『Agents of S.H.I.E.L.D.』の作曲家ベア・マクレアリーは、「コールソン捜査官が出てくるたびに音楽的なアイデアが浮かんでくる」と

マーベル・コミックのヒーローたちが集合した大人気映画『アベンジャーズ』のスピンオフとして、米ABCで秋に放送されるTVドラマ『Marvel"s Agents of S.H.I.E.L.D.』。その音楽を担当するベア・マクレアリーが、本作における取り組みについて語った。

『バトルスター・ギャラクティカ』『ウォーキング・デッド』『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』など、数多くの人気ドラマをはじめ、映画やゲームの音楽でも支持を集めているマクレアリー。本作では、由緒ある数々のヒーロー作品を、映画的世界観のもとでひとつにつなげることに当初は難しさを感じていたそうだが、パイロットを見た瞬間、登場人物に感情移入できたという。

「このTVシリーズは裏方に回った人々をめぐるお話で、彼らのヒロイズムと一種独特な振る舞いも描いている。だから僕の音楽もヒロイックでありながら、ときには風変わりだったりするんだ。幸いなことに、マーベルとディズニーは、フルオーケストラを全話に起用することの意義を即座に認めてくれた。僕のやりたいことをうまくやるにはそれしかないからね」

「僕の目からすると、シリーズ全体の成功は、クラーク・グレッグが演じるフィル・コールソン捜査官にかかっている。人をひきつける存在感と抗しがたい魅力が彼にはあるんだ。画面に出てくるたびに、音楽的なアイデアが頭にわっと浮かんでくるよ。『バトルスター・ギャラクティカ』でアダマ司令官役のエドワード・ジェームス・オルモスがもたらしたような、圧倒的な存在感がある――もちろんまったく違った意味でだけどね。コールソンをシリーズの中心においたのは素晴らしいアイデアだよ」

さらにマクレアリーは、「スーパーヒーローの音楽はメインテーマに尽きる」として、視聴者の耳に残るメロディを心がけているとのこと。『Marvel"s Agents of S.H.I.E.L.D.』は、音楽も聴き所が満載のようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『Agents of S.H.I.E.L.D.』
(c)ABC Studios