『オリジナルズ』で海外ドラマ声優に初挑戦したパンサー・向井に突撃インタビュー!

いよいよ11月12日(水)よりDVDレンタル/オンデマンド配信開始、26日(水)にDVDコンプリートボックスが発売する『オリジナルズ』。12月17日(水)にはブルーレイコンプリート・ボックスの発売が決定した本作で、第19話に登場する医師・シェスキ役でアフレコに挑戦した、お笑いトリオ・パンサーの向井慧に突撃インタビュー!

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――海外ドラマ吹替のアフレコやってみて、いかがでしたか?

アフレコっていう仕事をちゃんとセリフとしてやるのが初めてだったので、めちゃくちゃ難しい仕事だなとあらためて思いました。

――収録は長い時間かかったのですか?

意外と...そうですね、収録は1時間かかってないくらいだったんですけど、多分まあ、「こんな感じだろう」みたいな空気がありましたね。

――本当は3時間くらいかかるだろうと現場スタッフが予想していたところ、出来がいいので、スムーズに終わったという情報が届いていますが。

本当ですか!ここはもう太字です、太字のところです!太字にして頂ければと!ありがとうございます!

――先ほど公開アフレコを聞いて、取材陣のみなさんで「上手いよね」って話していたところです。

ありがとうございます。あの(取材)空間でやるっていうのもなかなか。記者会見で「パンサー」(三人)でっていうのはあるんですけど。(一人だと)やっぱり雰囲気が独特じゃないですか。普段は僕らお客さんを目の前にライブ等で笑って頂いたりするんですが、記者さんって笑いに来ているわけではないので(笑)。いつも尾形さんをすべらせてなんとかやってたんですけど、今回一人だったので...緊張しましたね、非常に(笑)。

――『オリジナルズ』の中でやりたい役はありますか?

いや、そりゃね。クラウスとかイライジャとか、「かっこいい」キャラやりたいですよ! でも、やっぱり自分の色んな経験とか総合して考えると、今回挑戦させて頂いたシェスキが丁度いいです。

――キャラに愛着も持たれましたか?

それはもう、何回も家で見たので。あとは、同居人に聞いてもらったりしたので、その分思い入れはあります。

――このドラマのファンとして観たとき、特に好きなキャラクターはいますか?

もう本当に、クラウス、イライジャはじめ、男性キャラも女性キャラも全員かっこいいし美人なんですよね。「あんなきれいなヴァンパイアなら全然かまれてもいいや」って見ながら思いましたね。

――練習したと伺いましたが、アフレコをするにあたって工夫した点はありますか?

一応やったんですよ、家で。実際の俳優が"出すっぽい声"を出さなきゃいけないわけじゃないですか。それっぽくやったんですけど、でもなんか物まねしてる人みたいになっちゃうというか...。浮くんですよね、なじまない...「ふざけたヤツが入って来た」、みたいな感じにどうしてもなっちゃって。色々大人っぽさを追求したりしてやってみたんですが、難しくて、同居人(ピースの又吉直樹、ジューシーズの児玉智洋)に聞いてもらって、そしたら「向井の声で演技したらいいんちゃう?」っていう又吉さんの言葉で、「自分の声でできる演技をしよう!」と思いました。

アフレコっていうとエディマーフィーみたいなイメージがあったので、そのくらいまでしなきゃいけないのかなと最初は思ったんですけど、やっぱり、無理で(笑)。で、自分の声の中で近づけるっていう作業にしました。

――このドラマではヴァンパイアの宿敵として狼人間が出てきて、噛まれるとヴァンパイアは死に至ってしまうという設定がありますが、向井さんにとっての狼人間は?

宿敵......やはり尾形さんですね。ライバルっていうか、武器も持たずに突っ込んでいくんですよ、戦場に。で、必ず死んで、それを、僕と菅さんが何とかカバーするっていう感じなので。前に出るたびに、ドキッとするというか。あんな味方に敵がいるとは思わなかったです。一番僕らを苦しめていますね。鍛えられます。強くはなると思います、敵のおかげで(笑)。

――今回のアフレコを経験されて、次に活かせるとか、芸に活かせるようなことなどはありましたか?

