米FOXは、現在アメリカで放送している『glee/グリー』シーズン5を当初に予定していた22話から2話カットし、20話編成で送ることを明らかにした。米The Hollywood Reporterが報じている。
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FOXはエピソードを短縮する理由として、昨年秋、フィンを演じていたコーリー・モンテースが急死したことを受けてシーズン5の開始が遅れたことを上げている。同シリーズは2014年秋から始まるシーズン6をもって番組を終了することが決まっているが、同局はファイナルシーズンを通常より2話多い24話の拡大編成で送る可能性も視野に入れているようだ。
全米のティーンエージャーを熱狂させ、社会現象を巻き起こした同シリーズだが、今シーズンに入ってからは視聴率の低迷に苦しんでいる。コーリーを追悼するエピソード「The Quarterback」で視聴者数は一時的に持ち直したものの、記念すべき第100話の視聴者数は300万人に届かなかった。さらに4月1日放送の最新エピソードでは視聴者数は260万人まで落ち込み、シリーズ最低記録を更新。シーズン平均で見ても、今シーズンは18-49歳層での視聴者数270万人、全体の視聴者数680万人と、シーズン1の18-49歳層での視聴者数490万人、全体の視聴者数1100万人にくらべ、大幅な低下を見せている。
これについてFOX最高執行責任者(COO)のジョー・アーリーは、同シリーズが10代の視聴者層に人気のコメディ・ランキング10位につけているという統計結果を上げ、「『glee』は我がネットワークにとって、まだ十分価値の高いシリーズです」と番組を擁護した。さらに「スケジュール上の不都合は生じましたが、同シリーズはどんな放送枠でも通用する非常に人気の高い番組だと認識しています」とコメント。放送時間の変更もありうることを示唆した。
さて先日、カート役のクリス・コルファーがシーズン5の終盤エピソードで脚本を担当するとお伝えしたが、5月6日に放送される第19話であることがわかった。才気あふれるクリスならではのエピソードで、『glee』の起死回生をねらってほしいものだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:低迷の原因は一体...? 『glee』
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