『スター・トレック:ディスカバリー』予告編への"荒らし"に、ジョージ・タケイがコメント

『スター・トレック』ファンの期待を集める新たなTVシリーズ『スター・トレック:ディスカバリー』。先日、本格的な予告編が初めて公開され、大きな反響を呼んだが、多様性を重んじる内容を攻撃する人も中にはいるようだ。そうした否定的な声に対して、『スター・トレック』シリーズでアジア系のクルー、スールーを演じたジョージ・タケイがコメントした。

アジア系とアフリカ系の女性が、宇宙船の船長並びに副長として登場する予告編に、TwitterやYouTubeでは、「白人軽視だ」「また女の指揮官か」と反発する人たちがいる。米MSNBCのトーク番組でコメントを求められたジョージは、このことについて「今日の社会には、"荒らし(troll)"と呼ばれる異星人がいますからね」と笑った。

そしてジョージは、「『スター・トレック』の世界には"IDIC(無限の組み合わせにおける無限の多様性)"という言葉があります。彼方に存在するものへの好奇心から、私たちは人類未踏の地に乗り出しました。宇宙に出れば、いっそう多様性に満ちた世界に遭遇します。多様性が基調となっている作品なのです」と、作品の世界観を説明。「"荒らし"をする人たちは、まだ放送されていない新しいシリーズを一話も見ていないし、『スター・トレック』の歴史も知らない」と続けた。

さらに、「(クリエイターの)ジーン・ロッデンベリーは、多様性の中に強さがあるという認識から『スター・トレック』を生み出しました。そして、多様性の中に生命の喜びもあるという認識を持っていたのです」と、ジョージは締めくくっている。

『スター・トレック:ディスカバリー』は、カーク船長による5年間の調査飛行から10年前の設定で、新たな宇宙船と新たなクルー、新たな冒険を描く作品。日本ではNetflixにて配信される。(海外ドラマNAVI)

Photo:ジョージ・タケイ
(C)Ima Kuroda/www.HollywoodNewsWire.net