東京でのOL歴7年、IT系企業の広報を務め、ごくごくフツーの給料をもらう独身アラサー女子兼アメドラコラムニストのイトウハルカ...つまり私が、憧れの『Sex And The City』なニューヨークライフに、東京にいながらどこまで近づくことができるのか、実現可能性を探ってみました!
ちなみに、週に2度は飲み会に参加し、月に2~3着は洋服も買う。2か月に一度は旅行にも出かける。派手すぎず、地味すぎない東京ライフがおくれるぐらいの生活をベースにしております。
1) 『SATC』といえば、毎週土曜日恒例の朝食女子会
キャリー、サマンサ、シャーロット、ミランダの4人が集結し、最近の互いの恋模様を語り合うのがこの恒例朝食女子会。
サマンサの赤裸々なsexトークにシャーロットが怒って途中で帰ったり、ビッグと元妻ナターシャの結婚を新聞で知ってみんなでキャリーを慰めたり、ミランダが未婚でブレディを出産した後は子連れで参加し、サマンサを怒らせたり...多くのドラマが生まれた場所でもある。
エッグベネディクトだったり、宝石箱のようなチョコレートケーキだったり、パンケーキだったり、オーガニックサラダなど、トレンドをおさえたワンランク上のお店のチョイスが多い。
また、オーダーするときも「ドレッシングは別で、ナッツは抜いてね」とかいちいちカスタムオーダーをいれるのも、ニューヨーカーらしいというか、『SATC』らしい。
-------これを、イトウハルカが試したら・・・?-------
〇毎週土曜日、8:00に起床。10:00スタート/12:00クローズなイメージ。
〇予算は、2,000円前後
〇メンバーは中学・高校時代の親友たち4人(独身、同世代女子)
〇スポットは、東京のおいしい朝食が食べられる店をメンバー週替わりで予約・提案
例)
①オリジナルエッグベネディクトが食べられる!
eggcellent @六本木ヒルズ
六本木ヒルズ内併設とのこともあり、平日の朝はビジネスパーソンが、休日は女子会として店内奥にあるお座敷個室を利用しているグループが多いとのこと。エッグベネディクトは1,200円~で、日本オリジナルメニューとして、下がイングリッシュマフィンではなく、お米バージョンのエッグベネディクトもある。コーヒーが450円からお替わり自由なところも魅力の一つ。
②NYで話題の朝食のお店が表参道に!
クリントンストリードベイキングカンパニー
NY本店での人気は、エッグベネディクトとパンケーキで、表参道店でもその2つのメニューの人気が高いそう。パンケーキの上にのるブルーベリージャム一つにしても新鮮で上品な口当たりで、選りすぐったアメリカン・メニューの中から、さらに新鮮で旬の食材を使用しているとのこと。
まさに東京にいながらNYを感じられるレストランだ。
③朝ごはんといえば・・・やはりココ
bills
「世界一の朝食」を食べさせる店としても名高いbills。連日長蛇の列ですぐにの入店が難しいといわれているが、並んででも一度は食べる価値があるのが話題のリコッタパンケーキ、1,400円。ふわふわの触感にリコッタチーズの風味がクセになる!
お台場店は土曜日でもオープン朝9:00にあわせていけば並ばず入れる可能性もあるらしい。
お台場と聞けば、「遠い!」と懸念されがちだが、早起きして世界一の朝食を食べ、波打ち際をお散歩しながらコーヒーなんて、なんて優雅だろう!
・『SATC』女子ならではの「カスタムオーダー」もきちんと実現できるはず!
スターバックスでもいつも「カフェミスト ミルク少な目で、豆乳で、温度熱めで」とオーダーする私なので(そうすると、店員さんは「カフェミスト、ソイ、ミルク少な目でエキストラホットで~!」と笑顔でオーダーいれてくれる)、カスタムオーダーはおそらく問題ない。(お店側が嫌がるだけ!?)
