いよいよ2013年のフィナーレが近づいてきました。今年はどんな一年でしたか?来年はどんな一年にしたいですか?
今年一年、海外ドラマNAVIで様々な作品・人物を紹介してきたライター陣から、2013年の私的重大ニュース(10大でも10代でもなく!)と、2014年の抱負を語ってもらいました。

■パエリア・サングリア
2013年秋、「今が黄金時代」と呼ばれて久しい血気盛んな米テレビ界に、意外なところから「海外ドラマ」が乗り込んできた。『The Returned』というタイトルのこのおフランス製ドラマでは、死者たちが現世に戻ってきちゃう。てゆーと『ウォーキング・デッド』っぽく聞こえるけど、ゾンビではなく昔のルックス&人格のままで。このファンタスティックな世界にサスペンスな仕掛けも加わり、ムードはまるで『ツイン・ピークス』。面白さと中毒性も負けてない。『ロスト』のクリエイターによる米リメイク版の話も進行中だとかで、フランスで大ヒット中の同ドラマが日本を席巻する日も近いと見た。

一方、本家米国のドラマ陣では、シーズン5に突入した『グッド・ワイフ』 がまさかの急展開で、ここにきて最高潮の盛り上がり。今やAmerica"s best dramaと言っても過言ではなく、2014年の私の心のオアシスとなるであろうことは疑いの余地がない。

■オー・ソレミヨ
今年一番の重大ニュースは、『ブレイキング・バッド』がついにシリーズフィナーレをむかえてしまったことです。最終回も期待以上に興奮させてくれてドラマの終わりとして納得のいくものでしたが、しばらくの間、あまロスならぬ"BrBaロス"に落ちいりました。でも、来年には同じクリエイターによるスピンオフのドラマ『Better Call Saul』が観られるので、それを支えとして生きていきます。

今年は、Netflixの『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を始め『Orange Is The New Black』などのネット配信のクオリティの高いドラマが台頭してきたことが、印象に残りました。 前者は特に、デヴィッド・フィンチャー、ケヴィン・スペイシーという映画界の鬼才たちの才能が集結した賜物でしたが、来年以降、さらにこの動きが顕著になり、ケーブルTVのドラマ同等もしくはより面白い作品がネット配信の中から出てくることが期待できます。

■尾崎英二郎
今年は、"命" の大切さと、ドラマや映画作品に対する"ファン" の方々の思いの重みを強く感じた年でした。
コーリー・モンテース(『glee』)、そしてこの12月にはポール・ウォーカー(『ワイルド・スピード』シリーズ)という若い才能を続けて失いました。
悲しみと衝撃の大きさは、皆さんがそれだけ彼らや作品を愛してきたことの証でもあります。
彼らや彼らの作品は、それだけの影響力を世界に与えてきたんだ、と実感させられました。
失った才能と可能性はあまりにも大き過ぎますが、ファンの皆さんの心に刻まれた記憶が消えることはないでしょう。

2014年も、だただた1日1日を大切に、人として、そして俳優としても、 懸命に生き、演じ、沢山の方に何かを伝えることに全力を注ぎたいと思います。祈り。

■平口雅世
ジェームズ・ギャンドルフィーニ(6月19日)、コーリー・モンテース(7月13日)、リー・トンプソン・ヤング(8月19日)――と、海ドラスターの訃報が相次いだ今夏。ギャンドルフィーニは出演映画複数本の公開を控え、コーリーは『glee』新シーズン撮影直前、ヤングは『リゾーリ&アイルズ』シーズン4撮影中、というタイミングでの急逝。彼らの活躍をまだまだ見ることができたはずなのに・・・。人間だから「その日」は誰にでもいずれは訪れるもの。だが、それにしても早すぎる。

ここ数年、ハマり続けている北欧ドラマ。映像美・俳優陣の演技・脚本・演出のバランスが文句なし! で、今年も期待を裏切らない充実度。2013年は『私立探偵ヴァルグ』『コペンハーゲン』がフェイバリットリスト入り。さらに『THE KILLING/キリング』『THE BRIDGE/ブリッジ』に続き、来春には『ゾウズ・フー・キル』がアメリカでリメイク予定(出演:クロエ・セヴィニー/ジェームズ・ダーシー/ジェームス・モリソン)ということで、こちらもひじょーに楽しみ。

■園芸二
アメリカで10月に公開された『ゼロ・グラビティ』に、身も心も打ち震える(たぶん10年に一度くらいの)興奮と感動を味わいまして、IMAX 3D劇場に4回も足を運んでしまいました。
一方『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は、前作が気に入っていたので今年楽しみにしていた映画の一本だったんですが、「なんかこれ、スタトレっぽくないな...」という感想。アメリカでは長年のファンの間でも評価が分かれているようです。
それはともかく、来年...というより再来年にかけて、映画でもTVドラマでも面白そうな作品が目白押しなので、とてもエキサイトしております。やはりクライマックスは2015年末公開の新作『スター・ウォーズ』なんでしょうか。

