エミー賞主演女優賞に輝いたタチアナ・マズラニー、『オーファン・ブラック』完結にあたって名残り惜しい役は?

9月18日(日)に行われた第68回エミー賞授賞式で、当初は大穴と目されつつも、強豪を押さえて見事、主演女優賞を手にしたタチアナ・マズラニー(『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』)。その彼女が、授賞式当日のレッドカーペットにおいて、米TV Guideのインタビューに答えた。

クローン人間として生まれた女性たちを中心に物語が展開するサスペンス・ドラマ『オーファン・ブラック』は、次に作られるシーズン5で完結することが決まっている。最終章となるシーズン5の展開について訊かれたタチアナは、「(クローンのキャラクターの物語は)みんなそれぞれ違う終わりを迎えるでしょうね。ハッピーエンドではない人もいるかもしれないし、中には、少々悲劇的な終わりを迎える人もいるかもしれない」と、穏やかでない可能性を匂わせた。

タチアナは本作で、パンクな主人公サラ、平凡な主婦のアリソン、理系の大学院生コジーマ、殺し屋のヘレナなど、個性豊かなクローンを巧みに演じ分けている。いずれのキャラクターもファンは愛着を寄せているだけに、上の発言は気になるところだ。

さらに、"シリーズ完結にあたって一番名残り惜しいのはどのキャラクター?"という問いには、「ヘレナか、もしくはアリソンかな。奇想天外なことをする機会を与えてくれるから。例えばヘレナを演じる時は、動物的になって、普段やってはいけないようなことができる。混乱を引き起こして、みんなをギョッとさせるのは俳優として楽しいのよ」と答えている。

番組開始当初から"エミー賞にふさわしい演技力"と批評家筋やファンに評価され、とうとう本当に栄冠を手にしたタチアナ。彼女の演じるクローンたちの最後の物語を楽しみに待ちたい。『オーファン・ブラック』シーズン5は、米BBC Americaにて2017年に放送予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』
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