『シャナラ・クロニクルズ』オースティン・バトラー 〜女子の憧れを体現した王子系イケメン俳優〜

女性なら誰もが憧れた経験があるであろう、白馬に乗った王子様。大抵はブロンドの長髪をなびかせ、颯爽と現れるイメージであろうが、現実世界でそんな男性が目の前に現れる可能性は、残念ながら限りなく低い。ならば、ファンタジーの世界で、現実逃避をかまそうではないか！

そんな方々にオススメの海外ドラマが『シャナラ・クロニクルズ』だ。ぜひとも、同作に出演する一人の俳優に注目してもらいたい。

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劇中でウィルを演じるオースティン・バトラーは1991年8月17日カリフォルニア州アナハイム生まれ。13歳の時にスカウトされたことをきっかけにショービジネスの世界に足を踏み入れ、2005年にTVエキストラの仕事からキャリアをスタートさせる。

同年にはニコロデオンで放送された『Ned"s Declassfield School Survival Guide（原題）』で初めてのレギュラーとなるライオネル・スクラントン役を得る。2シーズンに渡り同役を好演したことがきっかけで、本格的に俳優の道を志すようになったオースティンは、2006年より若手俳優の登竜門ディズニー・チャンネルにも多く顔を見せるようになる。

世界的スーパースターとしてのちに人気を博すマイリー・サイラスの出世作『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』に主人公マイリーのブラインドデートのお相手デレク・ハンソン役として登場。マイリー好みのイケメンであったが、ホラー映画にめっぽう弱く、終始ビビりまくりという端正な顔立ちとは真逆のコメディ演技を見せ、ディズニー・チャンネルからその魅力を認められることになる。

同じ頃には日本でも大人気だったシットコム『iCarly（アイ・カーリー）』やジェイミー・リン・スピアーズ主演の『Zoey 101（原題）』などニコロデオン作品でも好印象を残し、全米ティーンたちの人気を徐々に獲得。

2009年にはエイリアン侵略コメディ『屋根裏のエイリアン』に出演。持ち前のコメディセンスと抜群の存在感を発揮し、観客に強い印象を残した。

この後、『ジーク アンド ルーサー』『ウェイバリー通りのウィザードたち』『ジョナス』といったティーンから絶大な支持を集める人気ドラマへのゲスト出演を果たした彼は2011年、ついにブレイクの時を迎える。

2011年製作の『シャーペイのファビュラス・アドベンチャー』は、社会現象にまでなったミュージカル映画『ハイスクール・ミュージカル』に登場した演劇部の女王シャーペイ・エヴァンス（アシュリー・ティスデール）を主人公にしたスピンオフ作品。製作開始当初から大きな注目を集めていた同作のオーディションに主演のアシュリーきっての希望で参加。実は『屋根裏のエイリアン』で共演した際にアシュリーはオースティンのことをえらく気に入り、彼の美しさに圧倒されてしまったという。

そんな経緯もあり、シャーペイの相手役で映画監督志望のペイトン役に抜擢されたオースティンは、イースト高校卒業後、ニューヨークでスターになることを夢見るシャーペイを導く存在として、終始魅力的な演技を魅せ、瞬く間に次代を担うイケメン俳優として世界中から注目を集めることとなる。

俳優業が軌道に乗り始めたオースティンは、この頃、プライベートでも運命的な出会いを果たす。

アシュリーからの紹介で同じく『ハイスクール・ミュージカル』にヒロインのガブリエラ・モンテス役で出演していたヴァネッサ・ハジェンズと交際をスタート。ゴシップ誌を賑わせ始める。

巷では、そのあまりにも美しすぎる容姿から"オースティン王子"と呼ばれることもしばしばあり、演技だけでない多方面からオファーが殺到するように。公私ともに絶好調な日々を送ることになる。

そんなオースティンを語る上で欠かせない作品は、やはり2013年放送開始の『マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜』であろう。

大ヒット海外ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の前日譚として主人公キャリー・ブラッドショーの高校時代を描く同作で、キャリー（アナソフィア・ロブ）の初恋のお相手セバスチャン・キッド役を好演。2年間、同役を演じ切り、その演技力も高く評価されたものの、残念ながらシーズン2をもって打ち切りになってしまう...。しかし、オースティンの勢いは止まるところを知らなかった。

同作の放送終了後まもなく、米The CWで放送の大人気アメコミ・ドラマ『ARROW／アロー』への出演が決定する。主人公オリバー・クイーン（スティーヴン・アメル）の妹テア（ウィラ・ホランド）に近づく謎のDJとして登場し、これまでの王子様的な魅力とは異なるミステリアスで怪しげな雰囲気を漂わせた演技を披露。新境地を開拓することに成功したのだ。

そして、その『ARROW／アロー』への出演も終えた、2016年。オースティン最大の代表作となるTVドラマがMTVで放送開始となる。『シャナラ・クロニクルズ』だ。

1977年にテリー・ブルックスが発表したシリーズ累計2600万部を売り上げる大ベストセラー「シャナラの剣」が原作。核戦争から数千年後の地球を舞台に、魔物たちを封じ込めていたエルクリスという樹が枯れ始めてしまったことから、長き冒険の幕が上がる同作で、人間とエルフのハーフにして、世界の運命を左右するシャナラの末裔であるウィルを演じる。

エルフといえば、美しい種族という印象があり、まさにオースティンにピッタリの役柄と言え、とにかくそのあまりにも美しい容姿が印象的だ。全米ではヤング版『ゲーム・オブ・スローンズ』やポスト『ロード・オブ・ザ・リング』とまで呼称されており、ティーンを中心に大ヒットを記録。それに伴い、オースティン・バトラーのネームバリューも急上昇中であり、その容姿だけでなく、自らの運命に翻弄されながらも、世界を救うために、日々成長していく姿を体現したその演技にも、大きな注目が集まっている。

ブロンドの長髪をなびかせて、ハリウッドに颯爽と舞い降りた、美しき俳優 オースティン・バトラー。TV、映画に限らず、舞台での活躍も期待されており、その容姿と高い演技力を武器に、ハリウッドの未来を担っていく存在であろう。現実世界の男性では満足できないすべての女子に注目してもらいたい、王子様系イケメン俳優である。

（文：Zash）