『SUITS/スーツ』吹替キャスト 桐本琢也さん×西健亮さんを直撃!

NYのエリート法律事務所を舞台に、敏腕弁護士ハーヴィーと天才アソシエイト、マイクのイケメンコンビが大活躍するスタイリッシュ・サクセスストーリー『SUITS/スーツ』。いよいよ6月9日(月)より、待望のシーズン3がWOWOWにて日本初放送となるということで、ハーヴィー役の桐本琢也さんとマイク役の西健亮さんのお二人に突撃インタビュー! 『SUITS』の魅力、アフレコ現場の様子などをたっぷりうかがいました。

――まずは、ズバリ『SUITS』というドラマの魅力を教えてください!

西:スタイリッシュでカッコいいドラマです。キャラクターも個性的で、それぞれのファッションもオシャレです。法廷モノでありながら、法廷シーンは意外と少なく、"ハート"で問題を解決していくことが多いんです。気負わずに楽しめるドラマだと思います。

桐本:先にほとんど言われちゃいましたが(笑) 映画の名セリフやシーンを引用した会話も面白いです。引用する作品のチョイスも絶妙です!

――ハーヴィー、マイク、それぞれのキャラクターの魅力は?

桐本:ハーヴィーはとにかく有能な弁護士です。それでいて、チャーミングでカワイイ一面もある。そのギャップが魅力ですね。

西:マイクには、一度見たものを忘れないという特殊能力があります。でも、その能力を多用するわけじゃないんです。能力を活かす場面と、そうじゃない場面が半々くらいかな? そこが面白いなと思いますね。それから、とにかくマイクはハーヴィーに対して忠実なんです。まるで子犬のよう(笑) ハーヴィーあってのマイクであり、マイクあってのハーヴィー。二人揃ってこその『SUITS/スーツ』ですね。二人とも愛すべきキャラクターです。

――ご自身は、ハーヴィー派ですか? マイク派ですか?

桐本:おそらく、それぞれ自分が担当しているキャラクターに思い入れが強いんじゃないかな。僕はやはりハーヴィー派です。決して自分がハーヴィーに似てるってわけじゃないんですが。

西:桐本さんとハーヴィー、結構、共通項あると思いますけど?

桐本:いやあ、ハーヴィーみたいに完成してないです(笑) 憧れはありますけど。

西:僕もやっぱりマイク派ですね。怒ったり笑ったり、感情のツボが自分と似ているなと感じることもあります。

桐本:ユーモアについては、僕もハーヴィーと重なる部分があるかも!

――役作りのポイントがあれば教えてください。

桐本:最初の頃は、ハーヴィーは"デキる男"の典型だと思ってたんです。いわゆる二枚目。でも、シーズンを重ねていくうちにキャラクターへの理解度も深まり、ハーヴィーの違った一面も見えてきて。彼の二面性を意識して演じるようにしています。それから、皮肉をはじめとするウィットに富んだセリフは、頭のキレる人物から出るニュアンスを表現しようと心がけています。

西:「天才だけど凡人」っていうのがマイクのキーワードだと思うんですよね。頭はいいけれど、マリファナをやめられなかったり、悪友と縁を切れなかったり。マイクって、情に流されやすいところがあるんです。その一方で、一度こうと決めたら貫き通す強さもある。アンバランスなところが人間らしくて好きなんですよね。最初の頃のマイクなんて、本当に泥まみれって感じでしたから(笑) そんなマイクの泥臭い部分を忘れないよう演じています。

――ハーヴィーとマイク、お互いのことをどう見ているんでしょう? お互いに対する不満やリクエストはあると思いますか?

