9月18日(日)に行われた第68回エミー賞授賞式で、昨年に続き作品賞を受賞し、さらに脚本付きの番組としては、累計でエミー史上最多の受賞を果たした『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下、GOT)。そのスピンオフ、とりわけGOTの前章となる作品の噂は、かねてからファンの間で話題になっている。この噂について、原作者と製作者たちが発言した。
米TV Lineなどが伝えたところによると、ショーランナーのデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスは、授賞式の直後に行われたバックステージのインタビューに応じ、噂についてコメントしたという。
このインタビューの中で、ベニオフは「(前章については)(原作者の)ジョージ(・R・R・マーティン)に訊いたほうがいいかもしれません」とまずは断ったうえで、次のように述べている。
「ジョージが作り出した世界は素晴らしいですし、とても豊かなものです。ウェスタロスを舞台にすえた別のシリーズは作られるでしょう。でも僕たちにとっては、これ(GOT)が最後です」と、ベニオフは話し、たとえスピンオフが作られることになっても、自分たちは参加しないと明言した。
また、マーティン本人は、「GOTの物語に至る架空の歴史を記した資料は何千ページとあります。だから設定は山ほどあるし、今も書き足しているんです」とコメント。しかし、ぬか喜びは禁物のようで、「現時点では、番組を完結させなければならないし、私自身も、あと小説を2巻書き終えないといけない。ですから(噂は)全て憶測です」と続けた。
なお、放送局の米HBOで番組編成責任者を務めるケイシー・ブロイズは、今年5月の時点で、「(スピンオフの話は)協議しました。私自身は反対してはいませんが、クリエイティブな観点から理にかなったものでなければなりません」と噂に釘を差し、さらに「具体的な計画はありません」とも言い添えている。スピンオフを期待するのは時期尚早のようだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:ジョージ・R・R・マーティン
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