声だけで表現することがなかったので、「あっ、意外とこんなに言葉に向き合ったことなかったかな」みたいな発見がありました。一個のセリフを言うにしても、言い方を変えるだけで「合う」「合わない」が変わってくるって、あんまり考えたことなかったので。多分同じつっこみ方をしても、トーンを変えると伝わり方は違うんだなっていうのを、より意識するようになったかもしれないですね。

――普段はみなさん「動き」で笑いをとりにいくことも多いですものね。

そうなんです。身振り手振りでごまかせる部分もあるんで、ちゃんと言葉の発音を考えるきっかけになりました。

――次に海外ドラマの吹替の機会があったら、どんな役をやってみたいですか?

素敵な恋愛モノの主人公とかやってみたいですね。やっぱりかっこいいじゃないですか!ああいうの。あとは、顔が似てるっていわれるので、『アバター』の吹き替えをやってみたいです。『アバター』に出てくるキャラに僕顔が似てるってよく言われるんです(笑)。

――この番組では超常現象が出てくるんですけど、向井さん自身はそういった経験をされたことはありますか?

ロケで、心霊現象ロケのようなものに「パンサー」で行かせて頂いているんですが、起るんですよ、怖いことが! 例えば、水子の御堂に尾形さんが一人で出向き、何か怖いことが発生するまで居なきゃいけない、っていうのがあって。水子の御堂なのでこどものおもちゃなどがいっぱい置いてあって、「かざぐるま」が置いてあるんです。地下にあったんですけど、何個かあるうちのかざぐるまが一個だけすごい勢いで回ったりとか...。風もないし、もしあったとしても、何個も回っていないとおかしいじゃないですか! 怖いですね...。霊能力者の方も、そういうときに必ず来てくれるんですよ。ロケが全部終わった後、お祓いをしてくれるんです。基本的には心霊ロケって必ず尾形さんがいくんですよ。で、僕らはモニタリングするだけみたいな設定で。だからまず尾形さんがお祓いしてもらって、次に僕がしてもらうんですが、めちゃくちゃ長いんですよ、僕のお祓いの時間が。何故僕のお祓い時間が長いのか聞いたら、「向井さんは尾形さんを心配するあまり、そのせいで向井さんの方へ霊が寄ってきてしまうんですよ。心配してくれる心があるから」って。でも次、菅さんは、すごい短いお祓いなんです。「全く心配していなかったんだ」という(笑)。

――ところで、ヴァンパイアや魔女は本当にいると思いますか?

『オリジナルズ』を観たら、「いるんじゃないかな」と思っちゃいますよね。尾形さんが、ちっちゃいころに赤鬼を見たっていう話をよくするんですよ。(一同笑)今までおれは、「そんなわけない」と。「ウソだろ」とか言ってたんですけど、でもこのドラマを観たら、いてもおかしくないくらい自然な世界観でいますからね~。

――ちなみに能力として身に着けるなら何がいいですか?

そうですね...魔女がいいですね、魔法とか使えたらいいなと。ウケてもらえる魔法とかあったら、ずっと使いますよね、くいっぱぐれないですから。人気者になる魔法とかね(笑)。

――この作品をどんな人に特に観てもらいたいですか?

一人で観ても楽しいと思いますけど、僕はみんなで観たらすごい楽しかったですね。ワクワク・ドキドキしながら、続きをみんなで楽しむ。その期間の生活が、家に帰りたくてしょうがないというか、みんなで予定合わせて、「この日一緒に見ようね!」って。楽しい生活の一部になりましたね。全部観終わっちゃって、寂しくなるというか。「はやく次が来ないかな~」って思っちゃいます。そういうのを共有できるので、友達同士で観たら、より楽しめると思います。

――三人で観ようというルールにしたきかっけは?

吹替のお話を頂いた後、たまたま第一話を「一緒に見るか」ってなって、そしたらみんなで「これ面白いな!」とハマり、「じゃあ三人一緒にいるときしか見ちゃだめね」っていうルールになったんです。

――みなさんそれぞれお忙しいのでは?

それがこの作品を観ていた期間は、みんな頑張って帰ってくるんですよ(笑)、忙しい中。三人一緒に面白さを共有できるという、いい時間でした。1話1話にあるんですよね、面白いポイントが。だからこそ見逃せないというか。全話注目して見ていただきたいですね!

『オリジナルズ』シーズン1
■DVD:11月12日(水) Vol.1~Vol.6 DVDレンタル/オンデマンド配信開始、11月26日(水)DVDコンプリート・ボックス(¥14,300+税/11枚組全22話収録)発売開始。
■ブルーレイ:12月17日(水)ブルーレイコンプリート・ボックス(¥16,200円+税/4枚組)発売開始。


Photo:向井慧
『オリジナルズ』
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