桐本:天才的な記憶力とか、マイクはハーヴィーにはない能力を持ってるじゃないですか。だからこそ、ハーヴィーはパートナーとしてマイクを必要としていると思います。とは言え、マイクにはたくさんの弱点も欠点もある。それを含めてマイクのことが好きなんでしょうね。未完成なマイクだからこそ目を掛けている。だからこそ、マイクには焦らずに一つずつ弱点を克服していってくれればそれでいいと、ハーヴィーは思ってるんじゃないかな。結果的にマイクが"完成"したら、ハーヴィーはパッと彼を手放しちゃうかもしれませんね。

西:マイクの中にハーヴィーへの不満は一つもないんじゃないかなと思います。マイクにとってハーヴィーは憧れの存在。「ハーヴィーみたい」って言われるのが、マイクにとって最上の褒め言葉ですから(笑) いつまでも自分が憧れるハーヴィーでいてほしい、マイクがハーヴィーに望むのはそれだけなんじゃないですかね。

――なるほど。ハーヴィーとマイクはお互いのことが大好きなんですね。では、今度は好きな女性キャラについても聞かせてください。ズバリ、桐本さん、西さんのお気に入りの女性キャラは!?

桐本:僕は断然レイチェルですね。本来ならここでドナと答えるべきなんでしょうが(笑) レイチェルは女の子らしくてかわいらしい。僕の好きなタイプです(笑)

西:僕もレイチェルですね。あんな子が近くにいたら仕事にならない!(笑) マイクにとって大事な女性という役柄上の思い入れもありますが、彼女は仕草もキレイだし、「私を見て~!」って素直に甘えるところもかわいいし。あ、怒らせると怖いですけど(笑)

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――では、女性に限らずほかに好きなキャラクターはいますか?

桐本:役者として演じてみたいという目線になりますが、注目はルイスですね! あとはハードマン。演じているデヴィッド・コスタビルという役者が、ものすごく難しい演技をしていたんですよ。いかにも悪人って感じじゃないのに、小者にも見えない。ソフトな雰囲気の中、悪の真髄を見せてくれるというか。演技がうまいなあと思いながら見てました。あんな役、いつかやってみたいですね。

西:僕が好きなのはおばあちゃんですね。本当にステキな人でしたから。あとは、トレヴァー。どうしてこんなにダメなやつなんだ!と思いつつも、彼がいなければ今のマイクはいなかっただろうな、って。シーズン3にもトレヴァーが登場するんですが、またしてもダメダメな感じで(笑) トレヴァーも幼い頃はきっとマイクに優しかったんだと思いますけど。

――今、ルイスという名前が出ましたが、ハーヴィーとマイクはルイスという強烈なキャラクターをどう見ていると思いますか?

桐本:ハーヴィーにとっては同僚ですよね。確かにバカにしたり、時には辛辣な言葉を投げたりしていますが、ルイスの能力はちゃんと認めてるんじゃないかな。もちろん「俺にかないっこない!」ってハーヴィーは思ってるでしょうけど(笑) そうそう、ルイスの机にハーヴィーがオシッコをかけるなんてエピソードもあって。まるで小学生男子のイタズラの延長みたいですけど、意外にも困った時には助け合える良い関係なんじゃないかと思います。

西:つい自分が演じている役柄の目線で見てしまうんで、「ルイスってなんて嫌な上司なんだろう!」って思ってましたね。でも、シーズンを重ねるにつれて一番印象が変わっていくキャラクターがルイス。シーズン3なんて、ルイスなくして『SUITS』は語れない! って感じで。評価はうなぎのぼりですよ! シーズン3の第2話では、ルイスに対して「申し訳ないっ!」っていうことをマイクがするんですけど、それに対するルイスの反応にはキュンキュンきちゃいました(笑)

桐本:ルイスだけでも十分ユニークなキャラクターなのに、そこにナイジェルっていうまたしても個性的なキャラクターをぶつけてくるところも本当に面白いです。

――ルイス、確かにいい味出してますよね。しかも、実はハーヴィーやマイクに負けず劣らずオシャレ! 男性キャストのスーツ姿、女性キャストのファッションはこのドラマの魅力の一つですが、ほかにも"カッコ良さ"や"スタイリッシュさ"で印象に残っているシーンやアイテムはありますか?

桐本:ハーヴィーが住んでたペントハウス!! 実際にあんなところあるんですかね!? あんなところに住んでいる人がいるんですかね!?

西:たしか、バスルームもガラス張りでしたよね?

