2018年の注目ドラマをチラ見せ!<vol.8>普通の主婦が強盗犯に!?『テルマ&ルイーズ』×『ブレイキング・バッド』=『グッドガールズ:崖っぷちの女たち』

全米で2018年前後に始まる注目ドラマの予告編をお届けする本連載。8回目の今回は、1960年代の広告業界を舞台にしたドラマ『MAD MEN マッドメン』のジョーン・ハリス役でお馴染み、クリスティナ・ヘンドリックスを主演に、『スキャンダル 託された秘密』のジェナ・バンズが企画・脚本を、『HOMELAND』のアヴィ・ニールが製作総指揮を担う、米NBCの新作ドラマ『グッドガールズ:崖っぷちの女たち』をご紹介。

本作は、郊外に暮らす子持ちの主婦3人がある日、自分たちが絶望的な状況に置かれていることに気付き、状況を打破して今一度、人生の主導権を取り戻すべく罪を犯すというストーリー。ある出来事をきっかけに追われる身となり、最後には犯罪に手を染めるようになる平凡な主婦テルマとウェイトレスのルイーズの逃避行を描いた映画『テルマ&ルイーズ』と、平凡な教師が余命わずかと宣告されたことで麻薬ビジネスに手を出す大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』を掛け合わせたようだと言われている作品だ。

クリスティナが演じるのは主人公たちの一人で、リーダー格である主婦ベスだが、実は当初、この役には『マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド!』のキャロル・ランス役で知られるキャスリーン・ローズ・パーキンスがキャスティングされていた。しかし、シリーズ化が決定したのちに彼女が降り、クリスティナが再キャストされる運びとなった。主婦仲間、ベスの妹アニー役にメイ・ホイットマン(『犯罪捜査官ネイビーファイル』)、ベスの親友ルビー役にレタ(『史上最悪の学園生活』)が配役されている。そのほかの共演は、マシュー・リラード(『ブリッジ ~国境に潜む闇』)、レノ・ウィルソン(『マイク&モリー マシュマロ系しあわせ日記』)とマニー・モンタナ(『グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル』)など。

4人の子どもの子育てに追われながらも良い妻を演じてきた主人公ベスだが、自動車ディーラーとして働くお調子者の旦那は勤務先のCMに出演するスターと不倫中。ある日、ベスは貯金が全額旦那に使い込まれていたことを知る。一方、ベスの妹アニーは、スーパーのレジ係として上司のセクハラに耐えながらも懸命に働く毎日。しかし、元旦那から親権訴訟を起こすつもりだと宣言されてしまう。そしてベスの親友ルビーは、娘の病状が思わしくなく、臓器移植の順番はいつ来るか分からない上、効果が見込める新薬の治療費はとても賄える額ではなく、八方塞がり...。

この予告編で、なすすべもなく、金銭的・精神的に追い詰められていく3人を見ると同情すら覚える。普通の主婦が現状を打破するためスーパーマーケットに強盗に入ることを決意するという展開。働き者の彼女たちの成功を祈りたくなるが、強盗に入る現場がアニーがいつも働いているスーパーであり、本物らしく見せるためにマジックで黒塗りしたおもちゃの銃を武器にし、強盗とはいうもののその滑稽なふるまいから、完全犯罪は難しそうに思えてしまう。盗んだお金が予想していたよりもかなり多く、想像以上の自由を取り戻した彼女たち。これでハッピーエンディングかと思いきや...盗んだお金はかなりヤバいお金だった!?

驚きの展開が待ち受けていそうな『グッドガールズ:崖っぷちの女たち』は、10話構成で米NBCにて2月26日プレミア放送スタート。

Photo:クリスティナ・ヘンドリックス(C) FAM008/FAMOUS