幕田千宏
2013年の私的ニュースと言えばやはり『glee』のコーリー・モンテースの急逝。アメリカでスタートした時から大好きで、DVDのプレスシート制作もずっと担当させてもらっている本当に公私ともに思い入れの深い作品な上、一度インタビューをさせてもらった事もあるだけに、もう彼がいないという喪失感はとても大きかったです。アメドラ全体の話で言えば、今年は『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ワンス・アポン・ア・タイム』など、ずっと押し続けていたファンタジーの傑作がようやく日本に上陸した事が嬉しい。TVシリーズじゃないけど、syfyのTV映画『シャークネード』にB級好きの血が騒ぎ、DVDリリース決定のニュースに狂喜した年でもありました(笑) アルバトロスさん、あのTシャツ、超欲しいです! おっと話がそれました。あとはネットフリックスの『ハウス・オブ・カード』や『Orange is New Black』といったネット配信ドラマの躍進も印象深い。まさにアメドラは戦国時代に突入という感じでワクワクしています。『Orange is New Black』もかなり面白いので、ぜひ日本でも早い放送を!

■サーシャLK
私が暮らす米国では『ブレイキング・バッド』のシリーズ・フィナーレは、社会現象のヒトツにもなるほど注目度が高く、想像をはるかに超える話の展開の連続に私も震えるほど感嘆! その『ブレイキング・バッド』の主役でドラッグ製造の黒幕ウォルター・ホワイトをはじめ、『ザ・フォロイング』のジョー・キャロル、『Hannibal』のレクター博士など、恐ろしい連続殺人犯なのに、魅力あふれる悪い奴らに惹かれた1年だった。現在、新シーズン放送中の『HOMELAND』『グッド・ワイフ』もさらにおもしろくなって眼が離せない。

そして2014年と言えば、大人気シリーズ『24 -TWENTY FOUR-』の続編『24: Live Another Day』がいよいよ放送。 ジャック・バウアーがどんな無茶な行動するか今から楽しみ!

■びねくにこ
2013年は、海外ドラマNAVIのアメリカ支局現地特派員のメンバーとなり、以前にも増してテレビにかじりつきまくりました。現実を忘れてドラマにはまるのって楽しい!と改めて思った年でした。

そして、今年の夏は優れたドラマがてんこもりだったのが印象的でした。長らく続いた『バーン・ノーティス』や『ブレイキング・バッド』が最終回を迎えてちょっぴり感傷的にもなりましたが、日本でも放映されている『アンダー・ザ・ドーム』や『THE BRIDGE/ブリッジ』を始め、若きアンダーカバーエージェントたちを描いた『Graceland』や、大人のガールズドラマ『Mistresses』など、続きが待遠しい新作が続々と登場しました。霧がかかって寒いサンフランシスコの夏、TV鑑賞するには最高のシーズンでした!来夏にもこれらドラマの続シリーズが放映されるので、今からかなり楽しみです。

2014年は「どんなに忙しくても新作ドラマチェックは欠かさない!」をモットーとして、いろんな作品の魅力をみなさんに伝えられるようにがんばりたいと思います!

■イトウハルカ
2013年の私的重大ニュース、それは、世界的大ヒットアドベンチャードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の日本初上陸でしょう! これほどまでに観ることで憔悴する作品は知りませんが(でも次を観ずにはいられない)、普段あまり海外ドラマを観ない30~40歳の男女にブームを巻き起こしていたのがとても印象的でしたね。

来年の私的抱負は、来日する海外ドラマスターたちのインタビューにもっともっとお邪魔して、もっともっと裏話や面白いネタを聞きだして記事にしたいですね。個人的願望ですが、米大ヒットの女子ドラマ『The Carrie Diary』や『Girls』に2014年こそ日本上陸していただき、アナソフィア・ロブにサラ・ジェシカとキャリーをシェアする感覚などを聞けたら最高です!

■前田かおり
2013年、一番ニュースはやはり「glee」のコリー・モンティスの夭折。2011年、NYで『glee』コンサートを見る機会があり、本当に子どもから大人まで熱狂させてるというのを肌で感じたので、その中心にいた彼がと思うと、何とも悲しすぎる。9月、その『glee』のハリー・シャム・ジュニアを取材。写真撮影でポーズを取ってくれたが、瞬時にロボットダンス...、全身から音楽が流れ出るようで、素晴らしかった。そんな彼がコリーと二人で踊った思い出を笑顔で語ってくれたことは心に残りました。

さて、今年、本当に熱狂して見たのは、北欧ドラマ『THE BRIDGE/ブリッジ』。(ハリウッドリメイクじゃないよー)。コミュニケーション能力に問題ありすぎな女性捜査官と、女性問題にだらしなさすぎなクマのような刑事が捜査に取り組む姿に、毎週食い入って見た。北欧ドラマは、面白すぎる! ほか、『ゲーム・オブ・スローンズ1、2』、『パーソン・オブ・インタレスト2』。現在は『SCANDAL スキャンダル』。ヒロイン演じるケリー・ワシントンにもちろん注目してるが、脇キャラがとにもかくにも濃すきで衝撃的(ん...笑撃的!!)。

