『マーベル インヒューマンズ』は童心に返れる作品! すみれ(ローカス役)直撃インタビュー

IMAXで期間限定公開、Dlifeで全話無料放送、さらにHuluでの配信が決定した大注目のスーパーヒーロードラマ『マーベル インヒューマンズ』。これまで語られることのなかったインヒューマンズ(超人類)が住む王国のロイヤルファミリーが経験する壮大な冒険を描くこの新シリーズは3月3日(土)より全国無料のBSテレビ局Dlifeで放送されるが、ローカス役のすみれさんを直撃! 第3話から登場するインヒューマンズの一人を演じる彼女に、作品の見どころや共演者、お気に入りのキャラクターについて語ってもらった。

20180223_sumire_01.jpg【関連記事】「インヒューマンズ」の基礎知識つき! 初心者にもわかる! マーベル・ユニバースの英語<Vol.11> ~アイアンマン~アベンジャーズまで~ 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が愛された理由。宇宙を斬新に彩る、未来への試み<前編>

――今回ローカス役に決まった時のお気持ちを聞かせてください。

マーベルの大ファンなので、オーディションがあると聞いて興奮しました。実は最初は、ジェン役のオーディションに行ったんです。ジェンは監督のイメージではアジア人ではない人が良かったようなんですが、オーディションでの私のお芝居を気に入ってくださったみたいで、「ローカスはどう?」と提案されてこの役を演じることになりました。

マーベルは情報管理が厳しくて台本は事前に見ることがほぼできなくて、毎回、撮影当日に台詞をいただく感じでした。その日の撮影で何をするかとか、どういうストーリーなのかとかは、ほぼ分からなかったんです。ただ、マーベルと聞いた瞬間に超湧いてまして(笑)いろいろ感情があふれ出していました。キャスティングの方たちから「すみれちゃんも役取れたらいいね」って応援してもらっていたこともあって、出演が決まってすごく嬉しかったです。

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――ローカスは、映像を少しだけ拝見した限りだと強気なタイプかと思ったんですが、このキャラクターについて説明していただけますか?

ザックリと言うと悪役なのかもしれませんが、彼女が悪人なのか善人なのかは観る方に決めていただければと思います。とにかくローカスは、王である兄ブラックボルトと対立しているマクシマスが正しいと思っていて、彼の下で戦っている戦士です。エコーロケーション能力(ソナーのように、反響で対象の位置を計る能力)があるので、そこを買われて抜擢された形ですね。インヒューマンズたちは月という資源の限られた場所で、カースト制度のような階級社会のもとで暮らしているんですが、ローカスはそれに不満を持っている一人です。そうした怒りや複雑な思いを役に込めようと思いました。

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――役作りで特に難しかった点は?

台本が事前に見られなかった上に、その場ですぐ変わってしまうこともあったのは大変でした。あと、エピソードごとに異なる監督が担当していたので、いろんな経験ができて楽しい反面、それぞれの監督のフィーリングをつかんだり相性を合わせる必要があったのは難しかったですね。

あと、ローカスは強い役なんですけど、実は本人は結構ホニャってしていて(笑) それでも、いざという時には人を殺せるぞ、というところを見せないといけないのが大変でした。それから戦士という役なので、体重を増やして筋トレをして筋肉をつけて、戦う肉体を作りました。

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――それでは、すみれさんのアクションも見られるのでしょうか?

ちょっとかな。残念なことに、思ったほどにはそういうシーンがなかったんですよ。でも、爆発が起きたり、車のトランクに入れられたりしています(笑) ハワイでの撮影だったので、炎のそばにいたりトランクの中に入っているのは死ぬほど暑かったですね。だから、アクションではないかもしれないんですが、いろいろやりました。

――ハワイでの撮影はいかがでしたか?

