『ウォーキング・デッド』原作者が、TV版で死なせたくないキャラは?

登場人物が予想外の末路を迎える大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』。それでも原作者のロバート・カークマンは、TVドラマ版ではどうしても死なせたくない登場人物がいるという。

米Vultureが伝えたところによると、今月上旬に開催されたニューヨーク・コミコンのパネルトークにおいて、カークマンはメリッサ・マクブライド演じるキャロルについて、次のように話したということだ。

「コミック版のキャロルは、ゾンビの終末世界において、人間がいかに壊れてしまうものなのかを表現する、僕なりの試みだった。一方ドラマ版のキャロルは、正直言うとコミックよりもずっとよくできた登場人物で、自分の身に起きた恐ろしい出来事によって、かえって強くなった人間なんだ。キャロルを死なせるのは...とてもじゃないができないよ」とカークマン。

そして、「番組の中でキャロルを死なせたい人はいるかい?」とカークマンが聴衆に尋ねたところ、大半の人は「ノー!」と答えたという(ただし、中には「イエス」と声を上げた人も、ちらほらいた模様)。

ちなみに、カークマンはこれまで命を落とした登場人物たちについては、(死なせる決断を)悔いると同時に、その決断を肯定してもいるとのこと。「番組で登場人物を死なせるのはコミックよりも難しい。俳優が関わっているし、みんないい人だしね――ノーマン(・リーダス)以外は」と、ダリル役のノーマンをからかいつつ述べている。

とはいえ、ノーマンに対する敬意も大きいようで、ダリルの成長は、ノーマンの貢献によるところが大きい、とも説明している。「ノーマンはもともと、(ダリルの兄の)メルル役のオーディションを受けていた。ノーマンのことがとても気に入ったので、新たな登場人物を彼のために作ることになったんだ。シーズン1のダリルは、メルルと同じく主人公に敵対するトラブルメーカーだったけれど、ノーマンの演技を見ているうちに、本当の人物像が見えてきたんだよ」と、カークマンは話している。

今度は誰が命を落とすのか気になる『ウォーキング・デッド』シーズン6は、FOXチャンネルにて毎週月曜21:00から放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン6
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