来年は1月から待望の、我が心の『クリミナルマインド8』が始まるし...。日本でいつ見られるのか? ですが、『SHERLOCK/シャーロック3』。あと、米で1月に放送スタートのマシューマコノヒー&ウディ・ハレルソンの『トゥルー・ディテクティブ』も、マコノヒーが絶好調なだけに早く見てみたい。2014年も楽しみ楽しみ。

■バターズのママ
2013年の私的重大ニュースといえばやはり、「海外ドラマNAVI」ライターの一員に加えていただいたことですね。今年はとくに海外ドラマが元気だった1年に思えるんです。ネットワークのみならず、ケーブル局(AMCやFX, SHOWTIMEなど)でも見甲斐のある番組が目白押しで、ライターである前にアメドラ・ファンの私にとってワクワクの年でした。でも今年は、私の大好きな『ブレイキング・バッド』が終わってしまい、テンポラリーに放心状態。あとは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の新シーズンが来春までおあずけっていうことで、禁断症状が出てることが重大です!(苦笑)しばらくは、最近凝ってる『Sleepy Hollow』を見て癒されまーす。

実は当方、今秋はじまった『アメリカン・ホラー・ストーリー: Coven』を見るまでは、アメホラ・ヴァージンだったんですよ。でもいまやこのシリーズの虜と化し、ビョーキな魅力にドップリはまってます。新年は、現シリーズにハマり続けるとともに、前シーズンにもさかのぼってドップリ度を掘り下げてみたいと思ってます。あとは、こちらも現在進行中の『HOMELAND』と、4月に再スタート予定の『ゲーム・オブ・スローンズ』がメッチャ楽しみです! 2014年もひきつづき、日本のみなさんに産地直送で選りすぐりのアメドラ情報をお届けしますので、これからもどうぞよろしくお願いします!(^^)v

■編集部:リンジー(Facebook担当)
映画界の巨匠や名優たちがTV界に進出している近年の動きですが、2013年はデヴィッド・フィンチャー監督とケヴィン・スペイシーが『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で魅せてくれました!2014年はケヴィンがアプローチ中のウディ・アレンにもぜひ監督を務めてほしいです。ほかには、映画界から引退したスティーヴン・ソダーバーグ監督のTV界での活躍が楽しみ。製作中のミニシリーズ『The Kick』が気になっています。

個人的には、初取材に行かせていただいたことが2013年の私的な重大ニュースでした。キーファー・サザーランド、かっこよかった!『The Office』で大好きになったマーティン・フリーマンにも会えました。これからも俳優や製作者の言葉を、同じ温度でファンの皆様に伝えていきたいと思っています。スターの魅力のほか、最新情報なども引き続きどんどんお届けしますので、2014年もどうぞよろしくお願いいたします!

■編集部:ドラマ太郎
2013年はいままでにもまして海外ドラマにどっぷり浸かれた1年でした。ありがとうございます。個人的な重大ニュースとしては、2011年LAスクリーニングで拝見して気になっていた『ワンス・アポン・ア・タイム』『GRIMM』が上陸したこと、多くの作品が本国とのタイムラグなく日本で観られたりオンデマンドサービスが増えたこと、ユニバーサルチャンネルがなくなってしまったのは悲しかったですね~。
2014年はみなさんがあっと驚くような企画や仕掛けをしていきたいと思いますので期待しててください! 海外ドラマ当たり年になってくれればいいなと思っています。そのために、みんなで海外ドラマを盛り上げましょう!

■編集部:ミーハー
先日、2013年を表す漢字が発表になりましたが、個人的には「熱」でした。
2013年は空前の来日ラッシュ...ベネディクト・カンバーバッチ、アナ・トーブ、エディ・レッドメイン、スタトレご一行様、ミシェル・フェアリー、フォーリングスカイズ兄弟、ハリー・シャム・Jr...。彼ら彼女らの作品に対する熱い気持ちを何度体感したことか...そしてカメラ抱えながら何度腰を痛めたことか(笑)。
そして来日イベントのたびに海ドラファンの「熱さ」を体感しました。
来年も、もっともっといい作品を紹介して、この「熱さ」を継続させていきたいですね!

編集部:キャサリン
怒涛のごとく過ぎていった2013年。今年もたくさんのドラマが日本に上陸しましたが、私は『スキャンダル』の"出てくるヤツは全員タヌキ"な化かし合いっぷりに夢中。真面目なはずの政治ドラマもションダの手にかかると良くも悪くもベッタベタのメロドラマに。世界一権力を持ったストーカーなんてタチ悪すぎでしょ!(笑) でもさすがに大統領の不倫話は少々飽きてきたので、そろそろ新たな爆弾投入をお願いしたい。それにしてもケリー・ワシントンって、なんでいつもあんな困った顔で演技してるんでしょうね。そこも含めて気になるドラマでした。今年は初めてエミー賞授賞式が生放送されたというのも、長年の海外ドラマファンとしては大ニュース! これはぜひ継続して欲しいですねぇ。来年の抱負はもちろん今年以上に海外ドラマを盛り上げていく事! でも2013-2014のネットワーク・ドラマは個人的には微妙な感じ? 年明けからのミッドシーズン以降に、ガツンと夢中になれるドラマが出てくる事に期待!