『ザ・フォロイング』殺人鬼ジョー役のジェームズ・ピュアフォイが番組について語る

WOWOWでスタートしたばかりの『ザ・フォロイング』は、ケヴィン・ベーコン(『アポロ13』『ミスティック・リバー』)の初主演ドラマシリーズ。ケヴィン演じる元FBI捜査官ライアン・ハーディが、自らの "信奉者(フォロワー)"を操って壮大な殺人計画を実行しようとするジョー・キャロルと死闘を繰り広げるサイコサスペンスだ。

英Digital Spyのインタビューで番組について語ったジョー役のジェームズ・ピュアフォイ(『ROME [ローマ]』)は「途方もない脚本だよ。展開が早くて、次に何が起こるかわからない。安全だと思った途端、脚本家に足元をすくわれ、視聴者は別の方向へ急転換させられるんだ」と話している。本作のクリエイターを務めるのは、映画『スクリーム』シリーズのケヴィン・ウィリアムソン。彼のもくろみどおり、視聴者は今後も目が離せない展開に翻弄されることになるようだ。

そんな波乱に満ちた本作は、過激な殺人シーンから、"ホラー"という見かたもされるが、ジェームズはこれを完全に否定。ホラーではなく"スリラー"と位置づけている。「確かにバイオレンス描写はあるが、それで怖がらせようという作品ではない。血の惨劇などが何度も登場するが、それよりも抑えたトーンで漂う不穏な気配が、見る者に恐怖と気味の悪さを感じさせるんだ」。そして、自身が演じる異色の殺人鬼ジョーについては「これほど暗い役を演じたことはない。彼はとてつもなく虚無的で、死を称賛する男であり、信じられないほどゾッとする人物だ」と語る。

共演者のケヴィンについては、もちろん大絶賛。ケヴィンが演じるライアンと殺人鬼ジョーとの心理合戦については、「ある種のラブストーリーだね。ライアンはジョーを理解し、どこかでつながっている関係なんだ。ライアンは、ジョーを捕まえ、刑務所に送った張本人。その後、ジョーについて本を出版し、有名になっている。ジョーはライアンに復讐したいと考えているんだ」とジェームズ。本作でもケヴィンの怪演ぶりは健在だ。どこに潜んでいるかわからないジョーのフォロワーたちを"追跡(フォロー)"する展開が、彼の味のある演技によって一層ハラハラさせられるものとなっている。

シーズン1が高視聴率を獲得し、シーズン2の製作も決まっている本作。シーズン1の第1話(字幕版)は、WOWOWにて7月10日(水)深夜0時10分から無料放送される。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ザ・フォロイング』ジェームズ・ピュアフォイ
(c)Warner Bros. Entertainment Inc.