大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン9で降板することが決定しているアンドリュー・リンカーン。いよいよシリーズ退場を目前にして、彼がファンとメディアに向けて手紙を発信した。米TV Guideが報じている。
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アンドリュー・リンカーン、『ウォーキング・デッド』が続いていくためにはリックが去る必要があった
現在放送中のシーズン9で、『ウォーキング・デッド』を降板することが決まっているリック・グライムス役のアンドリュー・リンカーンが、「シリーズが続いていくためにはリックが去る必要があった」と語っていることがわかった。米Entertainment Weeklyが報じている。 【関連記事】アンドリュー・リンカーン、次の出演作は…
今まで9シーズンわたり支えてくれたファンとメディアに感謝の気持ちを伝えるために、アンドリューが綴った手紙の全訳が以下になる。
この旅路を私たちと共にしてくれて本当にありがとう。この9年間で恐怖や悲嘆、怒りが描かれたが、みんなが見せてくれたガッツのおかげで115話も出演することができた。我慢強さを感じさせる礼儀正しい報道にも感謝している。
ウォーカーが大量に登場するにもかかわらず、生きることを語るシリーズだとも理解してくれた。希望や家族に友情、そして共通点がない人々が多くを共有していることを発見し、”家”と呼べる場所と人間らしさを見つけるために団結するストーリーだ。シリーズが始まった頃よりも、今の方が物語に説得力があるかもしれない。
リックは、今まで演じてきた中で最もやりがいあって満足できた役で、プロの俳優として、この10年で最高の出来だったし素晴らしい冒険でもあった。シーズン9も今まで大切にしてきた過去のシーズンと同じように感じているし、それはパイロット版の撮影を終えた時から皆が目指してきた世界だ。
自分の大雑把な計算では、世紀末的な世界で400体を超えるウォーカーを殺してきた。馬を失った後に馬を見つけ、少女を失い上手くいかないこともあった。犬を食べたこともあれば、内臓を塗りたくったポンチョを2度も着たことがあった。人肉を食べる集団から逃げたことや野球のバットに3回も刺されたし、男の喉を食いちぎった時はチキンの味がして奇妙だった。それに加えて、カウボーイブーツの靴底を12回も交換したしね。
インディ映画から始まり、いつの間にか”TWD”の3文字で通用するほどの人気シリーズに成長できた。その途中、この美しい地球上で熱心なゾンビファンと出会えて本当に楽しかった。東京からトリニダードまで、ファンはサバイバルの物語…そしてノーマン・リーダスの素晴らしく美しい髪への愛で一体となっている。
番組とファンの関係が築いたワイルドな旅だったし、良質なメディアの業績に負うところも大きい。
これからもメディアによる番組の報道を楽しみにしているし、今後のシーズンもアトランタにいる仲間の活躍を楽しみにしている。製作スタッフが計画していることは本当にすごいよ。
全てに感謝している。
良いことも悪いことも…もちろん、辛口の報道なくして報道の自由はあり得ないからね。
また出会える日まで。
心を落ち着けて、赤い取っ手の鉈(なた)を手に。
アンドリュー・リンカーン
『ウォーキング・デッド』は、ディズニープラスにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:アンドリュー・リンカーン『ウォーキング・デッド』
(c)Victoria Will/AMC