『クリミナル・マインド』第12シーズンの見どころと永遠なる魅力について分析!

ファン待望の『クリミナル・マインド FBI行動分析課』の第12シーズンが、いよいよWOWOWプライムにて9月5日(火)より放送開始! 過去にないほどメンバーの顔ぶれが大きく変化するのはもちろん、話題性のある波乱に満ちたジェットコースター級のストーリーが続くシーズンだ。米国在住の私はすでに同シーズンを観終わっているが、ここではストーリーのネタバレなしに、"シーズン12の見どころポイント!"と新旧メンバーの紹介をしてみよう!

 

『クリミナル・マインド』といえば、眼を覆いたくなるようなゾ~ッとする残忍な事件を扱いながらも、個々の特性が優れた個性豊かなBAU(行動分析課)メンバーのプロファイリング能力と行動力、そしてチームワークによって事件を解決していくストーリーがファンをとりこにしている。

まずはなんといっても、このシーズンで一番ショッキングな出来事は、当サイトでもお伝えした通り、シーズン1初回からのオリジナルメンバーであり、チームリーダーのアーロン・"ホッチ"・ホッチナーを演じるトーマス・ギブソンが、第12シーズン開始早々、撮影中に製作者兼脚本家と口論の末に解雇されてしまったこと! ホッチの最後の登場シーンについては、ここでは述べない。しかし、トーマス(=ホッチ)の大ファンである私は、ホッチ不在のチームに対して、埋めようのない空白感で胸がしめつけられる!とだけ言っておこう。ここでホッチ・ファンの皆さんは「ホッチがいないならもう観ない!」と思うかもしれない。でもチョット待って! 心を落ち着かせて新チームを吟味してほしい。

まず、シーズン初回から新メンバーとして登場するルーク・アルヴェス。演じるのは、犯罪捜査ドラマファンには『CSI:マイアミ』のエリック・デルコ役でおなじみのアダム・ロドリゲスだ。前シーズンで降板したシェマー・ムーア演じるデレク・モーガンの穴を埋めるべく加入したルークは、FBI逃亡者特捜班に所属する行動力に優れた特別捜査官。逃亡中のシリアルキラー追跡になくてはならない存在だ。明るく頼れる兄貴的な立ち位置でありながら、ユニークな冗談も飛ばす親しみやすい性格だが、どうも彼の存在に納得がいかないメンバーが一人いる。それは...ペネロープ・ガルシア(カーステン・ヴァングスネス)

血の繋がった兄妹のような、無二の親友のようなモーガンとガルシアは切っても切れない特別な関係でしたよね~♪ モーガンがいなくなって数ヶ月が経ってもガルシアの"モーガン・ロス"が癒されることはない。そのため、どうしてもルークに辛く当たってしまう。冗談とも本気とも取れるガルシアの彼に対する冷たい態度は、マジで「ルークかわいそうだな~!」と思ってしまうほど(笑) モーガンとガルシアの会話同様、ルークとガルシアのやり取りも面白く必見なのだ。

そして、第7シーズンで降板して以降も、時々ゲスト出演していたエミリー・プレンティス役のパジェット・ブリュースターが完全復帰する! 当初はゲスト出演のみの予定だったが、トーマスが降板したことで再度レギュラーに! かねてよりエミリーの復帰はファンから熱望されていたこともあって、今回の復帰劇は米国のファンにも温かく迎えられている。姉御肌で面倒見が良く信頼できる存在のエミリーがチームに戻ってきたのは本当に心強い!

また、FBIに勤務しているならば、彼のことを知らない人はいないほど"伝説"的存在のデヴィッド・ロッシ(ジョー・マンテーニャ)。ロッシが主催するホームパーティーに招待してほしいな~♪お手製パスタを食べたいな~♪と、皆さんも一度は思ったことがあるだろう(笑)! 事件捜査に関してはもちろん、井戸端会議的なメンバーのプライベートな話題でも何でも熟知している重鎮ロッシも健在だ!

二人の幼い息子の母であるジェニファー・"JJ"・ジャロウ(A・J・クック)も、さらに精神的に強くなった。優しくて理解ある夫ウィル(ジョシュ・スチュワート)がゲスト出演して、JJに焦点を当てたエピソードもある。

さらには、前シーズンから登場している落ち着いた性格のタラ・ルイス(アイシャ・タイラー)。新シーズンでは、司法心理学者であるタラの活躍の場面が確実に増えて、受刑者へのインタビューなど注目するシーンも多い。

さらにもう一人! シーズン中盤でチームに加わるのが、スティーヴン・ウォーカー(デイモン・ガプトン)だ。深みのある声が印象的な彼は、犯人の行動分析を得意とする穏やかな性格のベテランFBI特別捜査官で、以前からエミリーやロッシとは顔見知りである。

そしてもちろん! このシーズン後半の主役といえば、ドクター・スペンサー・リード(マシュー・グレイ・ギュブラー)。特にリード・ファンは後半以降、毎回ハラハラドキドキして心臓がいくつあっても足りないかも! なんと第4シーズン以来、久々にリードの母ダイアナ(ジェーン・リンチ)が複数回にわたって登場。リードといえば、統合失調症のママを常に心配していて、ママ本人が登場しなくても、彼女の近況についてはいつもBAUチーム内でも話題にあがっていますよね~。今回はママが絡んだある出来事で"リードが絶体絶命の危機!"に陥ってしまうのだ。頭脳明晰で天才のリードは、いつまでも永遠にチームの末っ子的存在で守ってあげたいタイプ。そんなリードの一大事とあって、チームが一致団結して困難に立ち向かいますよ~!

新チームは8人のメンバー構成。ホッチがいないBAUチームはガラッとイメージが変わってしまったことは否めない。私自身も感じていることなので、ホッチ・ファンの虚無感は痛いほど分かる。でもだからこそ、ここ数シーズンと比較して新シーズンは、より幾重にもストーリーが複雑に交錯する内容になっている。一話完結の事件あり、シーズンを通して犯人を追跡する事件あり、さらには「あっ! あの時に逮捕された人!」と過去に登場した犯人たちも再び顔を出したりして、次から次へと面白い展開にグイグイ引き込まれる。

 

ファンには嬉しいポイントを最後にもう二つ。この第12シーズンでは、スピンオフ『クリミナル・マインド 国際捜査班』からIRTチームのメンバーが登場するクロスオーバー展開も待っている。さらには、ガルシアのみならず私たちファンもまだ"ロス状態"の張本人!モーガンがチラッとゲスト出演するエピソードもあるのでお楽しみに!

Photo:『クリミナル・マインド12 FBI行動分析課』(c) ABC Studios