LAスクリーニング2016:NBCUniversal作品紹介

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■『Taken』
映画『96時間』の前日譚で、リーアム・ニーソンが演じた主人公ブライアン・ミルズの若かりし日を追うサスペンス・アクション。

自分の関わった事件のせいで愛する妹を亡くしてしまうブライアン。復讐に燃え、国家保安省特殊部隊に入り、敵を倒すための最強技術と技能をマスターしていく。

映画の製作・脚本を担当したリュック・ベッソンを製作総指揮に迎え、TVシリーズ『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』の英国俳優クライヴ・スタンデンがブライアン役、『フラッシュダンス』で注目を浴びて以来、映画・TVで活躍するジェニファー・ビールスがブライアンを庇護する国務長官特別補佐官として脇を固めている。

製作スタジオ:NBC
放送局&放送開始日:NBC 未定
製作総指揮:リュック・ベッソン
出演者:クライヴ・スタンデン、ジェニファー・ビールス、ヴィクトリア・スノウ(『ヘイヴン-謎の潜む町-』)ほか

■『Emerald City』
『オズの魔法使い』の後日談として、ベストセラー小説にもなっている作品のTVシリーズ化。ジェニファー・ロペス主演のファンタジー・サスペンス映画『ザ・セル』で名を馳せ、奇抜な映像スタイルで有名なターセム・シン監督が10エピソードを手がけることでも話題となっている。シン監督とは『ザ・セル』でともに仕事をし、TVシリーズ『LAW & ORDER クリミナル・インテント』でもお馴染みのヴィンセント・ドノフリオがオズの魔法使い役で出演している。

カンザス州に住むドロシーは、町の病院で看護婦をしている気立てのいい女性。雲行きがやけに怪しくなったある日のこと、竜巻警報の真っ只中に帰宅中だったドロシーは間一髪でパトカーに拾われる。そのとき遂に追いついてきた竜巻に警察犬ともども、車ごとさらわれるドロシー。空中を舞って着いた先は、見慣れない景色と黄色いパウダーが散らばった道の続く妙な場所だった。魔女みたいな女性や変わった格好をした男たちから聞いた話を寄せ集めると、どうやら自分はカンザス州にいないばかりか、おとぎの国の果てまで飛ばされてきてしまったようだ。道中出会ったハンサムなワケあり青年ルーカスと地元民からトトと名付けられた警察犬と共にドロシーの大冒険が始まる。

スペイン、クロアチア、ブダペストなどの豪華なロケ地で撮影された本作は、『オズの魔法使い』に興味のない人でも一見の価値あり。

製作スタジオ:NBC
放送局&放送開始日:NBC 未定
製作総指揮:ショーン・キャシディ(『CIA:ザ・エージェンシー』)、ジョシュ・フリードマン(『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』)ほか
出演者:ヴィンセント・ドノフリオ、アドリア・アルホナ(『TRUE DETECTIVE/ロサンゼルス』)、オリヴァー・ジャクソン=コーエン(『セルフリッジ 英国百貨店』)ほか

■『Pure Genius』
ハイテク界のミリオネアである青年が最先端の医療機器と型破りの外科医を迎え入れ、医療界に挑戦していくドラマ。

最先端の手術を施したことで患者を失い、第一線から退くことを余儀なくされた外科医ウォルター・ウォラス。そんな時、テクノロジーで巨万の富を築いたジェームズ・ベルという若者から会いたいと連絡を受ける。待ち合わせ場所に赴いたウォルターを最先端の知能と技術が終結した夢のような医療施設が待っていた。ジェームズが持つテクノロジーの天才的知識と、ウォルターの型破りな外科技術と才能で難病に挑み医療界を変えていこうと誘いを受けるウォルター。人生経験は浅いがパッション溢れるジェームズと、技術は高いが情熱を失いつつあったウォルター。二人の純天才の医療界に挑む戦いが、いま幕を開ける。

1997年にジュリア・ロバーツの元恋人役を演じた映画『ベスト・フレンズ・ウェディング』で一躍脚光を浴びて以来、これといったヒット作に恵まれていなかったダーモット・マローニーが主人公の天才外科医ウォルターという久々の当たり役、映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』のトッドこと"アス・キッカー"役のオーガスタス・プリューがテクノロジー界の天才ジェームズを演じている。ドラマのために作った医療テクノロジーかと思いきや、なんと実在する機器や治療法を取り入れている点にも注目。

製作スタジオ:NBC
放送局&放送開始日:CBS 未定
製作総指揮:ジェイソン・ケイティムズ(『ロズウェル/星の恋人たち』)、デヴィッド・セメル(『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』)ほか
出演者:ダーモット・マローニー、オーガスタス・プリュー、ブレンダ・ソング(『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』)ほか

■『Falling Water』
『ウォーキング・デッド』と『HOMELAND』の製作チームを結集、『インセプション』を彷彿とさせるスリラー。

3人の異なるキャラクターがそれぞれ見ている悪夢。尋常ではない悪夢の意味を調べていくうちにやがて3人が出会い、個々の悪夢がある一つの大きな夢を砕いた破片であり、彼らの抱える問題を解決する糸口でもあることが明らかになる。お互いの悪夢に深入りしていき、狂気の深淵を覗き込むことになる彼らがそれぞれの夢をつなぎ合わせた時に浮かび上がってきたのは、壮大な陰謀だった。

今作は、『HOMELAND』の製作総指揮を務めキャリアの絶好調にあった2013年に65歳で急逝したヘンリー・ブロメルが最期に脚本を手がけた作品となる。

製作スタジオ:NBC
放送局&放送開始日:USA Network
製作総指揮:フアン・カルロス・フレスナディージョ(『28日後...』)、ゲイル・アン・ハード(『ウォーキング・デッド』)ほか
出演者:ウィル・ユン・リー(『HAWAII FIVE-0』)、デヴィッド・アヤラ(『ワイルド・スピード EURO MISSION』)ほか

