サンドラ・オー、エミー賞受賞叶わずも『グレアナ』仲間と両親からの応援に励まされる

大ヒット医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』(以下『グレアナ』)のクリスティーナ役で知られる韓国系カナダ人の俳優サンドラ・オー。BBCアメリカの新作スリラードラマ『Killing Eve(原題)』に主演している彼女は、第70回エミー賞のドラマ部門主演女優賞にノミネートされ、アジア系の女性として初めての受賞となるか、トロフィーの行方に注目が集まっていたが、残念ながら手にすることはできなかった。だが、そんな彼女を応援していた元共演者たちの声が伝わってきた。米E!Onlineが報じている。

47歳のサンドラは過去に『グレアナ』で、2005年から2009年の間になんと5度もエミー賞助演女優賞にノミネートされていたが、受賞は一度も叶っていない。今回応援してくれる元共演者の声に、サンドラはこう語った。

「みんな私のことをよく知っているからね。たくさん激励をもらって本当に嬉しく思っているわ」サンドラのノミネーションが発表された際、同作のメレディス役、エレン・ポンピオは「サンドラ! おめでとう!! あなたが歴史を変えようとしていることは素晴らしいことだし、あなたの業績はノミネーションに値する以上のものよ。あなたの舞台での受賞スピーチを聞くのが楽しみだわ! きっと楽しくて感動するものを聞かせてくれるでしょうね」とツイッターで応援コメントを投稿していた。

また、イジー役のキャサリン・ハイグルは「今一番気に入っているドラマ『Killing Eve』に主演している私の友だち、サンドラのノミネーションを聞いた時、本当に誇らしい気持ちで胸がいっぱいになったわ。おめでとう!」とツイートしていた。

エミー賞ドラマ・シリーズ部門主演女優賞のカテゴリーで、アジア人女性として初ノミネーションを果たしたサンドラは、アジア人の一人としてとても誇らしく思っていると語り、「とても興奮しているわ。このカテゴリーにノミネートされている女性たちは、皆素晴らしい。でも私がアジア系のコミュ二ティーを代表し、そして皆の認知度に貢献できてとても嬉しく思っているの」と自分自身のことと同時に、アジア人としての活躍を認識してもらえていることを喜んだ。

そして何よりサンドラにとって大きかったのは家族からの応援だという。教育熱心な韓国系移民の両親に女優になることを認めてもらうのは簡単なことではなかったと明かす。『Killing Eve』のプレミア放送前に両親が同作看板前に立つ写真を自身のInstagramに掲載し、「30年かかったわ...」と感慨深いコメントを投稿。そして今日の授賞式に両親を招待し、レッド・カーペットインタビューで嬉しそうに二人を紹介した。「娘を誇りに思う」と母親は彼女の頬にキスをし、カメラの前で子どものようにはしゃぐサンドラの姿が映し出された。

残念ながら今回もサンドラの受賞は叶わなかったが、彼女にとって信頼できる友人と両親からのサポートは何よりも価値のある事だろう。(海外ドラマNAVI)

Photo:『Killing Eve』
(C)BBC AMERICA/Sid Gentle Films Ltd 2018