〇結論
実現可能。土曜日朝食女子会を定例化することで、フライデーナイトの飲みすぎ防止や早起きにもつながり、お財布にも心と身体の健康にもよさそうで、今すぐにでも始めたいところ。それに東京はおいしいお店や新規出店が多いので、楽しめそう。
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2) ニューヨークの街移動の基本は「ヘイタクシー!」
『SATC』の4人の女子は、地下鉄や路面バスに一切乗らない。路面バスといえば、以前、キャリーの書籍発売を記念して彼女の全身広告がバスに掲載されたけど、広告としてバスには載っても、本人は絶対乗らないのがとても滑稽だった。
じゃぁ、何で移動するのかって? 4人の移動はニューヨークの街を駆け巡る黄色いタクシー。黄色いタクシーを見かけては、「Taxi!」と叫びながら手を挙げる。キャリーの夫Mr ビッグにいたっては運転手つきのマイカーでタクシーさえも使わない。
だったら彼女たちは一度も公共機関を利用したことがないのか、というとそうではない。以前、キャリーの住んでいる賃貸アパートが売りに出されることになり、買い取らなければ即退去という状況に追い込まれた。余儀なく節約を強いられたキャリーはバスに乗ったり、ヒールの高い靴で何ブロックも歩いてみたりしてタクシーを禁止した。でも慣れないことにイライラが爆発し、シャーロットに八つ当たりしてたけど。
-------これを、イトウハルカが試したら・・・?-------
〇イトウハルカの平日
自宅~会社の片道がタクシーで約3メーター(東京計算で710円×3=2,130円)
これが往復で週5日なので、4,260×5=21,300円
〇イトウハルカの休日
土日のいずれかは自宅でのんびりするとして、いずれかは、外出する。夜の飲み会、友人とのランチ、ショッピングなどを考えると、一日で1万円の交通費にのぼる見込み。
〇イトウハルカが一か月に使うタクシー費用 in 東京
12万5,200円
〇タクシー初乗り平均価格 ニューヨーク VS 日本
ちなみに、ニューヨークのタクシー料金と比べ、日本のタクシー料金は2倍ぐらい高い。参考までに、NYのタクシー料金は初乗り2ドル50セント。5分の1マイル(約320メートル)ごとに50セントが追加される。東京23区は1メーターだいたい710円。1メーターは約2kmなので、NYは日本の約半分の価格。
〇結論
これは断念。交通費に一か月12万も使っていたら、家賃払って、食費・交際費・雑費を入れたらマイナスになるわ!タクシーはやはり終電逃した際の最終手段ですな。
〇逆に・・・
交通費が月2万で収まるならタクシーを日常使いにするかも?
または、月収200万ぐらいもらっていたら・・・タクシーを日常使いすることに抵抗はないかも?
そのぐらい、日本でタクシーを使うことには抵抗がある。今はどうしても、「この〇〇円で一回飲める」とか考えちゃう。
かの昔、仕事関係の会食か何かで終電がなくなり、これで帰れと上司からタクシー代を渡されるもそれを使わずポケットに入れて、歩いて帰ったりしていた。運動にもなるしラッキーって。なんてヤツだ。
また、日本のバス、地下鉄・電車等の交通機関は時間に正確でダイヤも多い。そして駅も車両も清潔。不便さを特に感じていないのもタクシー使いをもったいないと感じる理由なのかも?
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3) 初デートには、結婚式ばりのドレスアップで挑むのが『SATC』の流儀
クリスチャン・ラクロワのドレス、ルブタンのシューズ、ディオールのバッグにシャネルのネックレス。初デートには、数々の世界有名ブランドのドレスやシューズを身にまとい、ヘアメイクもジュエリーもパーフェクトコーディネートで挑むのがニューヨークで働くパワー系女子『SATC』流儀。友人の結婚式でもここまで決め込まないわよ、なパーフェクトな仕上がりで世界一おしゃれな夜のマンハッタンをしゃなりしゃなりと練り歩く!
