オリジナルドラマの人気にあやかり製作されるスピンオフドラマ。ゼロからスタートするよりも、認知度という点から有利として最近、ますますスピンオフへの期待が高まっているが、もちろんすべてが成功するわけではない。そこで米TV Guideで今まで報じられた「やらなきゃよかったスピンオフ」から、海外ドラマNAVI的視点から10本ピックアップしてご紹介しよう。

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■『Young Americans』
1997年から2003年まで6シーズンにわたり放映され、全米のティーンエージャーを夢中させた大人気ドラマ『ドーソンズ・クリーク』。4人の男女が、恋や友情を通じて成長していくこの青春ドラマは、主人公のドーソン・リアリーを演じたジェームズ・ヴァン・ダー・ビークをはじめ、演技派女優に成長したジェン役のミシェル・ウィリアムズ(『マリリン7日間の恋』)、トム・クルーズの元妻でTVや映画に数多く出演しているジョーイ役のケイティ・ホームズ、大人気ドラマ『FRINGE/フリンジ』に出演していたペイシー役のジョシュア・ジャクソンらの出世作品としても有名だ。

この人気ドラマから生まれたのは、ドーソンとペイシーの幼なじみで、しばらく音信不通となっていたウィル(ロドニー・スコット)を中心に、寄宿舎での仲間との青春を描いたスピンオフ『Young Americans』だ。ウィルは『ドーソンズ・クリーク』のシーズン3に登場したキャラだが、TV Guideでは、「いったい誰が、音信普通だった友達の生活をあえて知りたがる?」と手厳しい。

視聴者も同じ思いだったのか、『Young American』 は本家のようなヒットには程遠く、わずか8話で打ち切りとなった。皮肉なことに、ベラ役のケイト・ボスワース(『ラスベガスをぶっつぶせ』)、ハミルトン役のイアン・サマーハルダー(『ヴァンパイア・ダイアリーズ』)、そしてショーン役のマット・ズークリー(『グッド・ワイフ』)といった、今をときめく人気役者が出演していたことだけが、『ドーソンズ・クリーク』との相似点となったようだ。(海外ドラマNAVI)