『ゲーム・オブ・スローンズ』ラムジーの逆襲!? 『マーベル インヒューマンズ』を深堀り!

3月3日(土)21:00から全国無料のBSテレビ局Dlifeで放送が開始される『マーベル インヒューマンズ』。マーベル・コミックの人気シリーズのドラマ化作品ですが、実はアメコミファンはもちろんのこと、海外ドラマ好きであれば絶対に楽しめるエンターテイメント作品なんです!

大ヒット映画『アベンジャーズ』シリーズのスピンオフドラマ『エージェント・オブ・シールド』にも登場した「インヒューマンズ」とは、特別な能力に目覚めた超人類のこと。なので、『マーベル インヒューマンズ』には様々な能力を持つインヒューマンズが大勢登場しますが、単なるヒーロードラマではなく、メインストーリーはインヒューマンズが暮らす王国のロイヤルファミリーによる愛憎関係。王である兄とその弟の確執が見どころなのです。

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その王国では、ある儀式を経て、インヒューマンズの能力が発露する者としない者とに分けられます。そして能力が表れなかった者は低階級者として扱われ、肉体労働を強いられるのです。主人公である王ブラックボルトは強力な破壊力を有す声を持ち、その妻である女王メデューサは長い髪を手足のように自由自在に操ることができます。ところが、ブラックボルトの弟マクシマスには能力が表れず、"人間"と呼ばれ軽んじられてきたため王族に反感を抱いており、やがて兄に反旗を翻してクーデターを起こすのです。

兄を王座から引きずり下ろしたいマクシマスは、王室に不満を持つ低階級者たちを味方につけます。彼の強みは、民衆の心をつかむスピーチ力。一方のブラックボルトは、カリスマ性はあるものの、軽く咳をしただけでも周囲を吹っ飛ばしてしまうため、話すことを控えており、その点はマクシマスが有利となっています。

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このマクシマスを演じるのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のラムジー役で知られるイワン・リオン。ラムジーも落とし子という出自も影響して不満を募らせ、仕えるべき北の王や愛してほしい父親も裏切ります。マクシマスはラムジーほどサディスティックではありませんが、目的のためなら罪なき者の血を流すことも厭いません。一種のカリスマ性を持ち、女性の腹心がいる点も二人の共通点。ラムジーは北での闘いに敗れますが、もしも彼が勝っていれば、いつかはマクシマスのように玉座も狙えたかもしれません。そうやってラムジーを重ねながらイワンの演技を見ていると、より深く作品を楽しむことができるでしょう。

果たして、ブラックボルトは王の座を守れるのか、それともマクシマスが王室制度をなくすのか? インヒューマンズの国の統治の行方は...? 愛と憎しみのロイヤルファミリードラマ『マーベル インヒューマンズ』は、絶対にハマること請け合いです!

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■『マーベル インヒューマンズ』放送・配信情報
3月3日(土)21:00より全国無料のBSテレビ局Dlifeで放送
3月10日(土)よりHuluにて配信スタート
公式サイト(Dlife)はこちら

Photo:『マーベル インヒューマンズ』
© 2017 MARVEL & ABC Studios.