ここまでするか、日常で!?と思うほど決め込む4人だけど、ニューヨークの街にはそんな彼女たちがよく似合う。
-------これを、イトウハルカが試したら・・・?-------
〇東京という街でドレスアップ
ありがたいことに東京の街にドレスアップはよく映える。
特に夜。東京タワーを遠目に六本木ヒルズでディナーでもよし、銀座でアダルティなイルミネーションを見ながらワイン片手でもよし、表参道でかわいい並木イルミネーションを見ながら、多国籍料理を食べてもよし、めかしこめばめかしこむほど、東京という街が魅力を後押ししてくれる気がする。
〇初デートと日本男子
仕事上、多くの人に会うことがあっても、今度2人で会おうか?なんてドラマティックな展開になることはそうそうない。
万が一、そういう機会に恵まれたとしても、初デートから今から結婚式と言わんばかりのシャレオツドレスを着こんだとして、相手の日本男子が引かない可能性がどこにあろうか?相手が外国人、または年上ジェントルマン、または会社社長などの上流階級でない限り、なかなか受け入れられない気がする。または、そういう非日常を一緒に楽しめるメンズ。いるかな・・・?
〇「ナショナリティー!」と叫んだよ
ここでちょっと回想。彼氏とサンフランシスコに旅行した時の出来事。私は最終日の夜にマリオットホテルの最上階ラウンジにどうしてもいきたくて、日本から予約までしていった。しかも、その夜だけのために、日本からドレス、ジュエリー、シューズをスーツケースにつめこんで。その瞬間のスペシャル感を味わうのが好きな生き物でしょう?女子って。そして当日、それまでのカジュアル観光スタイルとはうってかわって真っ赤な口紅にパールのネックレス、黒のロングドレスを身にまとった私。それを見た彼の第一声は・・・。
「ま、まじか。本気でその格好で外を歩くつもりか?」。
室内だけで楽しむものとは違うから、そりゃ、外を歩くでしょうよ。
どうやら、そこそこ危ないサンフランのダウンタウンを肌露出ドレスで歩くのを心配した模様。ドレス姿の私を観た瞬間、「お、キレイ!」ではなく、「この肌露出娘をホテルまでどうやって無事に運ぼう」と考えたようだ。ここは一言、「ワンダフル!」でいいでしょうよ。「ナショナリティー!」と心の中で叫んだ夜。そう、誰が悪いでもない、国民性の問題なのだ。
〇戦力
では、運よく初デートに持ち込めたとして、相手もそこそこ非日常を楽しんでくれそうなメンズだったとして、私にドレスアップ用の戦力はあるのか?
これは、初デートの回数による。
月に二度ぐらいで開催されたら、アウト。すぐ戦力がつきて同じアイテムの使い回しになりそう。
月に一度ぐらいなら、ブランドランクを落としてならなんとか着まわせるかも?
シューズならマークジェイコブスからナインウェストに、
ドレスならクロエからunited Arrowsブランドに、
などの工夫でなんとか着まわせそう。
〇結論
『SATC』流の初デートを実現するには、
それなりのお店にいくことが前提で、共にドレスアップする状況を一緒に楽しめる相手で、
月に一度程度なら、実現可能かも。
でも、お店できっちり割り勘されたら、その時点でアウトだな。
いかがでしたか? イトウハルカの苦し紛れなSATC実現未来日記。
『SATC』に憧れて、USに行きたくて行きたくて仕方なくて、でも行けずに東京で働く私が苦し紛れに考えた、東京にいながら『SATC』な日常に少しでも近づく方法です。
週に一度の贅沢な朝食、月に一度のドレスアップ、『SATC』に近づけるだけでなく、なんとなく女度があがりそうなので、早速取り入れてみたいと思います。もしこのコラムをご覧になった方でも「これは!」と思った方がいらしたら、是非試してみませんか?
☆真似をするのもまだちょっとハードルが高くて...と言う方へ
『SATC』のキャリーがブイブイ言わせる前の青春時代を描いたこちらのドラマはいかがでしょうか?
Photo:『Sex And The City』
『マンハッタンに恋をして~キャリーの日記~』
(c)Warner Bros. Entertainment Inc.
協力:eggcellent @六本木ヒルズ