日本でもおなじみのイベントとなりつつあるハロウィン。今回、アメリカ・ロサンゼルスからその楽しみ方を3回にわけてお届けします! 第2回は、誰でも見られる有名なパレード情報。
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ハロウィンを盛大に祝うアメリカは現在、仮装のためのショッピングや、パーティーの計画ですっかり盛り上がっています。
ハリウッドのセレブたちは毎年、仮装姿でホームパーティーやナイトクラブに登場し、その姿が翌日テレビやインターネットで話題となります。仮装が派手だったりユニークであるほど注目されるので、高度な技術を持つメイクアップアーティストや、スタイリストをわざわざ雇ったりもしてるんです。
けれど、仮装がすごいのは彼らだけではありませんよ! なんと、インパクトの強い仮装をした人たちに出会えて、しかも入場料や招待状なしで参加できる素敵な場所がロサンゼルスにあるんです。
今回は、どんなイベントが開かれるのか、その風景や集まる人たちについてご紹介します。
■世界の歌姫も参加するパレード
毎年、ハロウィン当日にはウェストハリウッドの中心部でハロウィンパレードが開催されます。ウェストハリウッドと言えば、住民のうち40%以上がLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)。ですからハロウィン当日は午後6時から午後11時まで街の一部が歩行者天国となり、ここで世界中の美しいトランスジェンダーの派手な仮装姿、筋肉が強調された衣装を着たゲイの男性などを見ることができます。
もちろん、ストレートの人たちも参加していて、年齢層も赤ちゃんからお年寄りまでと幅広く、誰でも無料で楽しむことができちゃいます。
有名な人がゲストとして登場することもあるんですよ。以前、歌手のリアーナがここで行われたパレードのクイーンとしてウェストハリウッドの街から公式に選ばれ、セレモニーに参加して話題になりました。
■本物の警官との"共演"も!
歩行者天国となった通りを歩いていると、ゲイバーの店外ステージで踊ってチップを稼ぐホットなダンサーや、イベントのステージに立つDJ、その音楽にノリノリになって派手な衣装で踊る人々などが目に入ります。
テレビ局のリポーターたちが自ら仮装して、ユニークな衣装を着たイベント参加者から話を聞いている姿なんかも目撃できちゃいます。
仮装としては、グループで着るスーパーヒーロー系、民族衣装、頭から被る大きな仮面、竹馬に乗って着る非常に背の高いモンスターのような衣装など、たくさんのユニークな姿を見ることができます。
映画スター、TVドラマスターになりきっている人もよくいます。筆者は以前見た人では、『ママと恋に落ちるまで』でバーニーを演じたニール・パトリック・ハリスのお面をつけている人や、ベッカム夫妻になりきったカップル、レディー・ガガやエルビス・プレスリーに外見だけでなく話し方までなりきっている人などがいました。
皆さん、「写真を撮っていい?」と聞くと、快く引き受けてくれます。「写真を撮って!」とポーズを取り始める人もいるんです。
そしてなんと! 本物の警察官たちが、パトロールカーや白バイの前での撮影を快く承諾してくれます。さらには、白バイに座らせてくれたり、パトロールカーの横で逮捕するフリをしてくれたりもするんです。ですから、囚人のコスチュームを着た人が本物の警官と嬉しそうに写真を撮っていたり、警官コスチュームの人が本物と並んで撮影している場面を目撃できるんです。
いかがでしたか?
こうしたイベントの周辺を歩けば、家のハロウィン飾りつけの様子を見ることもできちゃいます。こんなにもたくさんのことが無料で楽しめる場所があれば、パーティーに行かなくても十分ハロウィン気分を味わえちゃいますよね。この時期にロサンゼルスへ旅行する予定があれば、パレードへも足を伸ばしてみてはいかがでしょう?
(写真・取材・文/Risa Clark)
Photo:
リアーナ (C)zumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net
ニール・パトリック・ハリス (C)Izumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net