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何者にもなれないと悩む人は見て!英国発の超能力コメディ|知られざるディズニープラスの傑作ドラマ【第2回】

2025年12月24日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

『私のスーパーパワー』場面写真

ディズニー作品やマーベル、スター・ウォーズのイメージが色濃いDisney+(ディズニープラス)。そんな話題作の陰に、珠玉の海外ドラマが隠れいるのをご存じだろうか? この連載では、そんな”知られざる傑作”を海外ドラマNAVI編集部員がピックアップ! 第2回は『私のスーパーパワー』を紹介する(第1回はこちら)。

英国発のシュールなヒーロー(?)ドラマ『私のスーパーパワー』

『私のスーパーパワー』は、スーパーパワーが「あって当たり前」の世界で、唯一の“普通”として生きる女性を描いた英国発のコメディ。

舞台は、18歳になると誰もが何かしらの特殊能力を授かる世界。空を飛ぶ、怪力を出すといった王道の能力から、尻が3Dプリンターになっているといったシュールなものまで、人々は当たり前のようにパワーを駆使して暮らしている。そんな世界で、25歳になっても一向に能力が発現しないのが主人公のジェニファーことジェンだ。

『私のスーパーパワー』場面写真

「自分だけが取り残されている」という普遍的な焦燥感

物語は、ジェンが自分の能力を見つけようと奔走する姿を、英国らしいシニカルなユーモアたっぷりに描く。同居人のキャリーは死者の霊を口寄せする能力、その恋人のカシュは時間を少しだけ巻き戻せる能力を持っている。

友人たちが能力を活かして(あるいは振り回されて)生きる一方で、ジェンはショップ店員として働きながら、周囲からの「まだ能力出ないの?」という無遠慮な視線にさらされる日々を送っている。

『私のスーパーパワー』場面写真

本作の秀逸な点は、スーパーパワーを「才能」や「アイデンティティ」のメタファーとして描いていることだ。20代半ば、周囲が次々とキャリアを築いたり、結婚したりと「人生の形」を整えていく中で、自分だけが何者にもなれずに停滞している……。そんな「クォーターライフクライシス」特有の焦燥感を、特殊能力という設定を通して見事に表現している。

さらに、ひょんなことからジェンたちが拾った、猫の姿で数年過ごしていた正体不明の男「射精卿」の存在が、物語にさらなる混乱と温かさをもたらしていく(なぜこんなニックネームなのかは作品を視聴して確かめてほしい)。

『私のスーパーパワー』場面写真

「自分には何もない」と落ち込んだ経験がある人、あるいは単に腹の底から笑いたい人にこそ、今すぐチェックしてほしい『私のスーパーパワー』。残念ながらシーズン2で打ち切りとなったが、日本ではディズニープラスでシーズン1のみ配信中だ。いつか日本でもシーズン2が配信されることを願っている。(海外ドラマNAVI)

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Photo:© 2025 Disney and its related entities

  • この記事を書いた人

Lena

海外ドラマNAVI編集部。BBC『SHERLOCK』がきっかけで海外ドラマの沼へ。根っからのオタク気質で、英国作品以外ではアメコミ原作シリーズを好みMCUは全作網羅。そのほかホラー・スプラッタが好きで、欧米だけでなく韓国ドラマもよく視聴する。

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