『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』ポーリー・ペレットのCBSジャンケット・インタビュー!

12年間続く大人気犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』。昨年末にはアメリカ本国で新スピンオフ『NCIS: New Orleans』もスタートし、まだまだその人気は衰えることを知らない。第3弾は、シーズン開始当初から出演している唯一の『NCIS』女性メンバー"理系女子"アビー・ショートを演じるポーリー・ペレット! その人気はアビーに憧れて理系の道に進んだという女の子たちもいるほど。影響力の強いキャラクターを演じる上で気をつけていることや、アビーとは正反対だというポーリー自身の性格についても語ってくれました。海外ドラマNAVIがお届けする"生"インタビューをお楽しみください!

 

――シーズン12のアビーはどうなりますか?

シーズン12は楽しいわよ。今(2014年11月下旬)ちょうどシーズンの中盤を撮影しているけど、今シーズン、アビーに春が来ているの。それから、キャラの過去についてのストーリーも展開するわ。ダッキーがロンドンにいた頃の話のエピソードもあるし、クリスマスのエピソードは、マクギーの過去とNCISの歴史についての話よ。今シーズン、アビーは黒のマニキュアをしているの。ニュースになったから知っている人もいると思うけど、染髪剤のアレルギーで頭がすごいことになって、救急病院に行ったの。それ以来、染髪ではなく、スプレーで髪を黒くするようになったから、手の爪が炭坑夫みたいに真っ黒になってしまったわ。私の地毛は茶色だったから、アビーの役柄のためにずっと黒に染めていたんだけど、それが長年蓄積されて大変なことになってしまったの。そんなワケで、プロデューサーのところに行って、「これからアビーは黒のマニキュアをするようになるの。素敵でしょ?」って聞きにいったら、「OK。好きにして良いよ」って返事だった。黒いマニキュアがシーズン12のアビーの新しい点よ。

――アビーのロマンスのお相手と今後の展開について教えて下さい。

彼女はこれまで、そういうのが少しあったけど、もうずっとずっとずーっとご無沙汰だった。そうして、パークレンジャー(公園管理人)のバートが現れた。しかも、製作側は、バート役にものすごいイケメンの俳優を起用した。ただ、バートは時々、姿を見せなくなるの。だから、今後の展開は分からない。ただ、二人はハロウィーンを一緒に楽しんだわ。実は、脚本家に「アビーの恋のお相手の名前を彼女のおもちゃ"サイのバート"から取ったら面白いわね」って言ったら、本当にそうしたの。同じ名前だって気づいたファンも多いんじゃないかしら。

――ニューオーリンズ版とのクロスオーバーのエピソードへの出演はどうでしたか? あなたもアビーもニューオーリンズに縁(ゆかり)がありますよね。

私はクロスオーバーの2話目に出演したの。私もアビーもニューオーリンズ生まれ。ただ、私は育ったのは別の場所だけど......。クロスオーバーのエピソードは2話ともロサンゼルスで撮影したの。撮影の時は南部訛りを話すことになって興味深かったわ。私の家族はみんなアラバマかテネシーに住んでいるから、私自身、南部訛りがかなり強い。だから、女優になって訛りをなくそうとがんばってきたのに、共演者はみんな南部訛りでセリフをしゃべろうと必死だった。「なんでみんな私みたいにしゃべろうとするの?」って感じだったわ(笑)。

――アビーとお別れする日が来ると思いますか?

アビーなしの世界なんて想像できない! アビーを失くす責任を私は負いたくなし、負おうとも思わないわ。私はこの仕事をいまだに毎日感謝している。新しい脚本を渡される度にアビーがどうなるのか楽しみでワクワクする。みんなからアビーをどんなに気に入っているか言われるけど、私も彼女のことが大好きなの。彼女は私の理想の人。私も彼女のようになりたいと思っているわ。

――アビーを演じるにあたって気をつけていることを教えて下さい。

アビーの高潔で誠実なところをキープするのはとても大事。なぜなら、アビーは人々に、特に若い女の子に強い影響を与えているからよ。約10年前にこのドラマを見始めた女の子たちは、大学で数学や科学、法医解剖学などを専攻し始めている。そんな女の子からだけでなく、PTAやお爺ちゃん、お婆ちゃんからも「アビー効果」についての話をいろいろ聞くの。女の子が数学や科学の道に進んで自分のキャリアを築く夢を持つようになったってね。女性は子どもを生み育てるだけの役割としてみられ、キャリアを築くことなど期待されていない時代は、この国でさえ、遠くない過去だわ。女性が理系の道に進むのも変だとみられていた。でも、こうして、テレビドラマのキャラが多くの若い女の子にインスピレーションを与えている。アビーの考えも人々に良い影響を与えている。彼女はちょっとイカれていて、たくさんタトゥーをしているけど、とてもいい人。模範的な人物になるよう気をつけているの。

――コスチュームで気をつけている点はありますか?

最初は黒のカーゴパンツにコンバットブーツ、そして黒のタンクトップというファッションだったけど、そのうち「アビーのスカートが短くなると視聴率が上がる」っていうジョークが出てくるようになってね。でも、それは本当だったの! 私たちは、アビーの衣装をとても楽しんでいるわ。さっきも言ったように、若い女の子たちに影響を与えるキャラだから、全国どこでも買えるものであるだけでなく、買いやすい、リーズナブルな値段の服を選んでいるの。そのままでは使わず、少しアレンジしているけどね。

――ソーシャルメディアについてどう思いますか?

フェイスブックはやらないけど、ツイッターはやっているわ。ツイッターには2つの利点がある。1つは、私は30以上の慈善活動に関わっているんだけど、何か注目をしてほしいときにツイッターというツールはとても役に立ってくれる。もう一つは、悪い噂を否定するのに役立つの。根も葉もない噂も、ツイッターでファンに「あれは全くのデタラメ」って直接伝えることができるわ。直接ファンと交流できるのも素敵。ソーシャルメディアを使って他人を傷つける人がいるのが許せない。コンピュータやスマホで、自分の手を使って人を傷つけるためにエネルギーを費やすという考えは、私には一生理解できないわ。直接、面と向かって「お前は最低のヤツ」と言うのは分かるけど、コンピュータやスマホで悪口をふれ回って、それを楽しむなんて理解不可能よ。

――アビーはハイテク機器を使いこなしていますが、ご自身はどうですか?

全然。ラップトップも大昔のものをいまだに使っているわ。新しいものに興味がないの。車だって昔のステーションワゴンに乗っていたから、信号待ちをしていたときに「ポーリー・ペレットじゃないか! なんでそんなボロ車に乗っているんだい?」って言われたこともあったわ。でも、その愛車はこの前、運転中にテキストを打っていた若者にぶつけられておしゃかになったの。お別れはとても悲しかったわ。その後、iPhoneをトイレに落として壊してしまった。車も携帯も新しいものにしなきゃいけなくて悲しかったわ。だって、機械音痴だから、どう操作して良いか分からないんだもの。

Photo:アビー・シュート(C)2014 CBS Broadcasting Inc.