舛添要一と宮崎緑が語る 現実の政治と『ハウス・オブ・カード』における権力闘争とは!?

数多くの大ヒット映画を手がける鬼才デヴィッド・フィンチャーと映画界で活躍する大物俳優ケヴィン・スペイシーがタッグを組んだ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』。昨日、本作の試写会と元参議院議員の舛添要一とジャーナリストで現・千葉商科大学政策情報学部長の宮崎緑によるトークショーが都内にて開催された。

 

試写会終了後に登壇した舛添は、本作で描かれているような政治の世界におけるパワーゲームや、メディアと政治家の関係性は非常にリアルで、日本の政界でも日常茶飯事のように行われていると語った。

本作では主人公のフランシスが、自分を裏切った大統領と首席補佐官に復讐するために、ワシントン・ヘラルド紙の野心的な女性記者ゾーイと手を組んでいる。舛添によれば、実際に日本の政治の世界でも、政治家が自分の番記者に相手が求めている情報を与える見返りとして、他の政治家のスキャンダルなどを書かせる、といったやり取りが行われているという。宮崎も、「本来メディアは、歴史の流れをリングサイドで見守り記録するという役割を担っているが、残念ながら自分でリングに上がってしまう人もいる」と、その問題性を認めた。

一方、厚生労働大臣として政治の中枢に携わったことのある舛添に対し、宮崎が「このタイミングで一斉に(情報を)出さないといけないという時に、"この人に言えば一斉に広がる"というような方法は使っていましたよね ?」と質問。すると、舛添は"友人なので"と前置きをして「"永田町に1時間以内に広める方法"として、よく鳩山邦夫さんに知らせていた」と実名を挙げた。「同級生なので「俺とお前の仲だから、お前にしか言わない。絶対、外に言っちゃいけない」と言うと、必ず1時間後には全部広まっていた」と当時を振り返り会場の笑いを誘った。

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、10月5日(土)23:00からNOTTVにて、そしてイマジカBSでは10月9日(水)23:00から放送スタート。いずれも初回は1、2章連続で放送される。(海外ドラマNAVI)

Photo:舛添要一と宮崎緑