全米で8年連続視聴率第1位に輝く大ヒット犯罪捜査ドラマ『NCIS ネイビー犯罪捜査班』。同シリーズを放送中のDlifeで行われた豪華声優陣出演の特別"裏"番組の生配信に潜入してきた海外ドラマNAVI編集部が、井上和彦さん(ギブス役)、愛河里花子さん(アビー役)、森宮隆さん(トニー役)、大津愛理さん(ジヴァ役)の4人を直撃! それぞれのコメントを補足したり茶々を入れたりと、収録現場以外でも息ぴったりの"チーム・ギブス"の様子が伝わるインタビューをどうぞ。
――Dlife初の試みだった生配信に出演されたわけですが、生アフレコに挑戦されたご感想は?
森宮:そうですね。まあ、緊張しましたけど、実際に収録した時とはまた違った感じで、より楽しんでできた感じはしました。
(と、ここで井上さんが、カーペットの上に置かれていたインタビュアーの音声レコーダーを椅子の上に載せてくれる)
大津:さすがボス!
井上:(ギブスの声で)どういたしまして。
愛河:いい声の無駄使い(笑)
――では、そのボスに次にお答えいただいていいですか?
井上:え、何ですか?
森宮:(笑)質問忘れちゃってる!?
井上:えー、そうですね。最初はイメージが湧かなかったんですけれども、あ、(ドラマ本編の放送と生配信を)同時にやるんだというのを30分前くらいにようやく理解しまして、なるほど、これは面白いな、プロ野球でよく見るやつだなという感じでした(笑) オンエア中にキャストが集まってこっちで(生アフレコを)やっているというのは、本当にすごく楽しかったですし、生ならではの面白さがあって。緊張は全くしませんでしたが(笑)、楽しかったです。またやりたいです。
愛河:生アフレコを私は一人でやらせてもらったんですが、テストの時にボスがいつものように茶々を入れてきて、それに応えていたものの、まさか本番でもぶっこんでくるとは思いませんでした(笑)
森宮・大津:(爆笑)
井上:いや、控えめだったよ。
愛河:そうだよね。さすがボス、と思いました。ファンの皆さんに今回アフレコの様子なんかも見ていただけて、もう一つ楽しみが加わったんじゃないかと思います。
大津:アフレコ中の私たちのわちゃわちゃ具合が皆さんに伝わって嬉しいですね。あと、普段の私たちは完成品を届けるだけのお仕事なんですけども、それを作る過程から見ていただけたということ、そして配信中に皆さんからの生のレスポンスを目にすることができて、これから先、収録をしていくにあたってまた一つ励みになるものをいただきました。貴重なご意見もたくさん頂戴しましたので、今後またこういう番組が折につけてできたらいいですね。
――配信番組の中で、周りから見たお互いのキャラクターの性格などについて話されていましたが、皆さんと演じるキャラクターの共通点や、共感できる部分は?
井上:これはあまり詳しくは話せないことなんですけど、キャスティングがすごいんですよ。自分たちの私生活とダブるようなことがドラマの中で起こったりということが何度もあって、「え? 分かってたの?」と思うんです。ディレクターさんは知らなかったそうなんですが、不思議なことにいろんなところでシンクロすることがありますね。僕だけじゃなくて、ほかの人も結構シンクロしているので、その度にビックリしています。具体的なエピソードを挙げられないのが残念なんですが。
森宮:僕はトニーほど女好きではないです。
愛河・大津:(爆笑)
井上:でも、トニーほどお調子者だよね。
森宮:そうか~(苦笑)
愛河:そうだよね。場をすごく作ってくれるのが隆ちゃん。どんな会話も拾ってくれる"名レシーバー"だから。
井上:そういう意味じゃ、皆なんか似てるよね。皆、そのキャラクターのつもりでスタジオに入ってくるからでしょうか。だからスタジオが自然とNCISの空気になっていますね。
森宮:これだけ長いこと一緒にやっているのもあるかもしれないですね。
大津:(キャラクターに)だんだん近づいていっているような気がしますね。
井上:友達によく言われますよ、なんでそんなに怒ってるんだって。
森宮・愛河:(笑)
井上:怒ってないのに。
大津:ボス、よく言われてますよね。
愛河:私とアビーの場合、どちらも早口なので合わせやすいですね。あと、ボウリングが好きってところも一緒です。
森宮:ああー、そうそうそうそう。
愛河:和彦さんがボウリングすごくうまくって、和彦さんのお誕生日に皆でやったんですけど、一番は和彦さんでした。
井上:楽しかったね。
愛河:和彦さんって、ボウリングの球の指の位置を調節するくらい、こだわってるんですよ。
井上:そして愛理が僕の真似をして投げたら...
愛河:悶えるカトンボみたいになったんだよね(笑)
森宮:(笑)あの写真、お見せしたい。
大津:そうなんです。ジェニー・シェパード局長役の野沢由香里さんに、「愛理さん、悶えるカトンボみたいだったよ」って言われて(笑) 全力でボスの真似したんですけどね。
森宮:ボスに失礼だって(笑)
愛河:収録スタジオでも、和彦さんが教えてくれたボウリングの投球フォームを真似してることがあるんですけど、ゲストの方に「こんなことやってるの!?」と驚かれました。
森宮:筋膜はがし体操とかね。
愛河:そうそう。2ロール目と3ロール目の間にやったりね。「ハイ、体操やるよ~」って。そんな風に健康にも気を付けてます。
森宮・大津:(笑)
森宮:だいぶ、質問からはズレましたね(笑)
大津:共通点といっても、私とジヴァって本当に全然違うんですよね。ジヴァは強いしカッコイイけど、私は暗殺得意じゃないしイスラエル出身じゃないし日本語しか喋れないから。でもディレクターさんに「大丈夫。お前は日本語がおかしい」って言われて、「なるほど、そこか」と思いました(笑) 東京出身なんですけど、なんかちょいちょい訛るみたいで、よく怒られてます。
愛河:でも愛理は本当に真面目で、ジヴァと一緒で仕事完璧っていうか、本当にトチらないから、そこは似てると思います。
大津:ありがとうございます。
井上:あと、ジヴァがアメリカ人になりたいようにね...
