90年代ポップ・カルチャーの代名詞で社会現象まで引き起こした映画『トレインスポッティング』。主演のユアン・マクレガーをはじめ、監督のダニー・ボイル、脚本のジョン・ホッジとオリジナルのスタッフ&キャストが再集結し、その続編『T2 トレインスポッティング』が本国イギリスで大ヒットスタートを飾った。日本をはじめ、各国で再び"トレスポ"旋風を巻き起こした本作。この度4月14日(金)に56歳の誕生日を迎えたベグビー役のロバート・カーライルの場面写真が初公開となり、彼自身が続編のお気に入りシーンについて語った。
仲間たちから大金を持ち逃げした前作のラストから20年。突如、オランダから故郷スコットランド、エディンバラに舞い戻ったマーク・レントン(ユアン)。そんな彼に裏切られたのが007オタクで女たらしのシック・ボー イ(ジョニー・リー・ミラー)、アルコール中毒でケンカっぱやいベグビー(ロバート)、そしてヘロイン中毒者でありながらもレントンと最も仲の良かったスパッド(ユエン・ブレムナー)の3人だ。20年の時を経て再会する4人が想像した未来と現実の中で葛藤する4人の姿を前作同様、ボイル監督がメガホンを取った。
昨日14日はベグビー役のロバートの56回目の誕生日。ロバートといえば、前作『トレインスポッティング』出演後、続く『フル・モンティ』では男性ストリッパー役を演じ、英国アカデミー賞主演男優賞受賞。ハリウッド大作から舞台まで様々な作品に出演し、近年では海外ドラマシリーズ『ワンス・アポン・ア・タイム』でゴールド役を演じるなど人気を博している。
自身の出世作である"トレスポ"についてロバートは「スコットランドでは成功すると思っていたけど、あんなに成功するとは思わなかった」と公開当時を振り返った。"ベグビー"という役柄について「ベグビーは友達のような存在になったよ。彼は間違いなく20年間僕を追い続けてきたよ。どこに行っても人々はベグビーを知っていて、セリフを言ってきたりした。ベグビーは精神的に異常だけど人々は変な方法で彼を愛しているといえるよ」と振り返っている。
そんな20年後を描く続編『T2 トレインスポッティング』では"ベグビーがスパッドに彼の話をするように要求する、ユエン・ブレムナーとの共演シーン"をお気に入りのシーンに挙げ、「そのシーンは映画のテーマにあるように回想をカプセルに入れて保存するようなシーンなんだ」と語った。さらに同シリーズの原作者アーヴィン・ウェルシュは、ベグビーを主役にした「ザ・ブレイド・アーティスト」の映画化についてもほのめかすなど"トレスポ"旋風はまだまだ続きそうだ。
スコットランド、エディンバラ。大金を持ち逃げし20年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきたマーク・レントン。表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイ、家族に愛想を尽かされ孤独に絶望しているスパッド、刑務所に服役中のベグビー。想像通り? モノ分かりの良い大人になれずに荒んだ人生を疾走する彼らの再会、そして彼らが選ぶ未来とはー。
『T2 トレインスポッティング』は4月8日(土)より丸の内ピカデリーほかにて大ヒット公開中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『T2 トレインスポッティング』