ自分を出せるようになったというか。以前ほど「役を演じている」感覚はなくなったかな。私自身とソフィーがだんだん一体化してきたような。

うえだ:パーカーはもともとエキセントリックな性格。でも、チームでは「人と関わること」を学んできましたね。恋愛も経験したし。人間として成長しました。「フツーの人間じゃない」ところがパーカーの魅力だし、そういうところがチーム内におけるポジションでもあるんだってわかって(笑)。今では、演じてて迷いがなくなりました。
横島:パーカーがらみのエピソードは感動的なのが多いよね。
うえだ:ちょっと泣かせる話なんですよね。

横島:僕自身、レギュラーものの主役は初めてで、最初はあんまり周りが見えてなかった。ネイサンも、息子を失ったりリストラされたりで世の中から孤立してるという設定。そんな彼が「個性的なメンバーと出会ってチームを結成する」ってところが、なんか自分と通じるような状況にあって・・・。今じゃすっかり柔らかくなって、「みんなの休憩時間用のおやつに何を買っていこうか」で頭がいっぱい(笑)。
杉村:すみません、そんなことまで(笑)。
横島:心の余裕ができて、ゲストの方と写真も撮るようになったりして。
高橋:他の現場じゃめったにないですよ。でも横島さんが率先してやってくれる。

―― ご自身と演じるキャラクターとの共通点はありますか?

日野:(横島さんとネイサンだけじゃなく)みんな、キャラと似てるよね。(パーカー役のうえださんは)「不思議ちゃん」だし。
うえだ:"変人"のパーカーに置いて行かれないように、役に性格を寄せてってるだけです。
4人:・・・・・・違うと思うよ?

高橋:杉村くんとハーディソンは、繊細なところが似てる。
杉村:そうですか? ありがとうございます。
高橋:ざっくりしてるところはざっくりしてるけど。
杉村:お兄ちゃん(高橋さん)とエリオットは「音楽好き」が共通点! もともとミュージシャンだしね。
日野:歌ったもんね。吹き替えで。
高橋:(エリオット役の)クリスチャン・ケインが歌うシーンも、僕が完全に歌い切りました!
横島:・・・声優って大変だねぇ。
4人:(笑)

高橋:由利加さんとソフィーは「天然」。ポヤ~ッとしてるのにキリッとしてて。あと、色っぽい!
日野:他の現場では努めてちゃんとしてるけど、このチームでは天然さらけ出してます(笑)。
うえだ:ネイサンと横島さんの共通点は「ガム」。今も噛んでますけど。
横島:ネイサンがガム食べてるシーン多いんですよ。視聴者のみなさんも楽しみにしてると思うんですが、
日野:そうかなぁ!?
横島:最初は、ネイサンが別人になりきる時の役作りなのかと思ってたんだけど、毎回噛んでるからもはや不明。でも、ネイサン同様「役のスイッチ」のON/OFFに役立つかなと思って噛んでます。
高橋:そこ! そういう役作りのマジメさが似てるかも。
杉村:横島さんは台本の書き込みもすごいですし。もともと印刷してある文字より書き込みのほうが多い(笑)。マジメです。

―― チーム全体ではいかがですか?

高橋:全員が集まった時の「仲の良さ」と「賑やかさ」は似てますね。アフレコの収録終わりは必ず飲みに行くし。
横島:遅くに終わっても行く(笑)。時間ないのに、このチームは「1時間でもいいから」って(笑)。最初の頃は蕎麦屋だったよね。
日野:2年目からは、スタジオ近くの中華料理屋で「餃子」と「麻婆豆腐」! ときどき「今日は違うメニュー頼もうよ」っていうんだけど、結局また「餃子」と「麻婆」(笑)。
横島:しかも、なぜか必ず同じ店。店替えないとこもすごい。
杉村:レギュラー会員だったのがゴールド会員になりましたから(笑)。
日野:割引率いいんだよね~。
うえだ:『レバレッジ』のチームみたいにいっつも同じ店。
日野:ドラマの冒頭でネイサンが依頼受けて、作戦終終わってみんなが集まるパブね。
横島:収録中、あそこで飲んでるシーンが出てくると、もうこっちも飲みたくなっちゃう!