大津:日本人になりたいと思います(笑)
――本作のエピソードやシーンで一番思い出深いのは?
愛河:アビーで言うと、シーズン3で元カレのストーカーが出てくる回(第21回「アビーの危機」)ですね。彼に付きまとわれたアビーはギブスの地下の工房へ行って珍しく酔っぱらっちゃって、ギブスが大切にしている船をガンッて削って壊しちゃったりするんです。それでもギブスは優しく、つらすぎるアビーを受け止めてくれるんです。あそこがすごく好きですね。アビーって普段なかなかラボから出ないですし、大体いつも説明ばかりで自分の心情を吐露するシーンが少ないので、あのシーンはとってもお気に入りです。
森宮:僕が演じるトニーはいつもボスに叩かれてるんですけど、いつだったかは忘れちゃったけど、ボスがちょっっっと優しくするんですよ。
大津:ありましたね!
森宮:「お前じゃなきゃダメだ」みたいな優しい言葉を、ちょいちょい挟んでくるんですよ。そのために頑張ってます。本当にそれがすごく嬉しいんですよね。
愛河:究極のツンデレだよね。
大津:その気持ち、分かります。私もボスとのシーンになるんですけど、うちのボスが記憶喪失になってしまって、みんながどうにか記憶をよみがえらせようと奮闘するエピソード(シーズン3第23・24話「消えた記憶(前・後編)」)ですね。その時、最終的にボスの記憶が戻るきっかけになったのが、当時チームに加入して間もないジヴァだったんです。そこで二人の距離がグッと縮まったおかげで、ジヴァは"チーム・ギブス"に受け入れてもらえることになったんです。だから、あのシーンは一番心に残ってます。やっと仲間になれた、みたいな感動がありましたね。
井上:これが一番というのは本当に決められないんですけど、パッと思い浮かんだのでは、ギブスが車ごと海の中に落っこちて気を失って、それをトニーが一生懸命助けてくれるシーン(シーズン5第7話「レクイエム」)でしょうか。
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森宮:潜った!
愛河:オープニングの映像でも、(その時にギブスを救おうとして)トニーが潜ってるところあるよね。
井上:あのシーン、アフレコやってる自分も(実際に水中にいるかのように)息止めちゃうんですよね。ああ、ギブスも体張ってるなというのが印象的でした。そしてエクストラとしては、印象深いといえばジヴァの水着姿でしょうか。
森宮:出た!(笑)
大津:ええ、そうですね。
森宮:貴重なね。
大津:消せって言ってるのに、トニーもマクギーも消さないんですよね。
森宮:嫌いじゃない。
愛河:やっぱり残ってんだね。
大津:残ってますね。
愛河:やっぱり和彦もエロイですね。
大津:(笑)
井上:男の人はみんなそうですよ。そういう楽しみもありますから。
大津:そうですね。ポロリもあるということで。
森宮:いや、ポロリはないから(笑)
――最後、番組を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。
森宮:愛理、先やってよ。
大津:アメリカで現在シーズン15が放送中と、まだまだ終わりが見えない本作はずっと楽しみにしていただける作品だと思います。私たち吹替陣もとにかく健康には気を付けて元気に皆でシーズンを重ねていければと思っている次第ですので、ぜひぜひ、またこういう企画ができるように番組を応援していただければ幸いです。
森宮:うまいなあ。
愛河:出演側の私たちも、作りながらこのドラマを楽しんでいます。なので、受け手として楽しんでくれたり、SNSなどを使って他に情報を発信してくれるファンの皆さんは、ともにドラマを作っている仲間のような気がしています。これからも『NCIS』を一緒に盛り上げていきましょう!
森宮:(井上さんに)僕、先に言いますからね。
大津:(笑)
森宮:この作品は、オープニングで事件が起きて、その後にごちゃごちゃした...
大津:茶番?
森宮:コラ! じゃなくて、楽しいところがあって、ゲストさんが出てきたりして、最終的には事件が解決するという決まったパターンがあって、「『水戸黄門』みたいだね」って言ってたこともあったんです。そんな『水戸黄門』みたいに普遍的で見やすい作品でありながら、一話一話で違う面白みがあるので、じっくりご覧いただければと思います。
井上:始まった当初は、収録も含めて、これ、いつまで続くのかなと思っていたんです。でも、以前は止まったり間隔の空いていた収録や放送が最近はずっと続いていて、今では月・火・水に続けてオンエアされるくらい、本当に皆さんの力、応援のおかげでここまで盛り上がってくることができました。僕たちももちろんいい作品になるように作っていますけど、やっぱりたくさんの方がご覧になって広めていただけているおかげだと思います。ですので、今後も皆さんと一緒に『NCIS』を盛り上げていければと思います。
■放送情報
『NCIS ネイビー犯罪捜査班 4』Dlifeにて放送中
[二]毎週月曜~水曜 22:00~
『NCIS ネイビー犯罪捜査班 7』Dlifeにて放送中
[二]毎週木曜 21:00~
[字]毎週水曜 24:40~
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