撮影は朝早くから始まるんですが、遠い撮影現場へは自分で車を運転して通っていました。でも、帰りには疲れてこんな風に(と、ハンドルを握りながらウトウトしている仕草)なりそうになり、そういう意味でも大変でしたね。

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――本作には『ゲーム・オブ・スローンズ』のイヴァン・リオン(マクシマス役)、『サード・ウォッチ』のアンソン・マウント(ブラックボルト役)、『グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル』のセリンダ・スワン(メデューサ役)、『LOST』のケン・レオン(カルナク役)などドラマファンに知られた面々が出演していますが、共演したご感想は?

インヒューマンズ役の皆さんは結構役作りをなさっていて、強かったり怖かったりする役柄が多いんですが、唯一、役柄そのまんまだったのがゴーゴン役のエミ・イクワーカーですね。役と本人が全く一緒で、途中でちょこちょこジョークを入れたり、ユーモアで場を和ませてくれました。あと、インヒューマンズたちが暮らす月を調査している人間、ルイーズ役のエレン(・ウォグロム)も役柄そのままの人でした。

びっくりしたのは、マクシマス役のイヴァンと、ブラックボルト役のアンソン。お二人とも実際はすごくいい人で、全然怖くないんです。特にアンソンはパッと見は怖いんですけど、話してみるとすごくいい人でした。私が時間がなくてバタバタしていた時、彼が「お水いる? 持ってこようか?」と気遣ってくれたことが印象に残っていますね。でもこれはアンソンだけに限った話ではなく、皆さんがお互いをケアし合っている現場で、いい人だらけでした。

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――マーベルが大好きだそうですが、本作でローカス以外のお気に入りのキャラクターは?

撮影中にかなり仲良くなったフローラですね。私と同じく第3話から出てくるキャラクターで、植物の力を持っているんですが、彼女もマクシマスの下で動いています。演じるクリスタ・アルバレスはモデルもやっているすごく綺麗な、ハワイ出身の女優さんです。私はもともと、マクシマスの腹心の部下オーランを演じるソーニャ・バルモレスと『HAWAII FIVE-0』で共演していたので仲が良かったんですが、ソーニャがクリスタを知っていたので彼女とも親しくなりました。みんなで一緒にご飯を食べたり、お互いの家が近かったので撮影現場と家の間のドライバー役を交代で担当したりしましたね。疲れて眠ってしまうと危ないですから、生きるために協力し合ってました(笑)

あと、モーディスというマスクを付けているキャラクターも第3話から登場するんですが、演じているブリジャー・サディーナはすごく童顔で、(23歳なのに)子どもにしか見えないんですよ。見た目はとても可愛くて細いんですが、マスクを取るとすべてを破壊してしまうという、すごく強いキャラクターなんです。彼の顔が本編で映るかどうかは分からないんですが、映った場合、そのギャップも皆さんに楽しんでいただけると思います。

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――最後に、本作を楽しみにしている方たちへのメッセージをお願いいたします。

原作のアメコミをご存知の方もいらっしゃるでしょうが、本作ではいろんな能力を持ったキャラクターが出てきて、善悪に分かれて戦うんですが、どちらの側にも共感できると思います。家族愛、ロマンス、アクションなど様々な要素があって、CGも豪華ですし、ハワイのいつもとは違った景色や、インヒューマンズが暮らしている月のセット、衣装やメイクも見ごたえがあります。マーベル作品がお好きな方も、まだ見たことがない方も、絶対楽しんでいただける作品ですし、もし途中から見てもすぐ追いつける内容です。童心に返ることができるような作品なのでぜひご覧ください!

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『マーベル インヒューマンズ』は、IMAXカメラで撮影された第一章が2月8日(木)までIMAXにて先行上映。その後、ドラマシリーズの全エピソードが、3月3日(土)より全国無料のBSテレビ局Dlifeで放送、3月10日(土)よりHuluにて配信スタートとなる。

Photo:
すみれ
『マーベル インヒューマンズ』
(c)2017 MARVEL & ABC Studios.
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