―― これまでで印象に残っているシーンやエピソードなど、具体的にあれば。

杉村:僕は、ハーディソンがバイオリンを弾いた回(シーズン3)ですね。ネイサンの催眠術で上手に弾けちゃったっていう(笑)。あんなにデキるんであれば、僕も催眠かけてもらいたい。
高橋:やっぱり、歌を丸々吹き替えたシーン(シーズン3)かな、僕は。英語の曲を「そのまま歌ってくれ」って言われたの初めてだったんで。プレッシャーだったけど面白かった。
うえだ:私は、男女3人ずつに分かれて作戦実行するエピソード(シーズン4)。全然違うタイプの女性3人が、胡散臭いオトコを騙すっていうのがすごい楽しくて。
高橋:その回、男性3人は全然出番ないから、スタジオではしゃいじゃって(笑)。
うえだ:横島さんは、調整室のほうから、私たちの写真撮りまくってた(笑)。
横島:運動会に来た保護者みたいな気持ちだったの!

日野:私は、これまではっきりしなかったソフィーのネイサンの関係がようやくほどけたあたり。ある朝、作戦会議でネイサンの部屋に集まったみんなにバレないように、脱ぎ散らかしたシャツや下着をさりげなく隠すっていうシーンがあって、
4人:あ~
日野:演じてるほうも気恥ずかしいんだけど、「あ、やっとそうなれたんだ」って。
うえだ:長かったですもんね。

横島:僕はね、最初「ハーディソン」って名前が言いにくくって。「ハーディソン↓」って(語尾を)下げられなくて、どうしても「ハーディソン↑」って上がっちゃう。あるシーンでどうしても言えなくて居残りしたんだけど、そのとき日野さんが「一緒に残ろうか?」って。
杉村・高橋・うえだ:優しーーーい!!!
横島:嬉しかったけど「これじゃ結ばれてしまう!」と思って(笑)。このシリーズの収録中で、それが一番印象に残ったできごとでした。

―― ドラマの「見どころ」「お楽しみポイント」を教えてください。

横島:この番組って「わざとじゃないか!?」っていうぐらい変な名前の人物が出てくる。聞いたこともないような。もう、「トム」とかそういうフツーの名前じゃないワケ。
うえだ:あ~、そうですね。
高橋:"ポポドコロス"とか?
杉村:いたね~。
日野:(セリフが)「ポポ、ポポポ、ポ・・・」ってなっちゃう。
横島:それがこのドラマの見どころです。
4人:え、そこ!?

横島:それと、基本的に一話完結なところ。あとはゲスト俳優が豪華!ネイサンの父親(ジミー役:トム・スケリット)とか、パーカーの師匠(アーチー役:リチャード・チェンバレン)とか。結構、映画・テレビ界の重鎮が出てきたり。
高橋:ゲストの声優も豪華ですよね。こちらもすごい人出てます!
うえだ:あとやっぱり、勧善懲悪のお話で最後スカッとするところ。「なんでそんなにうまくいくの!?」っていうぐらい(笑)。ま、そこはあんまり深く考えないで楽しんでください(笑)!
日野:あの「イヤホン」ひとつでなんでもできちゃう・・・っておかしいよね!?
横島:俺、このドラマってコメディなんじゃないかと思うよ。突っ込みどころ多すぎて突っ込めない(笑)。それでいて、騙すところは細かい。マジメに観てると頭痛くなりそうなんだけど、二度三度と巻き戻して観たくなっちゃう。何回も観るたびに発見がある。それが一番の見どころかな。
4人:いい!それ!!

横島:それにセリフも多いんですよ、このドラマ。1回の台本も100ページぐらいあって分厚いし。
うえだ:42分の番組にしては珍しいですよね。
高橋:最初は1本の収録に6時間ぐらいかかってましたけど、今じゃすっかり慣れて。
日野:それでも「餃子」と「麻婆」には行く、と。
杉村:ですね。逆に、収録が早く終わりすぎて、飲みの時間が長くなるっていう(笑)。
横島:じゃ、今日も上手に(アフレコ)できたら、ゲスト声優さんを囲んでー、写真撮ってー、中華料理行く・・・ってことで決定!
高橋:いや、今日はイタリア料理らしいです。
4人:あれ?そうなの?
高橋:スタッフさんが「新シーズンのアフレコ初日だから」って、特別に。
杉村:じゃ、今日はイタリアンの麻婆豆腐で。
高橋:・・・いや、麻婆にこだわりすぎでしょ!

・・・もしかしたら、レバレッジ・チーム以上にアットホームな雰囲気の日本語版キャストのみなさん。「この作品で一緒になるまで、ほとんど仕事したことがなかった」というのがウソのような和気あいあいぶり。シリーズ開始当初、アフレコの息がぴったりすぎて、ディレクターに「チームを結成したばかりの設定なので、もうちょっとギクシャクしてください」とダメ出しされた・・・というのもなんだか納得!?

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『レバレッジ』シーズン2
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