【お先見!】『Grandfathered』 『フルハウス』ジョン・ステイモスと『クリマイ』パジェット・ブリュースター共演の新コメディ!

ジョン・ステイモスといえば、医療ドラマ『ER 緊急救命室』のトニー・ゲイツ役でも知られているが、やはり何といっても!ファミリー・コメディ『フルハウス』でのジェシー役が一番有名だろう。義兄ダニーと亡き姉との間に生まれた3人の姪たちを義兄、義兄の親友ジョーイと一緒に育てていく、若くてカッコ良くて優しくてロックンロール♪命なジェシー。「あんなステキなおじさんが親戚にいたらいいな~♪」と女の子なら誰でも思わずにいられないキャラクターでしたよね~! そしていよいよ今月、Netflixにて待望のスピンオフ『フラーハウス』も配信開始。このスピンオフは、タナー家の長女D.J.や次女ステファニーが主人公だが、もちろんジェシーも数話に登場する。

 

でも待って! その前に、ジョンが主役を演じる別のコメディをご紹介したい! それは現在、米FOXで放送中の『Grandfathered(原題)』! タイトルは「(予期せず知らないうちに)おじいちゃんになっちゃった!」という意味。放送開始早々、シーズン1のフルシーズン放送が決定した人気コメディだ。

ジョン扮するジミーはオシャレなレストランのオーナーでビジネスも大成功。50歳になった今も、優雅で自由な生活を謳歌中の独身貴族プレイボーイ。窓から望める夜景が美しい高級高層コンドミニアムで一人で暮らして、ガールフレンドたちと楽しい日々を過ごしていたが...ある日のこと! いきなり自分の眼の前に25歳の男性ジェラルド(『ドレイク&ジョシュ』のジョシュ・ペック)が「僕はあなたの息子です。そしてこの幼い娘はあなたの孫イーディ!」と、もうすぐ2歳になる娘と一緒に現れたから一大事! 青天の霹靂! ウソ? マジ? 予期せぬ事態に驚きを隠せないジミー。

自分自身とビジネスのことばかりに夢中になっていた、少々自分勝手な中年男性ジミー。自分の前にいきなり現れた、成人した息子と孫娘の存在を最初は何となく戸惑っていたが、次第に受け入れ始める。「今まで息子に何もしてあげられなかった日々を取り戻そう!」と、父性愛に目覚めて家族絡みのイベントに参加したり、ベビー・シッターを引き受けたりして、未知のアットホームなことにチャレンジして失敗しながらも楽しんで、それまでとは全く違った人生を送ることになっていくストーリーだ。息子のジェラルドがこれまたおっとりして頼りない性格だから、ジミーは何に対しても少々おせっかい気味に「よし! 息子よ、私が何とかしてあげよう!」と思ってしまうのであった。

そしてもう一人、気になるキャストがいる! 25年前にジミーと短い間、付き合って別れた後に妊娠が発覚したが、そのことをジミーには告げずに音信普通だった、かつての恋人サラ、つまりジェラルドの母を演じるのが、パジェット・ブリュースター! パジェットといえば、犯罪捜査ドラマ・ファンならば知らない人はいないであろう。『クリミナル・マインド FBI行動分析課』では、FBI特別捜査官エミリー・プレンティスを演じていた。頼りがいがあって面倒見が良く、多国語を操る才女エミリーは私の大好きなキャラクターだった。数年前に、パジェットが『クリミナル・マインド』を降板した時はとても残念だったが、降板の主な理由が「6シーズンもエミリー役を演じてきたことは素晴らしい経験だったが、これからはコメディ作品にも出演してみたい!」であった。ここ数年、いくつかの既存コメディにゲスト出演していたが、やっと『Grandfathered』でレギュラー役として活躍することになって、ファンとしては非常にうれしい。パジェットが演じるサラは25年間、一人で息子を育ててきたシッカリ者。ジミーとサラは「昔のような恋愛関係になることはないし、お互いのことに興味ない」と言いつつも、やっぱりお互いが気になるみたいな態度もチラリと見られる。母親役、祖母役、同時に恋愛にも現役の独身女性を演じるパジェットが、このコメディを楽しんで出演している様子が伝わってくる作品だ。

『Grandfathered』は、爆笑ドタバタ・コメディというよりは、クスッと微笑んでホンワカ♪心温かくなるファミリー・コメディ。やっぱりジョン・ステイモスには、こういうコメディが似合うな~♪一見、チャラ男でお調子者タイプだけど、芯は心優しい男性役が似合うな~♪と思わずにはいられないのでした。

Photo:ジョン・ステイモス©NYPW/FAMOUS