映画『オズの魔法使い』をモチーフに全く新しいファンタジーアクションを展開し話題となった米NBCの『エメラルドシティ』が、シーズン1をもって終了となることが明らかとなった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。
同作は、奇才ターセム・シン監督(『ザ・セル』『白雪姫と鏡の女王』)がシーズン1の全10話を手がけるだけあり、監督が得意とするダークでミステリアス、かつ壮大な世界観が表現されている大人向けファンタジーアドベンチャー。『LAW & ORDER クリミナル・インテント』や『ジュラシック・ワールド』などで知られる名優ヴィンセント・ドノフリオが魔法使いを演じている。
今年1月より全米での放送が開始した今作だが、それまでには長い道のりがあった。NBCは2014年~2015年の放送を予定し10話分のエピソードをオーダーしていたが、企画段階から先へ進まず。その翌年、2015年春の新シリーズとしてまたも10話まとめての企画をはじめたが、結局2017年まで放送が開始されることはなかったのだ。
しかし、放送開始後も視聴者の心をつかむことはできず、プレミア放送時には450万人だった視聴者数も、第10話では290万人へと落ち込む結果に。Varietyの評論家、モーリーン・ライアンは今シリーズへの厳しい評価の原因は"避けることのできないオリジナル版との比較"だとコメントしている。
なお、NBCが今年の新シリーズの終了を決定したのは『ハイスクール・ミュージカル』のヴァネッサ・ハジェンズが主演を務める『Powerless(原題)』に続き2作品目となる。(海外ドラマNAVI)
Photo:ヴィンセント・ドノフリオ
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