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【ネタバレ】こんな終わり方あり!?『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』第6話(最終話)レビュー

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『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』

ゲーム・オブ・スローンズ』のおよそ100年前、騎士ダンクと従士エッグの旅を描く前日譚『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』。第4話、第5話とシリーズ史上最高のエピソードを連発し、早くも「2026年のベストドラマ」との呼び声高い本作が、激動のシーズンフィナーレを迎えた。(※本記事は第6話のネタバレを含みます)

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』第5話
【ネタバレ】衝撃の結末!『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』第5話レビュー

世界中を熱狂させた『ゲーム・オブ・スローンズ』。そのおよそ1 …

悲劇の余韻と、突きつけられる生存者の苦悩

傷らだけで野原の木に寄りかかっているダンク。ライオネルの計らいで、手当をしてもらっている。ライオネルは、「戦が始まる。兄弟にように愛してやるから自分と一緒に来い」とダンクを誘うが、ベイラーの死に責任を感じているダンクはそんな未来のことは考えられない。落ち込むダンクに「戦ったのは俺だ!」と攻め立てる。だが、そんな言葉にも聞く耳を持たない静かなダンク。

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』

場面はベイラーの火葬会場。一応顔を出したダンクだが、そこでベイラーの息子であるヴァラー王子がダンクに問う。「多くの息子が父親の鎧を着て死ぬが、息子の鎧を着て死ぬ父親がいるか? まだ若かった。偉大な王になれたはず。なぜ父でなくお前が生き残った?」と。ダンクも同じことを考えていると返答する。

町でレイマンに「俺のせいで死んだと皆思ってる」と辛い心中を語るも、レイマンは「俺は違う」と慰められるダンク。そんなレイマンは、試合の観客の一人だった娼婦ロワンと結婚するといきなりダンクに告げる。試合での自分の姿がカッコよかったからだとデレデレだ。幸せそうな二人だが、ロワンのお腹はふっくらしており、すでにレイマンとの子どもがいるという。時間軸がおかしいのに何も言えないダンクが戸惑っていたその時。王家の使いが登場し、ダンクはメイカーの元に連れて行かれる。レイマンに「大丈夫だ。おめでとう」とだけ告げ…。

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』

ターガリエン家の狂気と、少年の決意

メイカーはダンクに自分の辛い気持ちを告げる。「兄を故意に殺したという噂は事実ではないが死ぬまで耳にするだろう」そしてエリオンは東の自由都市に数年飛ばすとダンクに言う。さらに、エッグをこのまま従士として預かって欲しいと頼む。ただし、サマーホールのメイカーの手配した騎士の元で修行をしながらと言う条件つきで。だがダンクはもう王子は懲り懲りだと言わんばかりに、断る。この会話を盗み聞きしていたエッグは、ダンクに「僕の見込み違いだったかも」とだけ伝える。

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』

ダンクとサー・アーランの回想シーン。木にもたれかかって話をするサー・アーランを遮るように、ダンクが尋ねる。「叙任しなかった理由は?」と。騎士になってしまったらサー・アーランの元を離れると思ったのかもしれないが、そんなことはしないと話していた矢先。サー・アーランの言葉が止まり、目の光が失われる。驚くダンクは、ついに別れの時が来たのかと涙を浮かべるも、いきなりサー・アーランは意識を取り戻す。オークの木にペニー(硬貨)が打ち付けられているが、それには理由があり、ペニーの木の由来をダンクに教え、物語を締めくくるサー・アーランだった。

酒場でレイマンと話をするダンク。そこに酔っ払いの長男デイロン・ターガリエンが登場。姿を見たダンクは、「よくここへ来られたな」と静かな怒りをぶつける。だがデイロンは「エリオンも昔は陽気だった。釣りが好きだった」とダンクに説明する。そしてターガリエンには悪の血が流れており、エッグもいずれそうなるかもしれないので、エッグを引き取るようダンクに頼む。

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』

寝室で一人のエッグ。鏡に映る自分の姿を見て、兄エリオンのように、真っ白の髪が生えてきているのをじっと見る。そして食事のために置いてあったナイフをとり、エリオンが眠る寝室へ忍び込む。息を殺してエリオンに近づいたその時、父メイラーが現れエッグを静かに止める。涙が溢れるエッグだが、すぐに家来が「サー・ダンクが面会に来ている」と伝えにくる。メイカーに再び会ったダンクは、「城でなく自分のように旅をしながらなら、エッグを従士として引き取る」と言う。だが末っ子が心配なメイラーにはその条件は認められないものだった。