桐本:うん、透けてた、透けてた(笑)

西:その後のハーヴィーの引っ越し先もスゴかったですよね。キッチンがめちゃくちゃ広くて。

桐本:マイクに住んでいるところを知られると、ハーヴィーは引っ越すんだよね(笑)

西:ハーヴィーの住まいも本当にカッコいいですけど、ニューヨークっていう街そのものがスタイリッシュですよね。どこを切り取っても絵になる。ハーヴィーがジョギングしているセントラルパークとか、とにかくニューヨークならどこを走ってもオシャレみたいな。

桐本:事務所の窓から見えるあの夜景もカッコいいなあ。

――話は変わりまして、アフレコ現場の様子なども聞かせてください!

桐本:実は、最初に日本で『SUITS』を放送していたチャンネルが放送終了となってしまって...。シーズン1が放送されただけで、シーズン2はどこでいつ放送されるのか分からないままアフレコ収録していた時期があったんですよ。「家なき子」じゃないですけど、「僕たち、私たち、これからどうなるの~!?」って言いながらのアフレコで。「こんなに面白いドラマなんだから、絶対どこかで放送してくれるはず!」ってキャスト同士励まし合いながらやってましたね。

西:そうそう。ゲストの方からも「このドラマ面白いけど、どこで放送するの?」ってよく聞かれて(笑)

桐本:WOWOWで放送してもらえることになって、やはり現場の士気も上がりましたね(笑)今は、みんなはつらつとアフレコに臨んでます。

――スタジオの外でもキャストのみなさん同志の交流ってあるんでしょうか?

西:シーズン1、2の収録は午前の時間帯だったんですよ。だから、その後に別の仕事が入っている方が多くて。打ち入りと打ち上げ以外、みんなで飲みに行く機会はほとんどなかったですね。

桐本:しかも、シーズン1は1日で2エピソード分収録してたんですよ。2本録りって、それはもうかなりハードで(笑)

西:もうヘロヘロでしたよね(笑) でも、シーズン3になって収録の時間帯も変わり、たまには収録後に一杯! なんてこともできるようになってきました。面白いのは、みんな自分が演じているキャラクターと似た酔い方をするところ! 強い役を演じている人は、なぜかお酒にも強くて(笑)

――ぜひ、飲み会にも潜入してみたいです! そして、もっとお話もうかがいたいところなんですがお時間が...。最後にシーズン3の見どころを教えてください!

桐本:ハーヴィーの目線からすれば、やはりジェシカとの対決ですかね。彼女に反旗を翻すのか、そのあたりの駆け引きですね。ハーヴィーの父親も登場し、彼のプライベートに切り込むエピソードもあるので、楽しみにしていてください!

西:シーズン2、レイチェルとのラストは衝撃的でしたよね。その続きにも期待してほしいです。それから、ハーヴィーとマイクが、それぞれの過去を語るエピソードも大きな見どころです。ハーヴィーの父親やマイクの悪友トレヴァーの登場もあって、ハーヴィーとマイクの過去の謎が解けるんです。「あ、そういうことだったんだ!」って腑に落ちると思います。あとは、やっぱりルイスですね! 彼がますます魅力的になっているんです。ルイスの秘書として登場する謎のキャラクター"ノーマ"にもぜひ注目してください!


『SUITS/スーツ3』
WOWOWプライムにて6月9日(月)スタート! ※第1話無料放送
毎週月曜23:00〔二か国語版〕/毎週火曜深夜0:00〔字幕版〕

出演:
ガブリエル・マクト (ハーヴィー・スペクター役/声:桐本琢也
(正しくは、「琢」は王へんに、硺の旁部分)
パトリック・J・アダムス (マイク・ロス役/声:西健亮)
リック・ホフマン (ルイス・リット役/声:横島亘)
ジーナ・トーレス (ジェシカ・ピアソン役/声:唐沢潤)
メーガン・マークル (レイチェル・ゼイン役/声:世戸さおり)
サラ・ラファティ (ドナ・ポールセン役/声:行成とあ)

Photo:『SUITS/スーツ3』
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