ハリウッドにおけるダイバーシティの欠如は、現実社会そのもの!?

当サイトでもこれまで何度か取り上げてきた、ハリウッドにおけるダイバーシティ(多様性)問題について、このほどアフリカ系のケリー・ワシントン(『スキャンダル 託された秘密』)とインド系のアジズ・アンサリ(『マスター・オブ・ゼロ』)が、それぞれの意見を述べた。米Varietyが伝えている。

対談企画で顔を合わせた二人。ケリーが、「みんな、映画よりもTVのダイバーシティについて多く話しているような気がするの。なんでそんなことになるのか理解できないわ。どう思う?」とアジズに意見を求めると、彼は「分からないよ。もしそれについて述べるとしたら、僕はクリエイターにはもっと多様性が必要だと思う」と返し、自身が製作総指揮も務める『マスター・オブ・ゼロ』について話し始めた。

「僕らの番組では、インド系とアジア系が製作を担当しているからね。他のドラマよりも多くのインド系とアジア系のキャストが出ているのは、それが理由だと思う。僕らにはいろんな人種の仲間がいて、ドラマを撮っている時に"おー! これはいろんな人が集まっているな"なんて思ったりはしなかったんだ」と、製作陣が多人種だったことで意図せずに様々な人種が集まったとアジズは説明している。

ケリーとアジズによれば、ハリウッドにおけるダイバーシティの欠如は、より大きな問題の反映に過ぎないという。アジズが「New York Timesで、あらゆる業界の意思決定者が白人だと示した記事を読んだよ」と言うと、ケリーも「今年のアカデミー賞授賞式で、ダイバーシティの欠如が叫ばれたのはいいことだと思ったの。みんながハリウッドの実情に目を向けたから。でも、それだけじゃダメ。あらゆる業界が白人ばかりなのよ」と続け、これは社会全体の問題であると口を揃えている。(海外ドラマNAVI)

Photo:
ケリー・ワシントン (C)Ima Kuroda/www.HollywoodNewsWire.net
アジズ・アンサリ  (C)Ima Kuroda/www.HollywoodNewsWire.net