旅の準備を始めるダンクの元に、レイマンと売ったはずの白い愛馬、スウィートフットが現れる。なんとレイマンはスウィートフットを買い戻してくれたのだ。だが感謝をしつつもダンクは愛馬をレイマンに託す。ライオネルの誘いは受けないので、どこに行くかまだ定まっていないと言うダンク。そしてオークの木の幹にペニーを埋めて出発する。するとそこにエッグが。「父の命令であなたに仕える」とダンクに伝え、少しだけ笑顔になったダンクと二人の旅が再び始まる。茶色の馬、チェスナットに乗るエッグと、ダンク、そして草原を進んでいく二人の横には、ダンクの心を写したようなサー・アーランの姿もあった。

旅路について、「七王国」の話をするダンクとエッグ。だがエッグは「7つじゃなく王国は9つです。皆間違っている」とそれぞれの国の名前を挙げる。驚くダンク。そして、タイトルが、「Seven Kingdoms」から「Nine Kingdoms」へと変貌を遂げる。その一方、ターガリエン家の出発も描かれるが、エイゴンの姿がないことに気がつき、メイカーは叫んでいた。

総評:短くも完璧な、新たなる伝説の幕開け

第4話、第5話とアクションも物語も驚くような展開の連続だったが、シーズンフィナーレは無事にダンクとエッグが元の関係に戻り、これからいよいよ本当の旅路が始まるといったところで終了した。冒頭のライオネルなりのダンクの励まし方や、ダンクよりもある意味おバカで優しいレイマンのようなキャラなど、辛すぎる出来事の後でも安らぎのようなシーンがある本作。こういったバランスは最後まで大きな魅力だった。また、今回の一番のポイントは、「結局ダンクは騎士にしてもらっていたのかどうか」と言う点だ。あの描き方だと、かなり長い間何かの理由でしてもらえていなかったと受け取れるが、あんなに正直ものに見えたダンクが、実は皆を騙し、自分はサー・アーランに騎士にしてもらったと言っていたのかとちょっと驚く。だが自分自身をも騙し通し、騎士にしてもらったと信じ込んでいる可能性もあるだろう。シーズン2ではそのあたりにも注目したい。

また、恐ろしいターガリエンの血筋もキーポイントとなるだろう。「エリオンは昔はあんなじゃなかった」と言うことは、エッグにもやはり悪が潜んでいるのか、だがそれはエリオンに対してだけではないのか、あんなに純真無垢な少年が非道な王になるのか。そんなエッグの変貌(があるとすれば)見ものだろう。ペニーの木の話は、今後の騎士道に繋がっていく。ちなみに木の幹にペニー(硬貨)を埋め込む風習は、願掛けとして英国では昔からあるもの。現実社会のものがファンタジー作品の本作に取り込まれているのも、興味深い。

そして最後のタイトルさえもが「九王国」と変わるあの仕様!最後にあんなサプライズがあるとは。シーズン2はタイトルが変わってしまうのか、非常に気になる。シリーズ全体の総評としては、1話ずつ盛り上がり、尺は短いものの、6話で綺麗にまとめられていると感じた。話数や時間がもう少し多くてもいいのではとも思うが、これくらいのペースのほうが一気見でなく、毎週楽しみにできてちょうどいいのかもしれない。キャストは全員本当に素晴らしいが、やはり特に主人公の二人、ダンクとエッグの見た目と中身の相性、演技力、そして個人的にはライオネルとベイラーが真反対の“イケおじ”美味しいキャラで最高だった。ベイラーの退場は本当に惜しい。本家の『ゲーム・オブ・スローンズ』を見ていなくてもはまれる素晴らしいスピンオフ作品で、ここから見始めて本家やまた別のスピンオフ、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』を楽しむこともできるだろう。早くも、2026年ベストドラマとも言われているのも納得の完璧なシリーズが誕生した。

ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』シーズン1(全6話)はU-NEXTで独占配信中。杉田智和&釘宮理恵による吹替版も配信中。

(文/Erina Austen)

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Erina Austen

数カ国数都市に在住後、現在は、Austin在住。幼少期に『ファミリータイズ』にハマって以来、アメリカドラマ歴は30年以上。SF、法廷モノ、ミステリーなどが好み。ブロードウェイオタクゆえに舞台出身の俳優には詳しい。ハリウッドのドラマや映画にエキストラとしての出演経験も。ジェームズ・キャメロン製作の『アリータ: バトル・エンジェル』では数ヶ月に渡って撮影に参加。日本のアニメ好きでもありハリウッド実写化作品は必ずチェックする。

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