■『My So-Called Wife』
1990年代半ばに、クレア・デインズを有名にした『アンジェラ15歳の日々』というTV番組があったが、その原題だった『My So-Called Life』にひっかけてのネーミングの作品。だが、そちらとは内容も全然違う大人のコメディ。

マディはその美貌とセクシーなフランス訛りの英語を巧みに操って男を抱え込む結婚詐欺のエキスパート。今回もエズラという無垢な青年を釣り上げて、銀行口座の中身すべてにクレジットカードも上限まで使ってすべていただいた。忽然と消えてしまった愛する妻と、残高ゼロの口座に気付き、まるでキツネにつままれたような気分のエズラ。結婚詐欺なんて恥ずかしくて親戚一同にも顔向けできないし、無一文になってお先真っ暗意気消沈。弱みを握られているから警察にも行けないし...と落ち込みの極地にいると、ひょんなきっかけで同じ手口で騙されたという青年リチャードと出会う。お互いに思い出を語るうちに、怒りがふつふつと煮えたぎってきた二人は、徒党を組んでなんとか詐欺女を見つけ出して吊るし上げようと作戦を練るが...。

マディ役は『ザ・ラストシップ』のシーズン2に出演したインバー・ラヴィ。インバーは、復活版『プリズン・ブレイク』にも出演が予定されている注目の女優だ。

製作スタジオ:NBC
放送局&放送開始日:Bravo 未定
製作総指揮:ポール・アデルスタイン(『プライベート・プラクティス:LA診療所』)ほか
出演者:インバー・ラヴィ、アーロン・ダグラス(『バトルスター・ギャラクティカ』)、マーク・ハレリック (『メンタリスト』)ほか

■『Midnight, Texas』
HBOの人気シリーズ『トゥルーブラッド』の原作となった本の著者シャーレイン・ハリスによる同名小説をベースにし、『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』や『エージェント・オブ・シールド』シリーズのクリエイターたちが製作総指揮として参加している注目のホラーコメディ。

マニーは、亡くなった祖母から受け継いでしまった霊能力のおかげでやたらと死んだ人が見えることから、この世のものではないトラブルに巻き込まれっぱなしで人間界でもトラブル続き。またもや今まで住んでいたところを追い出され、キャンピングカーで別の町に移動。助手席にいきなり現れてペラペラとよく喋るおばあちゃんの幽霊を相棒に、行き着いた先は埃っぽくてひと気の少ない小さな町ミッドナイト。変な住人が多いけど自分も変だし、とりあえず部屋を借りることに。そのうち、町の人間が自分とそう違わない"人種"で、予言師だの魔女だの吸血鬼だのであることが判明! でも、喜んだのも束の間、謎の殺人事件に巻き込まれたり、邪悪な魂と渡り合ったりと頭痛のタネが絶えない。始末が悪いのは近くの街に住んでいる暴走族どもと、住人にいつも疑惑の目を向けている地元の警官たちでミッドナイトを無きものにしようと企んでいるようだ。あの世とこの世のトラブルだらけで、マニーをはじめとする住人は町とお互いを守り切れるのか?

カッコいいけどおとぼけ風なマニー役は、ドラマシリーズ『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』でチェーザレ・ボルジアを演じたフランソワ・アルノー。最近は『ブラインドスポット タトゥーの女』にも重要な役で出演するなど活躍している。

製作スタジオ:NBC
放送局&放送開始日:NBC 未定
製作総指揮:モニカ・オウス=ブリーン(『エージェント・オブ・シールド』)、ニールス・アルデン・オプレヴ(『アンダー・ザ・ドーム』)
出演者:フランソワ・アルノー、ディラン・ブルース(『オーファン・ブラック』)、ピーター・メンサー(『スリーピー・ホロウ』)ほか

■『Chicago Justice』
『シカゴ・ファイア』『Chicago P.D.(原題)』など一連の「シカゴ」シリーズの一環で、今回は、シカゴを担当する州検事のチームが主役となる法律/犯罪ドラマ。

白人警官に背後から撃たれて下半身不随となった黒人青年をめぐる事件で、シカゴの街は人種間のテンションが高まり一触即発の緊張感を帯びていた。シカゴが傘下となるクック郡の州検事ジェフリーズは、もし丸腰の青年を背後から撃ったのがシカゴ警察の責任になったら街中で暴動が起きることは目に見えていた。この事件を担当できるのは切れ者検事ピーター・ストーンしかいない。人種を境にシカゴが真っ二つに裂かれてしまう可能性のある事件を任されたピーター。警官の行動を正当化する決め手となる証拠がないまま、裁判の日にちが刻々と迫っていた。

主人公ピーター・ストーンを演じるのはイギリスのアクションシリーズ『ストライクバック:極秘ミッション』のフィリップ・ウィンチェスター。州検事ジェフリーズには『ロッキー』シリーズでお馴染みのカール・ウェザーズ。第1話は全米で放映中の警察ドラマ『Chicago P.D.』と今年から放送が開始された医療ドラマ『「Chicago M.D. (原題)』のキャストも顔を出すクロスオーバー・スタイルになっている。

製作スタジオ:NBC
放送局&放送開始日:NBC 未定
製作総指揮:アーサー・W・フォーニー(『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』)ほか
出演者:フィリップ・ウィンチェスター、カール・ウェザーズほか

(取材・文: 明美・トスト / Akemi Tosto)

※タイトル、クレジットはLAS2016開催時のものです。実際の放送時には異なる場合があります。